表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/20

第15話 勇者の剣と偽りの勅命

第15話 勇者の剣と偽りの勅命


辺境都市ハルトへ向かう途中で、最悪の再会が待っていた。


勇者レオハルト率いる王都遠征部隊だ。


街道の真ん中で馬を止めた彼は、俺を見るなり露骨に顔をしかめた。


「本当に魔族とつるんでいたのか、カイ」


隣には魔術師セドリックもいる。かつて俺を笑った面々だ。


レティシアが前に出て、王都勅命の一部を示した。停戦交渉に関する部分だ。だがレオハルトもまた、別の命令書を持っていた。


『魔王軍関係者は即時討伐、交渉不要』


文面は強すぎる。しかも王印の位置がわずかにずれていた。


「偽物よ」


レティシアが即断した。


セドリックが顔色を変える。小さな反応だったが、俺は見逃さなかった。


「お前、知ってるのか」


問われたセドリックは叫ぶように否定したが、もう遅い。ラッセルが荷袋から同じ封蝋の欠片を取り出す。ミアの部屋に落ちていたものと一致した。


「全部つながったな」


勇者パーティの一部と、王都商会、そして強硬派の貴族。


戦争で名声を得る者、金を得る者、その両方が手を組んでいた。


レオハルトは剣の柄を握ったまま、苦い顔をする。


「……俺は知らなかった」


それは本当だと思った。


だが、知らなかったでは済まない状況になっている。


街の方角から、黒煙が上がった。


ミアを囮にした本命の襲撃が始まったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ