↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
7/10

2章―2 失われた再会

 聞いてみるべきか……。

 「姫奈、今から何をしようか?」

 「えっとね……」

 聞くべきでないか……。どうするべき?

 「慎ちゃんは何がしたい?」

 姫奈はただただ考える。

 「じゃあ、姫奈の家に行ったりできる?」

 長秋(!)は飄々と言った。その時に風が吹いた。その風はとても冷たかった。

 「えっとね――――――」

 今ここでしか言うチャンスはないだろう。そう結論づけた姫奈は決心する。


 「慎ちゃん……じゃ……ないよね……」


 その時、姫奈は時間が止まった感覚を確かに感じた。強い風が吹く。

 長秋(?)の目が変わったような気がする。


 「誰?」


 今度は確実に長秋(?)の目は変わった。感情のこもってない目。悲しい――――――目。


 「何言ってるの?俺は長秋だよ」

 そうは言っても長秋(偽?)の目はもうそれを肯定しているようなものだ。

 「あなたは絶対に長秋じゃない。だってさっき会った時、私のこと梓って言ったしそれに」

 姫奈はそこで一度言葉を切った。そして言う。

 「何かが違う。あなたは長秋じゃない。絶対に……」

 「くく……」

 長秋(偽)は唐突に笑い出した。

 「あなたは……誰?」

 「私はね――――――」

 その瞬間長秋(偽確定)の周りの風が急に止む。そして一瞬にして、長秋(偽者)は姿さえも長秋ではなくなる。

 そこに黒髪で綺麗な顔立ちの女性がいた。


 「神前忍と言うわ。よろしくね」


 「神前さん……?」

 「そう。一応言っとくけれど神様だから。まぁ、幽霊の方が合っているってだれかさんに言われちゃったけど」

 神前は懐かしむように言った。

 「神様……幽霊……?し、信じられない……」

 姫奈は心の底から思ったことを言った。

 「そりゃそうよね。ま、そこは本題じゃないし」

 神前はのんびりと言う。

 「てか、こんなに早くばれると思ってなかったなー」

 「あの――――――」

 「やっぱりまだまだ未熟なのかなぁ」

 「あの!」

 姫奈はつい大声を出してしまう。

 「あ、すいません。大声出してしまって……」

 「いや、別にいいよ」

 「それで、神前さんが神様だったとして、何で慎ちゃんの姿をしていたんですか」

 姫奈の言葉に鋭さが宿る。しかし、神前はその鋭さを気にすることなく話す。

 「あなたが少し可哀相に思ったからよ」

 「…………?」

 姫奈は分からないといった顔をする。

 「どういうこと?」

 「つまり長秋くんのことに関してあなたは知らないことが多いのよ」

 「…………」

 姫奈は黙る。

 「長秋くんが死んだのは中村くんのせいだとおもってるでしょ。それは違うわよ」

 「違うの……?」

 姫奈は消えそうな声で聞く。

 「違うわ。長秋くんが死んだのは――――――」

 神前は……神様は事実を伝える。長秋が死んだ理由。それを伝える。


 「***のせいよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。