三十六話 「梨花の強さ」
全然進んでません!!まだ4日目なのです!しかも、今回で4日目終わりません!!申し訳ないです!
辺りに一瞬の静寂が流れ、アビスと梨花は魔法を展開し始めた。
「僕からいくよ!!死なないでね!」
アビスの言葉と共に、凄い数の魔法が展開された。こいつってこんなに強かったのか。意外だな。
「どんどん掛かって来なさい!」
梨花は全くの無防備だ。きっと何かの策があるのだろう。
「んじゃ、遠慮なく」
魔法は、一瞬で梨花の周りを取り囲み、四方八方から攻めていった。もしかしたら、これはヤバイかもしれない。
「勝った……かな?」
アビスは余裕の表情でいるが、未だ煙は晴れない。正直、警戒を解くのが早いと俺は思っている。もしもこれが、本当の敵の場合、死んだ所を見るまでは、警戒しといた方がいい。まぁでも、今回はもぎ戦闘だし大丈夫だろうけど。
「お兄ちゃん。梨花ちゃん大丈夫かな?」
煙も晴れず、一向に梨花が出てくる気配がない。これは本格的にやばいかも。
「アビス!模擬戦闘なのに、やり過ぎじゃねえか?」
もしかしたら殺してしまったかもしれない。でも、梨花から挑発したんだし、アビスを叱るわけにはいかない。
「いやだって、あの人も良いって言ってたし」
きっとアビスも少し罪悪感を感じてるのだろう。少なくとも、俺はそう感じた。
「ふぅ。ちょっとだけ危なかったですね。まぁ、ちょっとだけですが!」
偉い強調しながら喋る声が聞こえる。声の元は煙の中からだ。やはり、生きてたか。
「お、梨花。大丈夫だったか?」
一応声を掛けておこう。怪我とかしてたらやだし。
「あ、全然余裕だよ? 普通に魔法障壁を全方向展開したし!ってか、そこの子も警戒緩めないの!今から魔法飛ばすからしっかり耐えてね!」
笑いながら、魔法を詠唱し始めた。俺としたら、笑いながらとかどうやってんだよって感じだけどな。
「梨花ちゃん。すごーい。やっぱ憧れるなぁ」
昔から響の目標は、梨花だ。何をしても大抵上手くいくし、意外と顔も可愛い。憧れてる人も少なくはないはずだ。まぁ、俺は興味無いけど。
「ちょっ、待って!それは僕耐えれないから!!死ぬから!」
アビスが急に慌てだした。何かと思って見てみると、梨花が人間の耐えれるサイズの物とは思えない魔法を放とうとしている。そりゃあ、耐えれる人少ないだろうし、アビスも焦る訳だわ。
「なんだぁ。まぁいっか!私の勝ちだし!!ふふん!」
魔法を放てなかったことに少しショックそうだが、最後にはドヤ顔している。
「梨花。お前ってこんなに強かったんだな。意外だわ」
俺の想像だと、もっと弱いのを想像していた。これは、俺の予想の斜め上をいく強さだ。有り得ねぇ。
「ねぇねぇ、次さ、響と戦お?」
響が梨花に尋ねている。まぁ、梨花だし、手加減してくれるだろうから俺は止めないが、梨花が許可するかだな。梨花、響のこと割と大事にしてくれてたし……
「ん、良いけど……怪我とかしたら絶対言うんだよ? バトル辞めて、回復させるから!」
こいつ回復魔法まで使えるのかよ。万能すぎ。どんどん俺と離れてくわ。ぐぬぬ……
「はーい!でもね、響さ!防御を鍛えたいからさ、魔法をどんどん打ってほしいの!障壁がどれくらい耐えれるか知りたいから!!」
ふむふむ。響は防御役か。良いね。最高だわ。さすが可愛い妹。
響と梨花が所定の位置につき、模擬戦闘は開始された。早速、梨花が魔法を放ち始めるが、響も負けてはいない。
「ふっふっふ。梨花ちゃん。そんな魔法じゃ響に当たらないよ!」
多分手加減しているのだろう。梨花の魔法が響の障壁で防がれている。まぁ、ぶっちゃけ煙とかで前が見えないからよく分からんないんだけどね。
「それじゃ、本気でいくよ!」
梨花の魔法が少し止み、響は油断していた。
「もう終わり〜? これじゃ、響の勝ちだね!にひひ!!」
完全に油断している。だが、未だ梨花は魔法を構築している。
「響ちゃん……しっかり耐えてね?」
梨花の不敵な笑みと共に、魔法が放たれた。それは未だかつてないほどの力で、響が耐えれるはずがなかった。
「え、強すぎーーーーー!!!」
一瞬で響の障壁は割れた。だが、響は普通に生きている。何故か、響の前に魔法障壁が展開されてるから多分、それのお陰だろう。
「危なかったぁ……障壁間に合って良かったよ」
響を守ったのは梨花だった。普通にこの障壁なかったら響死んでたな。梨花怖いよ……
「梨花。おまえ、極端過ぎるだろ。魔法強くしすぎ、響気絶してんじゃねえか」
俺の前では、アビスが響を引きずりながら運んでいた。
「ごめんごめん。ちょっと、響ちゃんの障壁の強さを試したくてさ!んで、匠も私と戦うでしょ?」
正直、戦いたくない。瞬殺されるだろうしな。けど、戦わなかったらうるさそうだし……はぁ。
「ったく。しょうがねぇなぁ。手加減しろよ?」
こいつがどれくらい手加減してくれるかによって、戦闘時間は変わる。俺的には、クソ弱い方が良いんだけどなぁ。
「おっけー。多分手加減するから!瞬殺しても文句言わないでね?」
そして、俺達は、所定の位置につき、模擬戦闘を開始した。
「お、おい!手加減するんじゃねえのかよ!!」
今現在、俺に対していくつもの魔法が放たれている。今の所は奇跡的に回避出来ているが、これじゃいつ直撃するかわからん。怖すぎる。
「えっ? 覚えてないなぁ。ま、避けれてるんだし良いじゃん!頑張れ頑張れ!」
くそっ。こいつ余裕そうにしやがって。こっちがどんだけ大変か分かってねえな。
「んじゃ、そろそろ本気出そうかな!」
そう言って、何故か、梨花は力を溜め始めた。意味分からんな。言ってることと矛盾してる。俺に恨みでもあるのかよ。
そうして、一時の猶予があったのも束の間、梨花は本気で俺を倒そうとしてきたのだった。
次の話で4日目は絶対終わらせるので……




