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新たな回避方法

「……ということが、あったことをご報告しました。」

「なるほどな。」


放課後、生徒会室で記録魔法と共に今日あったことを報告した。

ダビが魔法を使ったことについては一応、反省文を提出するという形になった。

水魔法を何度も使ったあの女子生徒については、また別途対処をするとのこと。


「「災難だったねぇ。」」

兄様たちは、あまり顔が笑ってない。


「アーミル、アーロン。」


会長が仏頂面のまま兄様たちに声をかける。


「苛立つ気持ちも分かるが……()()()()?」

()()()()いますよ、」

「「バレないようにします。」」


「なら、良い。」


なんかよく分からないけど、良くはないはよね……?


「兄様たち、私は本当に大丈夫です。だから、あまり変なことはなさらないで。」

「そーそー、婚約者に色目使ってきたお嬢さんたちくらい、アラベラは気にしないってさ。」

「ダビ!!」


一応関係している人がいたからと、図書室の“人気者”の話するんじゃなかった……。

私は頭を抱えたけど、兄様たちはキョトンとしていた。


「まあ、それはそうだろうね。」

「妹はめちゃくちゃ愛されてるからな。」

「「他の女にうつつを抜かすやつじゃない。」」


なんで、私ここで公開処刑されてるの?しかもウィリアム様がいないところで……。

他にも色々喋りそうな兄様たちを睨んだ。


「これ以上余計なことをお話されたら、兄様たちと口を聞いてあげないんだから。」

「おお、それは嫌だな。やめるか、アーロン。」

「同意だね、アーミル。」


手を上げて、わざとらしく参ったポーズをする兄様たち。

そんな兄妹のターンが終わると、リタ様が「あのっ。」と声を出した。


「私、もっと頑張ります!頑張って、生徒会役員にふさわしくなって、皆さんにご迷惑をかけないように……」

「充分、頑張っていると思うわ!」

「アラベラ様……。」

「私も、そう思う。」

「ブルーノ様……。」

「それに仲間には迷惑をかけるもんだ。そして、逆に仲間には迷惑をかけられた時は、笑って許してやるのが大事じゃないか?」

「ダビ様……。」


「ちょっとダビは説教じみてるけどね。」

「お前みたいな奴と一緒にいると、自然とこうなるんだよ。」

「何ですって?!」


喧嘩なら受けて立つわよ、と言いかけたところで、リタ様が「皆様本当にありがとうございます。」と頭を下げた。

そして、頭を上げるとにこっと微笑んだ。可愛い。


「……それにしても、アラベラ様とダビ様って本当に仲良いですよね。」

「ま、まあいとこだし幼馴染だからな?」

「そうね……兄様たちともダビは仲が良いし……。

「実はお二人は想いあっている仲なんじゃ……。」


硬直。

やめて、そんな純粋な目で聞かないで。

ほら、ダビだけじゃなくて、ブルーノ様も固まっちゃったじゃない。こっち、ガン見じゃない。

兄様がたは何故か笑いを堪えているけど……。


「それはないわよ?!本当に、ないわよ?!」

「そそそうだな!ほら、俺、こいつの婚約者とも幼馴染だし!」


「「へたれー♪」」

「アーミル、アーロン、うっさい!」


今度は何故かダビと兄様たちが戯れあいはじめた。


私たちの回答を聞いたブルーノ様がホッとした顔をしていた。

そうよね、婚約者いるのに堂々と浮気している人、生徒会役員には置けないわよね。


「……よかった。」


ぼそり、と先程の質問をしたリタ様が呟くのが聞こえた。

ふと顔を見ると、少し顔が赤いような。

おやおや?これは、もしかして……。


……攻略対象キャラ(の祖父)とヒロイン(の祖母)がくっつくのって、大丈夫?

いや、ゲームルート脱線上等じゃない!こうやって少しずつゲームの世界を壊していけばウィリアム様が死ぬことも、私が獄中死する確率も減るはずよ!


ーリタ様、頑張れ!

心の中でひっそりエールを送った。

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