奇妙なお昼休み
さてさてお昼休み。
仲良く4人でご飯……という訳には行かないみたいですね。
リタ様、めちゃくちゃ緊張してる。
そういえば、4人でって言わなかったもんね……ウィリアム様とかさっき挨拶したばかりだものね……。
「あの、リタ様。私たちそんなに怖いですか……?」
「そそそそんなことありません……ただ、学園に入って人とご飯を食べるのが初めてだったもので……。いや、家でも同じようなものかぁ。」
「そ、そうなのね……。」
最後辺りがか細い声になったので若干聞き取りづらいものの、相槌をいれる。
「こりゃあ見た目良いのに、友人がいないのは納得だな。」
「うぐっ……。」
「ちょっと!!ダビ!!!」
ザクリ、とリタ様に何か刺さったように見えた。それを刺したのは、ダビ。
あー、目には見えないけど確実に致命傷よこれ……。
「いえ、アラベラ様、見た目の話は置いておいて、友人が出来ないような性格をしているのは……本当のことなので……。」
「リタ様……。」
「私だって姉やアラベラ様のように強く綺麗でありたいです……。」
「いや、私はそんな……。」
「だったら、ちゃんと前をみて胸を張れ。」
「は、はい……。」
「アラベラだって、強いんじゃない。努力してるんだ。強くいられるように。」
「そう、なんですか……。」
いや、そんなことはないけど……。って言いそうになったけど、水を差すのもよくないので、側にある紅茶を飲んで黙った。
コルソン家の恥にはならないように努力してるけどね!そこはね!
「前を見ないと良いものは見れないから、勿体ないだろ?」
「そう……なんですかね?でも、頑張って……みます……。」
「よし、頑張れよ!」
「は、はい!」
ダビがニカッと笑うとリタ様はぺこりと頭を下げた。
なんか体育会系?な感じもするけど、リタ様が納得したならいいかな……?
病は気から!みたいな……。
「私、今まで何をしても家では意味がなくて……むしろ逆効果で色々諦めてました。でも、ここは家じゃなくて学園ですもんね!」
ホッとしたような、辛そうな表情を浮かべてリタ様は続けた。
「だから、これからは頑張ります!」
「あっ、じゃあ手始めに生徒会役員になりません?」
そうよ。頑張るキッカケになるはずよ。
ロイヤルな人がいるから生徒会役員、未だに女子は私だけ。
欲しい。女子が欲しい。本音はそこ。
「えええええ?!わ、私がですか?」
「ええ。リタ様さえよければ。」
「おい、アラベラ、それはちょっと早急なんじゃー」
「や、やります!逃げません!」
「お、おう……まあ、リタ嬢がいいなら……いいけど……。」
誘ったんだからしっかり面倒は見ろよ。と言われたけど、ペットみたいな言い方しなくてもよくない……?
「よかった!早速、放課後に生徒会室に来て頂きたいのですが……。」
「ひぇ?!わ、私自らが生徒会室に……。」
あわわわ、と動揺しながら青ざめた顔になっていくリタ様。
……私に一週間も声かけられなかった人に生徒会室に来いは無謀だったわね……。
「リ、リタ様!私とダビもご一緒しますので!大丈夫です!こわくないこわくない……。」
そんな様子を見てウィリアム様はただ一言「賑やかだね。」
そんな……孫を見守るお祖父ちゃんじゃないんだから……。
って思ったんだけど、ここ最近のウィリアム様がちょっと変?だっただけで、本来こんな感じだったんでした……。なんだかホッとする……。
※ 離すものか side:Wで出てきた人物の見た目についての説明を変更させていただきました。
ウィリアムの表情について
いつも微笑むように心がけている→アラベラからはそう見えているだけで実際は糸目なだけ
という変更です……!!すみませんご了承頂ければと思います。
いつもお読みいただき有難うございます!




