↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
拝啓、元私のお姉ちゃんへ。〜何故か姉が犬だけど気にせず学園ライフを謳歌したい〜  作者: 叶 梨鈴
日常編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/27

1-8 「妹のお友達」

こんにちは、叶 梨鈴です。

今回は氷華視点のお話です。楽しんで頂けたら幸いです。

 妹と共にこの学校に転校してきて約1週間が経った。そして私――桐生 氷華は、親友達と出会い、とても充実した学校ライフを送っている。


 その親友達との馴れ初めはというと、私が転校してきた初日のことだった。


 その日私はトイレの場所が分からなくてすごく困っていた。しばらく彷徨っていると、


「あ、氷華ちゃん、だよね? 何か探してる?」


 女の子が声を掛けてきてくれた。ピンクローズの髪をおさげに2つ結びにしている。


「あー……実は、お手洗いを探してて」


「おっけ、案内するよ!」


「え、いいの? ありがとう!」


 すごく優しそうな人で安心だ。


 その後お手洗いまで案内してもらい、用を済まして廊下に出ると、その子が待っていた。


「待ってくれてありがとうね、でも先戻ってても良かったのに」


「いや、私が氷華ちゃんと話したかったから」


「えっ、そうなの?」


「当たり前だよ、転校生なんだし!  あ、あたし星宮 夏南っていうんだ! よろしく!」


 そう言って2つ結びの女の子……夏南がこっちに手を差し伸べてきた。


「夏南、いい名前だね。私は桐生氷華……あ、これは知ってるか、よろしくね!」


 私はそう言って夏南の手を取り、握手した。


「氷華もいい名前だよ。……あ」


 夏南が私の後ろの方を見て、声を漏らした。


「ん? どした?」


「あいつら、あたしの友達。氷華も行こ!」


「えっ」


 夏南は私の腕を掴んで走り出した。


 ……てか、私のこともう呼び捨てで呼んだ?


 気づいて、思わずクスッと笑う。

 この子、面白い。


「おーい、颯斗、諒ー!」


 夏南は私を連れて名を呼んだ人達のもとに走り、少し息を切らしながら言った。


「氷華、この人たちだよ。おい2人共、挨拶しろや」


 急に乱雑になった夏南の言葉遣いに苦笑しながらその2人を見てみると、


「え、ええ? 急だな」


 案の定戸惑っていてー……っ!?


「まあいいじゃん諒、せっかく夏南が転校生連れてきてくれたんだし! えっと、桐生……氷華ちゃん、だっけ?」


「あ……うん!」


「俺は軽井沢 颯斗! 仲良くしようぜー」


「俺は中鶴 諒。よろしくな、氷華」


 えっ、よ、呼び捨て……?


「さっきも言ったけどあたしは夏南! 覚えてね〜」


 颯斗と名乗った男の子は、オリーブベージュのツーブロで……


 それから、その……諒って人は、ダークブルーのマッシュだ。


「よ……よろしくね!」


 何だろう、この気持ち……こんなの……


「あっ、そうだ、昼休憩だし食堂行こーよ!焼きそばパンにしよっかな。氷華は何食べる?」


 な、なんだろう、なんかこう、諒くんが……


「……氷華?」


「あっ、ごめん、ちょっとボーっとしてた。えと、私もその気分かな。……あ、そういえば」


 私はふと、私の「妹」のことを思い出した。

 

 その妹の名前は静紅。中等部2年で、コミュ障である。


「うん?」


「私妹居るんだけど、もしかしたら学食に居るかもしれなくてさ」


 静紅はどうせ1人で食べてるだろうし一緒に過ごそうと思ってたんだった。


「お、氷華妹居たんだ。なんて子?」


「静紅、だよ」


 急に諒くんに聞かれて、平然を装いながら答える。静紅、感謝するぞ……


「氷華の妹会いたい! 学食に居るんだよね? 早く行こー、ほら颯斗も早く!」


「ちょ、おい待てよ夏南!」


 2人が先に走って行ってしまった。……えっ、てことは⋯⋯


「あーあ、はえーなあの2人。氷華も早く行こうぜ」


「……えっ」


 えぇぇぇ!!!


 なんと、諒くんは私の手を引いて2人を追い掛け始めた。


 マ、マジかぁ……!


 心臓が壊れそうなほどバクバク動いている。


 生きた心地がしないまま食堂に着くと、

諒くんは夏南と颯斗くんに見られる前に私の手をパッと離した。


「氷華、静紅ちゃんってどの子?」


 夏南に言われて思い出した。静紅。


「あそこにいるズボン制服の、黒髪のポニーテルの子だよ」


「そーなんだ。さて、話しかけに行こう!」


 そう言って静紅のほうへ走って行ったので、私達も慌てて夏南の後を追いかけた。


 静紅は案の定ひとりでテーブルに座っていて、まだ私達に気付いていない。


 そして夏南が静紅を見るなり、


「この子が静紅ちゃん? めっちゃ可愛いじゃん!」


 と、目を輝かせて言った。

 颯斗くんと諒くんが夏南の隣に立ち、静紅をまじまじと見ている。


 静紅はいきなり話し掛けられて戸惑っているみたい。私は初日で友達ができて嬉しかったから、少しドヤッとして3人を紹介した。


「静紅、紹介するね! 私の友達!」


 あっ、向こうはもう友達だって思ってくれてるのかな……


 でも夏南達は更にニコニコと笑って、それぞれ自己紹介を始めた。


 3人が名前を言い終え、静紅も緊張した面持ちで3人に挨拶をした。


 だけど夏南が静紅の髪をわしゃわしゃし始め、静紅の気持ちを察した私は機転を利かせ3人を促し、一緒に学食を注文しに行った。静紅は髪を触られることが嫌いだ。


 注文を終えて戻り、皆で昼食を食べ始める。


「てか、氷華家庭科の授業のとき裁縫めっちゃ上手かったよな。俺そういうの出来ないから尊敬するわ」


「へっ!? あ、ありがとう」


 諒くんが急に褒めてきたせいで再び私の心臓が暴れ出す。


 おいおいおい、私をキュン死させる気か!!


「そうそう、氷華めっちゃすごかったよね!」


「ま、誰かさんにも見習って欲しいけどなー」


 颯斗くんがニヤッと夏南を見ながら言った。


「あ? なんだと? 調子乗んなよ?」


「さーせーん」


 この2人、仲いいねぇ。


「あー、もう。あ、そういえば静紅ちゃんはお友達できた?」


 その質問を受けて静紅は、しばらく黙って、少し俯いてしまった。あっ、まだできてないのかぁ……!


 おっと、いけねえ。ついつい心の中で煽ってしまった。


「あー、でも初日だもんね。これからたくさん作れるから! そうそう、颯斗だってそうだったじゃん、あたしが話しかけてなかったら友達できてなかったでしょー」


「はぁ? そんな訳ないだろ〜」


 静紅の様子を察した夏南が静紅を慰めた後、からかい気味に颯斗くんのことをいじった。……やっぱりこの2人、良い感じっほいぞ?


 それからしばらく、夏南達は静紅に色々質問をしていて、質問されまくっていた静紅は終始緊張していたようだった。


 ついつい話し込んでしまって、夏南が時計を確認すると、もう秒針が昼休憩終了の5分前を指し示している。


 慌てて静紅に別れを告げ、教室に戻ろうとしたんだけど――


「わっ」


 視界が揺れたかと思うと、躓いたらしくそのまま床に一直線。

 

 や、やばいやばいやばい! このままじゃ、色々まずいっ⋯⋯


 私は間一髪で自分の被っていたベレー帽を押さえ、なんとか転ばないように無意識に手が伸びた先は――


「うお、大丈夫?」


 あっ…………


 諒くんの袖。


「あっ、うん、ごめん!  だ、大丈夫」


 あー最悪、静紅に見られた。穴があったら入りたいわ……


 転校初日だからって張り切ってベレー帽にしなきゃ良かった。

 明日からはちゃんとニット帽被ろう……

 ほんと危なかった、気をつけよ。


 そしてふと視線を感じ、その方を見ると、静紅の斜め前くらいのテーブルに座って談笑していた男子2人のうち、1人が私を見ていた。目が合う。


 するとすぐ目を逸らされた。

 ちょっと慌てている。


 ⋯⋯転んでるところを見られちゃったか。

 ま、いいや。


「そういや氷華って帽子被ってるよなー。校則とか大丈夫なのか?」


 颯斗くんに聞かれて、私は前の学校でもずっと言っていたことを繰り返した。


「実は私の頭って紫外線に弱くて、すぐ痛くなっちゃうんだよね。だから特別に許可してもらったの」


「あるあるだよねぇ。てか静紅ちゃんめちゃ可愛くなかった!?  氷華は美人系だけど、静紅ちゃんはなんかこう、可愛い系!」


「えー、そうかな〜」


 まぁ、ちょっとだけ悔しいが、静紅は可愛い。

 目鼻立ちがかなり整っているし、パッチリ二重だし、童顔だ。


 でも自分で言うのもあれだけど、私だってかなり美人だし。⋯⋯無意識に対抗しちゃった。


 てかそういう夏南だってすごくかわいい。人懐っこそうな、くりくりした目をしていて。

 なんなら3人とも、顔立ちがかなり整っていると思う。


 そしてしばらく話しながら歩いて、教室に着いた。……着いたのは良いんだけど⋯⋯


「あっ、ちょっと氷華ちゃん、私とお昼食べよって言ったじゃーん。あっ、さてはなっちゃん、氷華ちゃんのこと奪ったな!?」 


「大袈裟だわ! 話したら気が合っちゃったのー」


「あ、桐生ちゃん! 今日一緒に帰らない? どこ方面?」


「氷華さん、俺も一緒に帰りたいー」


「なっ、あんたはダメ! 私が2人で帰るから!」


「あはは……」


 クラスメイトがめっちゃ私に群がってくるんだけど。


 全く、人気者は困りますな。



◆◇◆



 結局私は静紅と帰った。


 家に着いて、ごろんと寝転がる。


「そういえば、初日の学校どーだった?」


 私は眠気と戦いながら静紅に訊くと、少し間を開けて、


「もしかしたら友達できるかもしれないんだ〜」


 と、答えた。


 ……静紅の選ぶ友達、結構不安だな⋯⋯。


「そうなんだ。ま、私はもう出来たけどねっ!」


「いちいち腹立つ……」


 にしてもなんか意外だ。静紅がもう心を開いた相手がいるのか?

 ……また騙されたりとかしてないよな。


 窮屈な帽子を外し、今日あったことについて静紅と雑談した後、心配だから詮索するために静紅と友達になりそうな子のことについて訊いた。


 どうやら昼休憩の始めに、ある男子が静紅に昼飯を奢れと恐喝したらしく、静紅がそれに従いそうになると、女の子ひとりと、男子ふたりが助けてくれたらしい。それがすごく優しくて、かっこよかったんだとか。


 それを聞いた私は、その子達を疑ってしまったことを反省した。ヒーローじゃん。


 その子達にすごく会いたい!


 その事を言うと静紅はすぐ賛成してくれた。どうやら静紅はその子達の名前も知らないらしい。


 そして明日、昼休憩のとき学食で会うことに決めた。


 楽しみだけど、正直コミュ障の静紅が3人のことをちゃんと誘えるのかすごく不安だ。大丈夫かな……



◆◇◆



 翌日、ようやく午前授業が終わって昼休憩の時間になった。


 夏南達や他のクラスメートから一緒に過ごそうと誘われたんだけど、私はわけを話して全部断った。


 よくよく考えてみると、静紅を助けたという3人が本当に善意で助けたとは限らない。

 単なる点数稼ぎかもしれないし、静紅と親しくなった後に静紅を利用したり傷つけたりする可能性だってある。


 ここは、姉としてきちんと見極めないと……!


 食堂に到着し辺りを見渡してみるも、静紅の姿は見えない。()()からして、多分まだ教室にいる。


 ささみの唐揚げを注文した後、適当に空いていたテーブル席に座った。

 我慢できず、料理にかぶりつく。


 う、うますぎるぅ。やっぱこれしかない。

 やっぱドックフードよりこれよ。


 ……そう、ドックフード。


 実は私には家族しか知らない秘密がある。


 それは……そう、犬であるということ。


 「は?」って思うかもしれない。うん、私も思ってる。


 でもこれは事実。見た目が完全に犬ってわけじゃない。耳としっぽと、牙だけ。……だけっつっても、普通はどれも生えてないんだけど。


 そして能力・特徴もかなり犬。嗅覚、聴覚はすげえいいし、足も速い。それから少し人懐っこい、かも……?

 転がってるボールとか見るとうずうずしちゃうし。


 耳は、ニット帽とか帽子でで隠してて、しっぽは……ちょ、ちょっと恥ずかしい。


 まあ、とにかくこれは生まれつきで、病院行っても完全に原因不明。本当に一体なんなんだろう。

 お父さんは犬じゃないのに……


 ささみの唐揚げを食べながら待っていると、ちょっとして静紅がやってきた。どうやら例の3人は後から来るらしい。さてさて、ちゃんとした良い子か、じっくり見極めなきゃな。


 静紅と話しながら待っていると、


「おまたせ〜」


 あ、来た!


 ……えっ、かわいい。


 そこには、可愛い女の子と、同じくかなり顔の整った男の子2人。


 ここの学校の人達、顔面偏差値高くね??


 女の子は明るいミルクティーアッシュを柔らかく後ろで1つに3つ編みにしており、前髪は紫のヘアピンで止めている。


 2人のうちの1人の男の子は、髪が長めで後ろで短く結んでいる。なんでもう1人の男の子の後ろ隠れてるんだろ。内気なのかな? ……ほんとにこの子も助けてくれたの?


 それからもう一人の男の子はー……あれ、この子って、昨日私のこと見てた子?


 その子はアップハングで、髪色はヘアピンを止めた女の子よりも明るい、茶色に近いローズピンクだ。


 ……なんかこの髪色見覚えあるぞ?


 まぁそれはともかく、外見は思ってた2倍以上は良かったけど、内面はどうかな?


「あ! こんにちは! 私静紅の姉です!」


 私が笑顔でそう言うと、静紅が3人に席に座るよう促した。


 さあ、面談の始まりよ!


「えっ、しずっちのお姉さん? めっちゃかわいんですけど! 後で一緒に写真撮ってよー」


 あ、こういうタイプか。えてか、しずっち?

 静紅、しずっちって呼ばれてんの!?


「そんなことないよ〜! 君の方が可愛いよ。あ、てか3人とも静紅を助けてくれたんだよね?」


 今のところ発言してるのはこの子だけ。この子に関しても、残り2人に関しても深く探りたい。


 だって、静紅が心配なんだもん!!


「うん。みんな昨日は本当に助けてくれてありがとう、本当に助かったよ!」 


 静紅がお礼を言ったので、私も一緒に頭を下げた。


 するとアップハングの男の子が首を横に振り、


「いやいや、あれを助けるのは当然だよ!俺、転校してきたばっかの子にアイツらがあんなことしだすからびっくりしたわ」


 とかっこいいことを言った。


「そーそー、あんなのいじめだし。うちらがやらないとって思ってさ」


「……」


「みんな偉すぎでしょ〜、中々できないよそういうの」


 笑顔で喋りつつ、目ではくまなく3人をチェックする。


 髪の長い男の子だけ何も言っていない。

 やっぱり内気な性格なんだろう。


「本当にありがとう。……あ、そういえば、みんなってその、名前何ていうの?」


 やっと静紅が名前を聞いた。


「えっと、うちは立花水萌。よろ〜」


「俺は星宮宙! よろしく!」


「え、えっと、津野蓮月です。……よろしくお願いします」




 なるほどなるほど。女の子が水萌ちゃんで、髪が長い子が蓮月くん。で、アップハングの子が宙――


 ……ん? 宙くんの苗字って、星宮って言った?


「え? 星宮……って、もしかして君、夏南の弟?」


「……姉ちゃんのこと知ってるんですか?」


 えー、やっぱそうなんだ。偶然。これは安心できる。


 しばらく話していると、昼休憩終わりのチャイムが鳴った。


 4人に別れを告げ、教室まで歩きながら3人のことを考える。


 水萌ちゃんは明るくて、優しそうなギャル。宙くんも明るくて元気なタイプだし、何より夏南の弟。

 この2人は信用できそうだ。


 でも問題は、蓮月くん。

 時々少しだけ発言していたけど、性格は暗そうだ。


 到底あの子が静紅を助けたとは思えないけど、静紅は助けてくれたって言っている。


 うーん、微妙だなあ……



◆◇◆



 放課後、一緒に帰る約束をしてたから、昇降口で静紅のことを待っているのだけど……


 全然来ねぇ。何してんだあいつ、今日見たい番組あんのに〜!


 痺れを切らして静紅の教室の前に来てみるも、なかなか出てこない。


 来てやったのに、早く来いよ、いい加減約束守っ――



「っていうことは友達になってくれるってこと?」



 ……えっ、静紅?


 声のした教室を覗くと、静紅とあの3人がいる。

 そしてなんと、静紅は3人に友達申請している真っ只中だった。


 しかも何が起こったか、水萌ちゃんが静紅を顎クイしていて、その水萌ちゃんの腕を静紅が掴んでいる。


 いやどういう状況なのこれ!?

 状況も状況すぎてマジで気になる。


 3人は……うん、びっくりしてる。さて、何て言う?


「……おもしれー女っ! いいよ! 友達! なってやろうじゃん!?」


「……っ! 本当!?」


 …………………


 え、なんか、泣きそう。


 よかったね、静紅……そう心の中で涙ぐんでいると、


 ……!?


 静紅が3人に抱き着いてる。スキンシップ激しいって……

 案の定3人とも戸惑ってるし。


「こんなとこで何してんの氷華…………あー、ね」


「な、夏南」


「ちょっとあのクソガキ、宙に見つかったら面倒だから先帰るネ、じゃっ」


 そう言うと夏南はそそくさと帰っていった。……ほら静紅、こんなふうに色んな人に見られんだからここでしないほうがいいよ。


 しばらくすると4人が仲良く手を繋いで教室から出てきて、私は言ってやった。


「ちょっと君達、てかおい静紅!  楽しそうなのはいいけど道は塞がないでよー?」


 静紅が私の声に驚いてこっちを振り返り、顔を真っ赤にした。

 3人もびっくりしている。


 続けて私が静紅をからかうと、恥ずかしかったのか蓮月くんをはじめ3人がダッシュで廊下を走って逃げて行った。


 「友達」である3人に逃げられ取り残されてしまった静紅と目が合う。


 ふふ、家でからかってやろう!


 











 静紅の姉である氷華は転校初日に、話しかけてくれた女の子と、その友達である諒と颯斗と知り合い、親しくなった。


 その日の放課後、氷華は静紅を意地悪な男子生徒から救ってくれた3人の生徒の存在を知り、 翌日の昼休憩に静紅と共にその3人と話すことになった。


 当日の昼休憩、3人と対談したところ、とある髪の長い男子のことについて氷華は引っ掛かる。


 もんもんと考えているうちに放課後になり、氷華が静紅のいる教室の前に行くと、何と静紅があの3人に、「友達になってくれるってこと?」と友達申請している最中だった。

 そして、3人の答えはOK。


 仲良く手を繋いでいる4人を見て、氷華は、静紅に友達ができたことに安堵と喜びを感じるのだった。


 次回 「友達以上」


 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。