コルソン家へ side:W
ウィリアム視点です
馬車に乗ってコルソン家に向かった僕は、アーミル、アーロンに取り次いでもらった。
「おや、ウィリアム。」
「ベラはお茶会に……。」
「知ってる。さっき見てきた。」
「婚約者殿はやっぱり束縛が激しいなぁ。」
「ああ、お友達同士のお茶会だと言うのに。」
「……僕の家の領地で、友人に毒盛る奴を見過ごせと?」
からかう口調でニヤニヤと話していた双子は、スッと真面目な顔になり、「「どういうこと?」」と聞いてきた。
今日起きたことをざっと話し終わると、「そこまでか……。」とアーミルがぼそっと呟いた。
……アーミルだよね……アーロンだったら申し訳ないな。
「僕らね、王太子殿下にベラを生徒会役員にして欲しい、って頼まれたんだ。」
「最初はベラは生徒会役員には向いてないって断ったんだよ。」
「でも、どうしても、ってかなり必死でさ。」
「ベラが何で気に入られたかは知らないけど、恋のハードル上げるにはいいかなって。」
「……何となく予想はついてたけど、酷いな。」
「まあまあ、僕らは君が弟になるのを楽しみにしているんだよ?」
「そうとも、その前にベラのハートをガッチリキャッチしてもらいたいものだけどね。」
痛いところを突かれて、何も言い返せない僕をみて少し笑いながら、アーミルとアーロンは話を続けた。
「それに、僕らの知らない場所でアプローチされるよりはまだいいかなって。」
「そうそう。ベラに嫌な思いはさせたくないからね。」
「でも、そんなことがあったのかぁ……。」
「教えてくれてありがとね、ウィリアム。」
「「僕らも今後少し注意してみておくよ。」」
彼等は味方になるととても心強い。
敵になったことはないが、恋路を邪魔してくることはよくあるので、敵に回ったら相当厄介だというのも理解している。
「ああ、そういえば、ベラに水をかけたお嬢さん。」
「手を怪我されたらしいね。」
「リタ嬢を突き飛ばそうとして、」
「「うっかり何かにつまずいてしまったらしい」」
「それは……災難だったね。」
ニヤリと笑うアーミルとアーロンを見て少し背筋が冷えたが、まあ自業自得だろう。
しかし……もし将来ベラと喧嘩したりしたら……しないとは思うけど……僕、どんな目に遭わされるんだろうな……。




