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第26話 スキル合成



 あれからだが、アランにスキルを譲渡されて俺は1つのスキルを獲得した。そのスキルというのは気配察知というスキルで、名前の通り生物の気配とか、そういうのが分かるようになるスキルだ。


 本能と内容が被っているが、併用へいようできるらしくてかなり便利そう。だから俺はポイントで早くレベルを上げようとしたんだけど……アランに自力である程度上げてからやった方が良いという事で止められた。


 面倒くさいから別によくね?と言ったが即却下された。理由は、ポイントはあまり入手できない貴重なものだから無駄遣いは出来るだけ避けるべき、とのことだ。


 そして今の俺たちはというと、ルイの持ってる地図を頼りに王国へ向けて出発しようとしてる最中である。


「なぁアラン……これどうやって地図見ればいいんだ?これこの方向であってる?」


 だが俺は、残念なことに地図の見方が分かっていない。ルイも見たことがない為か駄目だった。


「現在の太陽の位置から考えて、東の方角の方に行けばいい。地図が見れないんだったら私が先導するよ」


 が、アランだけは分かったようで、それに加えありがたい事を申し出てくれる。


「おぉ!じゃあアラン先生、先導頼みました」

「誰が先生だ。まぁ……何か困ったことがあったら遠慮せずに言ってくれ」



 そんなこんなで俺たちはやっとスタートを切り、目覚めた森の地点から歩き始める。


***********


 歩き始めぐらいの頃、空は青く太陽みたいなのが顔を覗いており天気は晴れ。俺たちはヒヨコのようにアランに先導されていた。


「そういえばネコメよ、何でたくさんスキルがあるのに合成させていないんだ?」

「へ?合成って何?」


 スキルの合成なんて聞いたことがない。その事を伝えるとアランは目を見開き「あいつ……何で教えてないんだよ」と頭を抱えている。


「では今教えよう。心の中で合成したいスキルを適当に選んでくれ」

「?分かった」


 言われた通り適当に治癒術と格闘術を心の中で選ぶ。


「次に、ステータスを開いて選んだ両方を押し引き寄せてみてくれ」

「押しにくいニャ……」


 ルイが両前足で頑張っている。猫の体だと苦戦しそうだ。


 なので俺は大人しく人化を使ってスキルを押して引き寄せ。するとスキル同士が融合し始めた。



ピロン♪


スキル:治癒術、格闘術を合成……〈物理的治癒術〉を獲得しました!

説明:相手を殴ると回復する。強く殴らないと効果が得られないので結果的に回復はダメージで相殺される。


 !?


「凄ぇ!あ、でもこれやっちゃったくさくない?」


 スキル合成なるめっちゃ使えそうな機能を知れて嬉しいけど、流石にこんなスキルは嫌だ。


「大丈夫、同じ組み合わせのものは一度だけ戻すことが出来るから。だが二回同じ組み合わせにすると戻れなくなるから注意するように」

「そうなのか……安心したわ」


 ホッと胸を撫で下ろした俺は、今度は色々と試してみる。まずは相性の良さそうな体術と格闘術。


スキル:体術、格闘術を合成……〈格闘体技法〉を獲得!

説明:接近戦に特化した体の動きに実戦的な格闘術、敵を破壊するのに最適。


 おぉ、普通に強そう!次は……3つ以上ってできるんかな。


 何となく気になったので〈格闘体技法〉に〈暗殺術〉を合成してみる。


スキル:〈格闘殺技法〉を獲得!

説明: 接近戦に特化した体の動きに実戦的な格闘術、敵の急所の位置が分かるので最適化された動きで攻めることができ、気配を隠して相手の認識をずらす事も可能で破壊、殺しに特化している。


 ーーこれ、めっちゃ強くない?だいぶ殺意に溢れてるけど。


 相性が良さそうなのを選んでたこともあるが、これはやばい。沢山あるからもう一つぐらい作っておこうと考えていると「ん?」 何やら音が聞こえて来て、俺は一旦スキル合成を止める。




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