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レベルアップの仕組みを知れ!ジャジャーン!


 ギルドでまだまだ幼いキュレネ()の登録は出来るのか?と見ていたが当然のように完了した。


 はぁ?年齢制限ないのかよ?


 不安になり聞き耳を立てるとその辺の話になった。どうやら受注する依頼内容とギルドにおける本人のランクアップの時だけ年齢制限があるようだ。


 そりゃあ薬草採取とか家のプランターで育てる事が出来るなら子供のおつかい程度に依頼(クエスト)の達成が出来るもんな。それならお兄ちゃん的にもオッケーだな!うんうん!


 さて、帰ろうかと思ったんだけど

 「お兄ちゃんはギルドに登録しないの?」

 というキュレネ()の言葉で登録する事になった。 

 「そっかー、お兄ちゃんと一緒がいいか、可愛いのぅ」

 「可愛い…… ありがと…… 」

 照れちゃってお兄ちゃん子とバレたの恥ずかしかったのかな?ゴメンね?


 でも、あんまり俺は目立ちたくないんだよねーとゴネていたら受け付けのすごく臭いオッサンが色々と説明をしてくれた。


 ギルドは冒険者の管理をするが…… 正直に言うと資金的にも規模的にも教会程の技術はないからステータスなんて見れないぞ?個人情報は大丈夫だ!


 ただ討伐したモンスターの魔素にギルド受付の魔道具が反応するからそれは記録されるぜ!それが討伐確認になるからな!

 それと成人するまではランクアップできないから目立つも何も無いってば!がははは!

 

 え?冒険者証のセキュリティ?難しい事を聞くな。本人の魔素に反応するから本人以外は使えないぜ!


 …… …… との事で要約終わり。

 匂いが文字で伝わらないのが悔しいぐらいで概ねこの通りの内容だった。


 どうも(わずら)わしくないない感じだし俺も身分証みたいなの欲しいから了承する。


 なんかカードみたいなのくれるのかな?

 

 と思ったらそれはなく、教会みたいにギルドにあるビッグデータに記録されるという。

 カードを冒険者登録する人間の全てに渡す手間より、産まれながら魔力と結合した生物しかいないんだから本人が証明として動けばいいんだな……


 うーん…… しかし十分にオーバーテクノロジーだと思うんだけど…… それでも教会が上と譲らない感じ。

 教会はどれだけ大きな組織なんだ?キュレネ()を教会に照会して良かったのかと今更に後悔する。



 「魔物を倒したのは何で分かるの?」


 「それは簡単だ!生き物が死んだら魔素が溢れ出る。その多く、または全てが殺した方の生き物に入ってレベルアップの助けになる。本人は気付かないけど倒した生物の魔素の片鱗は体に残るからな、冒険者ギルドにある魔道具で分かるんだよな!」


 これがレベルアップの仕組みか…… たまに魔物を倒した時に力が溢れる原因が分かりなんとも言えない気分だ。


 つまり、つまり、ゴブリンが……俺の一部……だと……??


 なんか悲しいなゴブリンかぁ……


 嫌な気分だなぁ…… とりあえず済ませて買い物でもしようと思い、冒険者登録の手順を聞きながら受け付けにある水晶玉に手を乗せる

 「あ、初めての登録の時は名前言ってねー」

 受付のおじさんホント臭い

 「シノーン」


 名前を言うと少し光が点滅(チカチカ)して消える。え?これで終わり?


 「はい終わりだよー討伐状況とか……見ないでいいか、まだ小さいし魔物退治とかないだろうし」

 「ウス!」


 臭いけど扱いが軽いので助かった。俺って結構な数の魔物を倒してるからな……


 そういえば家族はどこだ?と思ったらギルドの外に逃げていた。キュレネ()に群がる大人から避けた感じ?


 ちなみにナゼか教会の水晶の壁は亀裂が入り使えなくなっていたので俺の照会やステータスはまた次回になった。

 なんで壊れたのかなー?


 こうして街での一番の目的は終わったので馬車の所へ帰ろうとすると父さん(オーディオ父さん)が苦笑しながら静かに首を振る。


 「買い物もせずに帰るわけないでしょ!」

 と母さんが嬉々として笑いながら理不尽な怒りをぶつけてきた。しかし本当に苦笑しかしねぇなこの父親は……



 「えーっ、じゃあ俺は初めての街だからちょっとウロウロしたいよぅー。あ、キュレネも来る?」

 二チャリと笑いながら母さん(キルケ母さん)に抗議

してみると早く買い物に行きたい母さんは


 「夕暮れ時に馬車の所に集合するなら!」


 そう言って父さん(オーディオ父さん)の手をガッシリ掴み自由行動を許してくれた。


 父さん(オーディオ父さん)は買い物に付き合わされるのを知ってうなだれ悲しい顔をする。可哀想。


 「ほら頑張って!頑張って苦笑して!」

 そんな応援をしたんだが、父さん(オーディオ父さん)自身は考えたらこの旅の間にろくに楽しんでいないと気付いたのか死人のような目と無表情になった。


 「じ…じゃあ行こう!キュレネ!」

 「うん!」


 え?キュレネ()も連れて行くの待ってよ?と伸ばした父さん(オーディオ父さん)の手はキュレネ()に届く事は無かった。合掌。

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