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第17話 辺境都市防衛戦

第17話 辺境都市防衛戦


セドリックは泣きそうな顔で笑っていた。


「勇者パーティに残るには、結果が必要だった。戦争が終わったら俺たちの価値は下がる」


身もふたもない本音だ。


地下牢に火が回る。爆破杖の魔力は不安定で、このままではミアごと吹き飛ぶ。


レティシアが前に出た。


「カイ、姫を連れて下がって」

「でも」

「今は護る方を優先しなさい!」


剣戟の音が狭い通路に響く。人類最強と王都随一の魔術師の衝突は、目で追えないほど速かった。


俺はミアの鎖を外し、ルナと一緒に地上へ走る。


外では街全体が戦場になっていた。だが奇妙なことに、魔族兵も人間兵も、次第に同じ方向へ動き始めていた。


商会私兵だけを敵として。


「分かってきたんだ」


バルドが血だらけで笑う。


「誰が本当に火をつけたかをな」


市壁の上でヴァルガスが号令を飛ばし、ラッセルは補給箱を投げながら人間兵に配る。ぐちゃぐちゃだった戦線が、少しずつひとつの形になる。


俺も剣を抜いた。


上手く戦えなくてもいい。ここまで来たら、雑用係でも荷物持ちでもなく、自分の足で立つしかない。


その時、塔の上に見えた巨大な魔導砲が、最後の悪意みたいに街へ向けられた。

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