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攻略対象者なのに悪役令嬢を溺愛中  作者: のあ
第二章 学園編
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科目選択週間3 科目決定

元々は3日もあれば見たい科目の見学が終わるはずだったが、登校初日にマリアをみつけて早退してしまったことから、うまくスケジュールがはまらず、結局全部見終わったのは5日目だった。今日は科目選択週間7日目、午後には実際の科目選択を行い、来週からは授業が始まる。


この7日間、暇な時間は図書館で過ごしていた。

おそらく、実際に授業が始まっても空き時間が多いので図書館にいることになりそうだ。


図書館ではベアトリスとラファルと遭遇することが多かったが、1度だけマリアを見かけた。

急に話しかけるのもおかしいので、こっそり盗み見るだけにしておいた。


フエゴは何の特徴もない普通の女、と言っていたが主人公として申し分ない可愛らしい容姿をしていた。

普段ベアトリスを見慣れているフエゴには、普通に見えたのかもしれないが、くりくりとした瞳は小動物のようで、容姿の優れた者が多いこの世界でもアイドル扱いされるであろう女の子だ。


ベアトリスが周りを委縮させるような美貌を持っているのに対して、親しみやすい雰囲気のマリアは周りに人が集まりそうだ。


*******


授業選択は一度新入生全員が集められ、授業の選び方や実際の授業のスケジュールを説明される。

この世界では1週間は前世と同じく7日である。

ただ、決まった休息日がないため、授業の選び方によっては毎日学園に通う必要がある。

俺のように選択科目が少ない者は、週に数日授業を受け、あとの日は自由時間にもできる。

ベアトリス、フエゴ、ラファル、テールと相談し、俺含め5人ともそろった曜日に休息日を設けておいた。


選択科目とは別に、前世でいうクラブ活動のようなものもあるが、強制参加ではなく、参加数にも上限がないため、気が向いたときに色々見て回ることにした。

ベアトリスとラファルには馬術部を進めておいた。一度一緒に見に行こうと思う。

部活動は、授業時間でも参加できるため、授業が無い時間帯に、図書館以外にも行くところができるのは有難い。

テニスのようなスポーツや、チェスのようなボードゲーム、魔導書研究、魔道具作成、弁論、演劇、冒険、料理など、色々な部活動があるらしい。


選択科目を提出した俺たち5人は帰寮し、再度食堂で集まった。




「学園生活って、なんだか忙しそうですね」

とフエゴが言う。

「授業もあまりとらず、部活動にも参加せずだったら暇そうだけどね」

とテールが返す。実際、テールは選択科目が少ないため、さぼっていそうだ。

「フエゴはこの5人の中で一番とっているもんな」

「俺は勉強はあまりしてきませんでしたから・・・」

授業はすべて取る必要はないが、一部歴史や法律等、必須科目は授業を受けない代わりに試験に合格しないと卒業できないのだ。

俺も、ベアトリスもラファルも元々勉強していたので、学園で授業をとらなくても問題ない科目が多い。

「テールは選択科目少なかったが、試験は大丈夫なのか?」

「俺も一応王族だよ?散々叩き込まれてきたってー。学園時代くらいのんびり過ごさせてもらうよ」

テールはこんなゆるい感じでもアカサンドリアの第五王子。幼少のころから、最低限の王族教育が義務付けられていただろうと思っていた。

「俺だけ勉強してこなかったんですね」

と落ち込むフエゴ。

「俺とテールは王族教育で厳しい教育を受けるし、ベアトリスとラファルは読書好きで勉強していただけで、お前が一般的なレベルだと思うぞ。気にするな」

と慰める。

「フエゴはー勉強しなさすぎだと思うけどねー」

とフエゴの従弟のラファルが釘を指してくる。彼らは小さいころから知り合いなので、発言に遠慮がない。

「でもフエゴは剣の修行をずっとされてきて、今では大人の方より強いときいていますわ。」

とベアトリスがフォローする。

「武術の授業の時間が楽しみだね!」

と乗っかってくるテール。

「テールは双剣を使うのだったな、わが国ではほとんど使われていないから楽しみだな。」

「双剣は独特の文化だからね。元々は剣の二刀流から始まったんだけど、より身軽に動かせるように小型化した剣になって、独自の流派が生まれたんだ。鍛冶の国であるアカサンドリアには、双剣以外にも、ちょっと変わった武器と、独特の戦い方が多いんだよ」

「なるほどな、双剣使いの者と対峙したことがないからわからないが、手数で負けそうな気がするな。どうやって戦おうか、、、」

「シャルル様、剣が二本とは言え、扱うのは一人。背中から攻撃されるわけではないので、落ち着いて見極めると対処できるのではと思います」

双剣の動きをイメージして、どう対処するか考えると楽しみになってくる。

「そんなに簡単に捌けるかな?シャルルもフエゴも甘いんじゃない?」

「ちょっと手合わせしてみるか?」

フエゴと軽く手合わせしている男子寮裏で手合わせしてみようかと思ったが、

「手合わせは授業で講師の方がご覧になっている時にお願いいたしますわ。

私闘で戦ったとして、万が一にもどちらかが傷を負われたら国際問題になりかねません。

お二人とも浅慮すぎますわ。」

とベアトリスに窘められる。


剣の打ち合いのことを考えるとすぐに熱くなってしまう俺たちは冷静な指摘に熱を冷ました。

「それでは、授業の日まで楽しみにしていよう。」


その後も、夕食をとりながら、今後の学園生活について話をした。

今日は短いですが、話の時間の区切りがよいので本日はこれだけです。

次回からは学園生活に入ります。


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― 新着の感想 ―
[良い点] シャルル様がフエゴくんに無自覚に小悪魔ムーブを仕掛けていて、にやにやしてしまいました。 ベアトリス様が同じ人を見つめてるから良く分かると、フエゴくんの気持ちに気付いたらどうなるのでしょう。…
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