第2ラウンド
「第2ラウンドのルールは簡単こちら側が用意した鬼2名からこのアリーナの中で20分間逃げ切ればOK。鬼に触れればそのバッチが爆発して死刑執行となります」
「そこまで大きな爆発ではないので、鬼を道連れにしようとしても無駄ですよ。しつこいようですが、アリーナから逃げようとすれば射殺します」
すると司会者の横にサングラスをかけた男が2人やってきた。
この2人が鬼なのだろう。
「では用意は良いですか?」
司会者が言うと参加者は散らばった。
「第2ラウンドスタート‼」
司会者の合図と同時に鬼は走り出した。
参加者も走り出す。
鬼2人は連携して1人をはさみうちにして死刑執行した。
触れた瞬間胸の部分だけが爆発して胸に風穴があき、、まわりに血がとびちる。
鬼は目もくれず次のターゲットを探しに行く。
中には3,4人でまとまって行動する者もいた。
まとまって行動すれば逃げやすいと判断したのだろう。
逆に狙われる気もするが。
胸に風穴があいた死体につまずき転び、まるで死体に道連れにされたかのように死刑執行される者もいた。
その後も何人か死刑執行された。
隠し持っていた武器を出して鬼を脅し射殺された者までいた。
さすがにアリーナから抜けだそうとする者はいなかった。
「ひどすぎます」
飛鳥が突然いった。
たしかにこれはひどすぎる。
もはや人間として扱っていない。
それどころかこれを見て絶対に楽しんでいる。
「うん。これはひどい。こんなのゆるされるはずがない」
「私の兄がここで殺されました。兄は、鳩をてなづけるのがうまくて鳩に手紙をつけて私に教えてくれました。大人にも言いましたが死刑囚の言うことを聞くはずもありません。私は弁護士に裏で手をまわしてもらいここに来ました。兄が嘘をついているとはどうしても信じられなかったんです」
だからってここに来るかよふつう。
どんだけ兄が好きなんだよ。
「頑張ってお金を貯めて必ずここから出よう‼」
俺はこう言って心に決めた。
こいつらと一緒にここから出ると。
そして20分がたち第2ラウンドが終わった。
残り人数は50名となった。
まだ2回しか行ってないのにもう4分の1になった。
ふと思った。
最初は人数が多すぎてこのゲームで賭けるのは無理だと思ったが、勝者は1人だけではない。
1ラウンドづつ賭けられるので今回だって70人が50人になった。
単純に当たる確率は7分の5。
通常のデスコロシアムは2分の1。
こっちの方が当たる確率は高い。
こんな残酷なゲームに賭けると思うと気が引けるが俺も何もしないと死んでしまう。
仕方がないことだ。
明日は賭けよう。
その日の夜かおると一緒に飛鳥の話を遅くまで聞いた。
もう1人同じ牢屋にいる男木戸 龍彦が血だらけになり体中にあざを作っていたのも気にせず。




