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異世界に来たら召 喚スキルがありました  作者: ふぅみ


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79話


  カウンター前でカンゼルとは別れ、セルビナさんに気になっていた質問をする。

「…アレ、まだ元気ですか?」

 セルビナさんはまた離席の札を出すと、こちらへ来てと視線で俺を呼んだ。2人で2階へ上がり、関係者以外立ち入り禁止区域へ。その奥でも鍵のかかる部屋に入った。


「どうかしら? 見た感じ大丈夫そうだけど」

 虹の花を入れた瓶が陽の当たるテーブルの上に並んでいる。あれから毎日月の光を浴びさせているのだろう、虹の花は最初に見た時よりも虹色がしっかりとしていて、日中でも上品な香りを放っていた。


「良かった。大丈夫そうですね。水やりしてからどのくらいですか?」

「えーと、6時間くらいね。少し湿らせた方がいいかしら? 水のやり過ぎにならないかどうか心配しながら水やりしているんだけど…」

 鑑定で見ても水分量までは分からない。だが、セルビナさんが警戒するように根腐れを起こしてしまっては困る。


「オークションは明後日の夜ですよね」

「ええ、早く終わって欲しいわ」

 告知の時間は欲しいが、枯れる危険性を考えたら一日でも早くオークションをしてしまいたい。そんな様々な思いの駆け引きの結果が明後日の夜9時からの開催だった。


「ハーシュさんの話では、どうやら王家の他に侯爵クラスが2家、令爵クラスが3家。他大商会もいくつか参加になるみたい」

 やっぱり王家が絡んでくるか。

「王家には伯爵が献上したのですよね?」

「献上したからこそ、じゃない?」

「ああ、あの香りを知れば…」

「そう、あの花がただ珍しいだけじゃないと分かれば、誰でも欲しくなるわ。王家が躍起になれば、香りを嗅いだことのない貴族も興味を示して当然ね」

「頭が痛いですね。警備も大変そうだ」

「さすがに王様が自ら来るようなことはなく代理でしょうけど…それでも、警備は大変でしょうね」

「セルビナさんもその担当者でしょう? 他人ごとのようなことを言ってますけど」

「私はお世話係だけ、と言いたいところだけと当日の花番になりそうよ」

 セルビナさんは溜息をついた。


「オークションの開催中は花を守る役目で、オークション終了後は落札した人に花を手渡す。別に誰が渡してもいいと思うのに…女性の方がいいだろうって」

「当日綺麗なドレスを着るのですか?」

「ドレス? どうして?」

「え…綺麗なドレスを着た美女から落札品を渡してもらったら、落札した人も嬉しいんじゃないかと思って」

「いやねぇ、美女だなんて…」

 褒め言葉が嬉しかったのか、セルビナさんは身体をもじもじさせた。


「ヒロヤくん、こっそり来る?」

「行きませんよ。セルビナさんのドレス姿は見たかったですけど…」

「だから、ドレスなんて着ないわよ。ギルド職員の制服をいつものように着るだけ」

 セルビナさんはチラッと虹の花を見てから「水を汲んでくるわ」と言って部屋から出ていった。


 どうやって彼女のいない隙を作ろうと思っていたので、これはラッキーだ。

 この隙に聖水をあげたいところだが、水のやり過ぎになると逆効果になりそう。…聖魔法の祝福だけを与えよう。これは生き物を元気にする活性という魔法だから、花を長持ちさせるのにもちょうどいいだろう。…多分。


 セルビナさんが戻ってきて、水やりするのを見守りながら、もうひとつ気になっていたことを聞いてみた。

「セルビナさん、ひとつ聞いてみたいことがあるんですけど…」

「なにかしら?」

「エミナルお婆ちゃんの息子さんが遠くに住んでいるそうなんです。ギルド経由で息子さんに連絡を取るとしたら、どのぐらいかかるんですか?」

「どのぐらい、って?」

 

「料金も気になりますが、時間はどのぐらいかかるんですか? 離れている距離によって変わりますか?」

「ああ、分かったわ。えーとね、料金はメッセージの量によっても変動するけれど、安くて2大銅貨。高くて5大銅貨くらいかしら」

 2千円から5千円。郵便料金より高いけど、宅配便と考えれば仕方がない料金設定か。


「そして、離れている距離によって時間がどのくらいかかるかということだけど、ほとんど違いはないわね。ここから王都のギルドにメッセージを送るのも、隣町のギルドに送るのも同じよ」

「………」

 それではまるで、電子メールが送信できるようなものではないか。

「不思議よね。操作している私たちもなぜそうなるのか、そうなっているのか分からないから説明は出来ないわ」

 鑑定の水晶とギルドカードの発行と管理。この世界は思いもよらない不思議が存在している。解明できない不思議なものと言えば、魔法もそうだ。

 科学では説明がつかない現象が、確かにこの世界にはある。


「…分かりました。不思議なものがギルドにはあるんですね」

「良くは知らないけど、ギルドのカード発行しているところなら、同じようにやり取りが出来るんじゃないかしら」

「商業ギルドと冒険者ギルド間でも?」

「それは出来ないわね。冒険者ギルド内、商業ギルド内だけね」

 通信回線が別ギルド間には引かれていない感じか。


「それとね、さっき高くても5大銅貨と言ったけれどそれだけじゃないわ。今回はエミナルお婆ちゃんの例だけど…メッセージの送り先の息子さんがどこにいるか分かっていないと実際に届けるのは難しくなる。居場所がハッキリ分かっていればお使いクエストが発行されて、ハイセイのギルドの冒険者が手紙の形で息子さんに直接届けることになるわ。料金は基本、メッセージの送り先が負担することになるからエミナルお婆ちゃんへ請求する金額は配達代がさらに加算されるというわけ」

 なるほど。確かに手紙の配達はお使いクエストにもってこいだ。


「字はどうなりますか? 本人の字ですか?」

「そうよ。そうでないとなりすましのニセのメッセージかどうか分からないじゃない」

 電子メールかと思ったら、ファックスか。

「なるほど…疑問が解けました。ありがとうございました」

 大きな謎は解けずに残ったままだが、ギルドにファックス機能があると分かっただけでも良しとしよう。


 俺はセルビナさんに感謝してから、ギルドを後にした。



 *



 翌日、カンゼルと朝8時に東門前で待ち合わせてバッファロー狩りへ行く。昨日と同じように他の冒険者がいない…俺たちにとっての穴場で、群れの中から子供とオスを狙って狩りをする。子供ばかりを狙うのもどうかと、今回はメスも狩った。


 ピアッシュはバッファローに致命傷を与えることはできないが、痺れ薬で動きを鈍くすればアドバンテージがとれる。

 カンゼルが盾をうまく使ってターゲット以外の群れを牽制。ふらついて満足に動けなくなったバッファローに近寄り、剣でザックリ喉元を切る。俺もカンゼルの大きな身体の影に隠れつつ接近して別のターゲットの喉元を深く差し、すぐに収納する。カンゼルが倒した分も回収すると、他のバッファローが混乱している隙をついてすぐに撤退だ。


「まだ昼、ちょっと前だぞ」

 すっかり流れ作業のようになってしまっている。

「そうだね。ちょうどいいから、ランチタイムにしよう」

 オス2、メス1、子供2がマジックバックに入っている。もしかしたら小柄なメス1なら入るかもしれないが、群れからのはぐれを見つけるのでもなければ帰り道に群れと出会っても見送るしかない。


「なぁ、ヒロヤ」

「なに、持ってきたサンドイッチじゃ足りなかった?」

「いや、俺の分のランチまで持ってきてくれて嬉しいよ。すごく美味しい…って、ことじゃなく俺が言いかけたのは、もう一回狩らないか? ってことだ」

 移動に時間がかかっているだけで、実際の狩りに要した時間は1時間もかかっていない。戦闘という意味では5頭で20分くらいか。その後の後処理。血抜きを早めにした方が買い取り価格が上がると、俺がこだわったせいで血抜きに時間がかかった。 


「確かに、昨日より疲れてないな」

「だろう? 時間も早いし、もう1回やれそうじゃないか?」

「カンゼルの言いたいことは分かる。でも、今日はダメだ」

「なんでだよ」

「分かってるか? 狩れば狩るほど買い取り価格が減るんだ。俺たち以外にもバッファローを狩っている奴らはいる。だから、ダメだ」


カンゼルは髪の毛をかきむしった。

「そうだった。ごめん、ヒロヤ。俺、目先の欲に目が眩んだ」

「気がついて、無理しないならそれでよし。食べ終わったら、ギルドに帰って今日の買い取りを頼んで、昨日の報酬を受け取ってこよう」

「ああ、そうしよう」

 幾らになるかなぁと、もう昨日の報酬に心が飛んでいる様子のカンゼルにホッとした。


 ランクも下なら年齢も下。なのに主導権は俺が握っている。今回は頼まれて強い立場とはいえ、歳下にあれこれ言われるのを嫌がるやつもいる。カンゼルはそういうタイプでないと思っていたけど、素直にいうことを聞いてくれるのでホッとする。


「カンゼルは採取はしないのか?」

 街への帰り道で聞いてみた。

「あー。あまり物覚えが良くないから、どこをどうしたらいいのか良く分からないんだよ」

「サレーナさんの座学は受けたんだろ?」

「あれが一番大変だった」

「………」

 そう、なのか? 一番大変だったのはセルビナさんの防御の講習だったけどな、俺は。


「あの時は必死に覚えたけど、もう忘れた」

 忘れたか。テストの一夜漬けを忘れるようなものだな。

「ヒロヤは採集好きだよな。金になるのか?」

「なるよ。だけど、それよりも採集してきた薬草で誰かの役に立つ薬になるのが気に入ってる」

「薬になる、か…。確かにそう考えると、薬草も大切だよな」

「肉や毛皮も生活には欠かせないけどな」

「そう言ってもらえると助かる。俺には…採集は無理だから」


「そうか。…話は変わるけど、カンゼルは兵士志望なんだろ。人の顔とかを覚えるのは得意なのか?」

「あーどうなんだろ。考えたことない」

「なら、今からそういうことも考えた方がいい。兵士ってことは街の治安を守るんだろ? 目つきの悪いひと目で分かるような悪い奴もいれば、普通の顔をした悪い奴もいる。また、悪いことをする時には顔を隠すやつもいるけど、普段から注意深く観察していれば目をつけている奴だと気づけるかもしれないぞ」


「ヒロヤ、すごいな。お前の言う通りだ。俺はこれから、そういうことにも気をつけて人を見てみる」

 素直なのがカンゼルのいいところだな。

「他には? 他にも気をつけた方がいいことはないか?」

「癖、だな」

「癖?」

「対人戦をしていて、足運びや視線の動かし方、肩の動きや腕の振りなどにその人の癖があれば、次の動きが予測しやすい」

「…それも、考えたことなかった」


 授業でサッカーの試合形式練習をした時、サッカー部員の奴らのフェイントが上手すぎて、あれこれ聞いた。

 元の世界でも俺はソロプレイ。ボルダリングの教室で他に人はいても、トレーニングも一人。黙々と壁に向かって、いつも戦っているのは自分自身。憧れの人のプレイスタイルから学んだり、トレーナーからアドバイスを受けることはあるが、誰かと同時に競うというよりは自分との闘いだ。


 これがサッカーやバスケといったチーム戦になると、他のチームメンバーとタイミングを合わせなければならなかったり、自分がどう動けばいいのか分からなかったりして…俺はお荷物になる。

 それが嫌で、少しでも解消したくて上手い奴にアドバイスを求めた。そしたら観察してみろと言われたんだ。普段ひとりでいるから、他の奴のことなんて見ていないんだろう。見ているうちに分かってくるから気をつけてみろ。運動神経が悪いわけじゃないから出来るって…と励まされて、仲間外れにならないよう頑張った。

 スポーツのチーム戦以外にも、集団生活で気をつけて観察してみると分かったことがある。見えてなかったことが見えるようにもなった。


「ヒロヤはすごいな。いっぱい教えてくれて、ありがとうな」

 恥ずかしがらずに礼を言うことのできるカンゼルはいい奴だ。体格がかなりいいカンゼルから見れば、俺の身体は小柄で貧弱。実際の年齢差以上に子供に見えるから侮った態度をとっても不思議はない。


「カンゼルのいいところのひとつだな。素直に感謝して、努力できる人間は好かれる。頑張れよ」

「ああ、ありがとう。ヒロヤもいい奴だ。頭もいいし、親切だし。お前に会えてよかったよ」

 恥ずかしいが、ありがとうと言うべきなんだろう。


 だが、やはり…恥ずかしい。お前に会えてよかった、なんて一生言えないかもしれない。

「カンゼルが目標を達成出来たら、食事くらいは奢ってもらうぞ」

「もちろんだ。屋台じゃない飯をご馳走するよ」

 そんなこんなの話をしながら街に戻る。門を超え、しばらくしたところでマップさんが気になる情報を教えてくれた。


 …昨日から、同じ人がいる?


 100メートルほど離れたところにいる、露店の買い物中らしき男をマップさんがイエローで知らせてきた。 偶然かもしれないけど、念のためマークしておいて。と、マップさんに頼んでおく。


「ヒロヤ、この後どうするんだ? まだ早いだろ?」

「そうだな…カンゼルはどうする?」

「俺はまだ疲れてないし、トレーニングルームを借りて誰か知り合いがいたらトレーニングに付き合ってもらおうかな」

「いいんじゃない。俺は採集に行ってくるよ。近くの森まで行って鳥を狙うのでもいいし」

「そ、そうか。そっちに付き合おうか?」

「いや、大丈夫だ。のんびり採集したいだけだから」

「のんびり採集…」

 俺には理解できない、とばかりにカンゼルは首を振る。

「じゃあ、この後報酬を受け取ったら解散だな」


 ギルドホールに入るとまだ早い時間帯のため、セルビナさんの窓口には誰もいなかった。俺たちの姿を確認してさっと席を立つ彼女を追いかけるように、解体場へ向かう。

「お帰りなさい、ヒロヤ君。カンゼル君」

「ただいまです、セルビナさん」

「…お世話になります」


「ヒロヤ君のお肉の引き取りだから、カンゼル君はここで待っていてくれても大丈夫よ?」

 カンゼルは迷うようにしてから、足を止めた。

「じゃあ、待ってます」

 カンゼルをその場に残し、2人で解体場へ。ミンダオさんからすでに鍵を預かっていたようだ。


「これね。…どんな味がするのかしら。レアなんて食べたことがないわ」

 鍵付きの戸棚から、ブロックになった肉を引き取る。ポイポイとマジックポーチに入れていく俺をセルビナさんはじっと見ていた。

 カンゼルを通路に残したのは、お裾分けをもらうためか?

「ハイハイ、ひとつだけですよ」

 包みを一つおすそ分けすると、嬉しそうに受け取ってセルビナさんのマジックバックに消えた。


「ありがとう! ヒロヤくん、優しくていい男ね」

 男だとは思っていないくせに…。せいぜい、弟枠だ。それも姉のおねだりならすぐに叶えてくれる出来のいい弟だ。

「褒めてもらって感謝を形に、ということでもないですが、今日の分です。お願いします」

 広い台の上に、本日の獲物を出していく。

「今日はレアはないのね」

 そうそうレアがいたらたまりません。

「今回は全て売りでお願いします」

 ささっと状態を確かめて、セルビナさんは頷いた。


「昨日と同じですべて状態はいいわね。今日は昨日の分と合わせて査定を出すわ」

「よろしくお願いします」

 受付に戻り、カンゼルと二人並んで査定が出るのを待つ。


「お待たせ、昨日と今日の分よ。確認して」

1人分ずつの査定用紙を用意してくれていた。

「こっ……」

 こんなに、とでも言いかけたのかカンゼルが慌てたように口元を手で塞いだ。

 ちらっと横目に見比べると、俺の分は肉の分だけ引かれている。


「いつものように」

 さっとサインしてから、ギルドカードを添えて査定用紙を戻す。セルビナさんも心得たように小さく頷いて入金処理をしてくれた。

「お願いします。全額入金で」

 カンゼルもサインを済ませ、査定用紙とギルドカードを渡した。

 

 良かったね、カンゼル。昨日と今日でかなり稼いだよ。

 オス5万、オスのレアは6万。角は後日のオークションで保留。子牛の単価は4万。オスに比べると安いが身体の大きさでいえばオスの半分ほどでこの価格だ。マジックバッグに詰めて持ち帰ることを考えても、子牛の方が得になる。その子牛が昨日4頭だったので16万。つまり昨日だけでカンゼルの受け取りは27万の半分。そして今日。メス4万、オス5万×2、子牛が4万×2で合計22万。カンゼルの受け取りはその半分なので昨日と今日だけで24万5千ということだ。このペースでいけば、あと数日のうちに目標達成できる。


「ヒロヤーっ」

 よほど嬉しかったのか、カンゼルが抱き着いてきた。すぐに振りほどいたけど、気持ちは受け取ったよ。

「明日からもよろしくなー」

「分かった…と言いたいところだけど、明日は休日にするから」

「えっ休日…?」

「もともと、何日か毎に休日をとっているんだ。カンゼルも休みを入れながら身体を壊さないようにしろよ」

「分かった。武器屋にもそろそろ顔を出そうと思っていたし、俺も休むよ」

 その方がいい。ワーカーホリックの冒険者なんて、命を縮めるだけだ。


「その代わり、明後日からはまたよろしくな!」

「あーハイハイ。分かってるって」

 ソロで頑張っていたころと稼ぎが比べ物にならないから、カンゼルも必死なのだ。分かってるって、きちんと約束したわけじゃないけど、目標達成までは付き合ってやるよ。


「ヒロヤくん、そちらの話が終わったところで…いいかしら」

「あ、俺は先に帰ります。ヒロヤ、またなー」

「またな」

 離れていくカンゼルへ手を振り返し、セルビナさんの方に顔の向きを戻す。

「明日がお休みということなので、ちょうどいいクエストがあります」

「えー」


 ヤダナー

「そんな嫌そうな顔、しないの。エミナルお婆ちゃんからの依頼よ」

「エミナルお婆ちゃんの?」

「そう、青銅になったから指名依頼が可能になったのよ」

 ああ、そう言えばそんなことも…。登録の時に説明を受けた気がうっすら…と。


「息子さんから連絡が来たらしいわ。その件でヒロヤ君にお礼が言いたいみたい」

 これ、と差し出された依頼書には確かに俺の名前が書いてある。そして依頼内容は…買い出しの手伝い、か。話し相手と書けないから、買い物補助にしたのかな。


「受けます」

 即答した。

「時間が書いてないということは、この後すぐでもいいんですよね」

「ええ、近いうちに必ずということだったから、これからでもいいと思うわ」

 セルビナさんからクエストの依頼書を受け取り、マジックバックへ入れる。

 

「では、初の指名クエスト。頑張ってきてね」

「はい行って来ます」

 俺は急いでエミナルお婆ちゃんの家へ向かった。



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