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【完結】もしものチャーリー 〜最強捜査官の隣で、ハロウィンまで俺だけ人類側なのはなぜですか〜  作者: 久茉莉himari


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【5】チーフ顔を卒業したら、全米最恐のカボチャが完成です。〜いらないチャーリーの努力を無駄にしない会〜

チャールズはカウンセリングを、


「意図せず一度目に作成したカボチャが、チーフに似ていると同僚全員に言われたため、その逆を行こうとした結果、あのジャック・オー・ランタンが出来上がった」


と、精神科医に説明して、乗り切った。


精神科のドクターも笑って納得してくれた。


「そりゃあイーサンそっくりのカボチャを作ったなんて、報告出来ないものね!

それで張り切り過ぎたのね〜!」と。


だが、その日はチャールズはそのまま、休みを取らされて帰らせられてしまった。




翌日。


通常通り出勤したチャールズに、ベックの巨体がタックルする勢いでやって来ると、チャールズの肩をガッチリ抱いてワハハと笑った。


「チャーリー!

ジャック・オー・ランタンは作り直して、完成しといてやったぞ!」


チャールズが目を見開く。


「本当!?

ありがとう!ベック!」


すると、ベックがチャールズに耳打ちした。


「お礼ならヴィヴィアンに言えよ!

俺はヴィヴィアンの助手みたいなもんだったから!

ヴィヴィアンは……なんて言うか……怖いぞ?」


(知ってるよーーー!!ベックーーー!!)


そうチャールズが心の中で叫んでいると、

ヴィヴィアンが現れた。


ヴィヴィアンのグリーンの瞳はキラキラと美しく輝いている。


――やりきった感、満載で。


チャールズの背筋に悪寒が走る。


そして、ヴィヴィアンはにっこり笑って言った。


「チャーリー!おはよう!

ねえ!まだ始業30分前だし、チーフの尋問室行かない!?

新ジャック・オー・ランタン見て〜♪」


チャールズが思わず心の中で毒づく。


(なんで朝イチにイーサン・クロフォード専用の尋問室に行かなきゃならないんだよ!?

普通に地獄だよ!ヴィヴィアン!

お昼休みでも良いよね!?

でも……カボチャは俺の担当だったしなあ……)


その一瞬が命取り。


ヴィヴィアンに腕を引っ張られ、乗って来たエレベーターに戻されるチャールズ。


その後には、ベックと、いつの間にかカリスタもいた。


そして、尋問室のカボチャは――


チャールズが、カボチャの口元の片方を上げたのに合わせて、もう片方の口元も上がっていた。


まるで、「お前を食ってやろうか?」と笑っているようだ。


そして、サングラスの代わりに目元を覆っていた四角い形の黒いパラフィン用紙は無い。


シールも全部剥がされていた。


しかし、目元も変わっていたのだ――


なんと、目元の角度が口元の角度と完全に一致している。


チャールズが検索しまくった、全米のどんな『恐怖顔のカボチャ』より、恐怖に満ちた顔がそこにはあった。


ヴィヴィアンがウキウキと説明を始める。


「まず、口元ね!

これはまあ簡単!左右合わせれば良いんだから!

ベックに頼んだわ!

ただ、目元は気合い入れて……私が作り直したの……!!

あの拷問……じゃなくて!尋問セット使いまくって、この角度にしたのよ……!

どう!?

チーフ顔のカボチャより、怖いでしょ!?」


チャールズは頷くことしか出来ない。


そして、またも心の中で叫ぶ。


(やっぱり、あれ、拷問セットだったんじゃないか!!ヴィヴィアン!!

君には必要でも、俺には不必要なんだよ!!)


すると、カリスタがやさしく言った。


「でも、チャーリーの努力を無駄には出来ないわ。

だから、あの馬鹿みたいなライトは使うから安心して。

もちろん、チャーリーが用意してくれたことは、社内チャットでオラクルのみんなに知らせておくから、心配しないで」


チャールズが心の中で絶叫する。


(カリスタ……!!

まず、"馬鹿みたいな"って言っちゃってる!!

それをみんなに知らせるの!?

止めて止めて止めて!!

知らせられる方が不安だよ!!)


すると、スッと音もなくイーサンがチャールズの前に現れた。


イーサンはチャールズの目を見て言った。


「ご苦労。

では次に。

ベックと君でホールにカボチャを運んでくれ」


そして、ベックの「任せろ!」という弾んだ声。


ヴィヴィアンも、ウキウキの声で言う。


「じゃあ私はライトを運ぶわ!」


カリスタはじっとカボチャの全体像を見て言った。


「ホールに運んでから、ライトの光量を調節しましょう。

ホールの照明と合わさないと。

でも、チャーリーの努力を無駄には出来ないから、ホールの照明を合わせるべきかしら?」


ヴィヴィアンが力強く頷く。


「……そうね!

あと、このライトはチャーリーが用意したんだって、どこかに明記すべきじゃない!?

チャーリーの努力の結晶だもの……!」


ベックがワハハと笑う。


「それは俺に任せろ!

警備に言って、プレートを頼んでおくよ!

チャーリー!

ほら!お前も来いよ!

主役が来ないと始まらねーぞ!」


そして、3人がワイワイ言いながら尋問室を出て行く。


チャールズは――


思わず、イーサンに視線を向けていた。


(チーフ……!!

プレート!!プレートと社内チャットを止めてください!!)


その一心で。


しかし、イーサンは――


ハロウィンのカボチャは完成。


ハーパーの精神状態にも異常なし。


ジャック・オー・ランタンについては、サクセスクライテリアにおけるフルサクセスである。


以上。


それだけだった。


そして、チャールズは"馬鹿みたいな努力の結晶のライトを用意した人物"と、オラクル職員に知らされる羽目になるが――


ハロウィンは、本番までに、まだやることが山積みだったりする。



〜fin〜

こまでお読み下さり、ありがとうございます(^^)

次回も読んで下さると嬉しいです!


毎日17時更新☆


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