Re:夏の予定
リタ様が嫌がらせをされたキッカケの噂は、私が生徒会に入ったことから始まった噂で……。
それについては再度謝罪をさせていただいた。
……予想通り、リタ様も「いえ、それは私が至らないばかりに……。」と謝罪を返された。
「お前らはいつも謝りあってるな。」とダビに言われたけど、女の子の友達が初めてで、しかも壊れそうな子だからどう接していいのかが、未だに分からない。
ダビは落としても壊れなさそう。とか思ってたら「なんか失礼なこと考えてんだろ。」と言われた。
「その件に関しては、私が原因だからな……。」
苦虫を潰したような表情でブルーノ様が会話に入る。
「いえ、ブルーノ様のせいではないですよ。」
「そうですよ。大体、生徒会役員になっても、ブルーノ様とお付き合い出来るわけじゃないのに、逆恨みもいいところです!」
「そ、そうだな……。本当、大変だったんだな。」
ああ、リタ様はそういうことも言われたのか、と少し切ない気持ちになった。
結局、生徒会役員になろうとしていた理由はそれかぁ……。
「全く、向上心が強いお嬢様たちですこと。」
ふんっと私が嫌味を言うと、まあまあ、とリタ様が私を宥める。
「そのお嬢様たちのお陰で私は生徒会役員になれて、アラベラ様ともこうしてお話し出来てるから嬉しいです。」
「リタ様……本当によく出来た人……。」
「えへへ。そんなことはないですよ。」
私とリタ様が二人の世界に入っていると、こほん、とブルーノ様が咳払いをされた。
「そ、それでだな。お詫びと言っては何だが、よければ夏季休暇にお茶でも、どうだろうか。」
「ブ、ブルーノ様それって……?」
「美味しい菓子を用意させよう。庭も、気に入って貰えればいいが。」
「はわわわわ……。」
「リタ様、気をしっかり!」
またもや泡を吹いて倒れそうなリタ様を支えると、そのリタ様にガシッと腕を掴まれた。
「あ、アラベラ様は!アラベラ様もですよね!」
「えっ私も?!」
「勿論、そのつもりだが。あと、ダビもどうだ?」
「お、俺も?!」
「ああ。」
まさか自分にまで飛んでくるとは思わなかった話にダビは目を見開いている。
「ま、まあ、アラベラはともかく、リタ嬢もこの様子だと心配だし参加させてもらうか……。」
まさかの生徒会役員、一年生組のお茶会。
しかも、ブルーノ様のお住まいで、ってことよね……?
恐ろしくて詳細を聞けなかった。
リタ様との約束、ウィリアム様とのお出かけ、ブルーノ様主催のお茶会。
うーん、夏季休暇、楽しみでもあり不安も大きいわね!
……少しマナーの復習するべきかもしれないわね。
後で図書室に行って本を借りてこよう、と決意した、夏季休暇前日の私だった。




