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第13話 裏切り者は誰だ

第13話 裏切り者は誰だ


停戦が破られた責任を、双方の強硬派はすぐに相手へ押しつけた。


「やっぱり魔族は信用できない」

「人間どもが先に仕掛けた」


怒声が飛び交う中、俺は燃えた木箱の破片を机に置く。


「これ、どっちの軍のものでもないです」


会議室の全員が黙った。


王都商会連盟の紋章。それは戦場で見るものじゃない。


レティシアが歯噛みする。


「補給契約を握ってる連中ね。軍の上層ともつながってる」


さらに調べると、停戦線の警備配置が何者かに漏れていたことも分かった。つまり内部に内通者がいる。


疑いの目は自然と現場の誰かへ向く。人間側か、魔族側か、あるいは両方か。


その時、ルナが血相を変えて駆け込んできた。


「ミア様がいない!」


胸が冷えた。


護衛をまいたのか、誘拐されたのかは分からない。だが好感度100の相手が消えたという事実は、俺に嫌な予感しか運んでこない。


手がかりはひとつだけ。彼女の部屋に、王都式の封蝋が落ちていた。


「これ、王国の印だ」


レティシアの表情が凍る。


停戦を壊し、姫を攫い、互いに疑心暗鬼を広げる。


やっていることは一貫していた。


全面戦争に戻したい誰かがいる。


俺たちはその夜、魔王城へ向かうことになった。

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