三十五話 「平和」
ちょっと今回は、意味分からないかもです。
四日目の朝。俺は物凄く気だるかった。なんでか分からないが、ベッドから出たくない。
「はぁぁぁぁぁぁ……ずーっと寝ていたい」
起きよう起きようと思いつつ、俺は寝てしまった。次に目が覚めた時に、響の怒った顔が目の前にあった時はさすがにやばいと感じてしまった。
「ごめんごめん。ちょっと眠すぎたんだよ」
妹に許しを乞う兄を見て、皆はどう思うだろう。まぁ、もちろんアビスは引いてるがな。ラースさんとカルマさんはこっちを見てクスクス笑っている。なんだこの屈辱は。
「まぁ、今回は許してあげましょう。お兄ちゃんがまた日本の時みたいに起きなくなったらさすがに怒るからね!!」
俺ってそんなに起きなかったか? うーむ。きっと日本に居た頃は起きるのが遅かったのだろう。うんうん。まぁ、しょうがないよね!眠いし!!学生の皆なら分かるはず!
「んで、今日はどうします?」
もう恒例になっている、今日の予定を決める話し合いだ。ってか、アビスは寝てても怒られないくせに、俺は怒られるとか理不尽な気がするが、黙っておこう。
「うーん、もうギルドからのクエストもないしなぁ」
渋い顔をしているラースさん。あ、ちなみに、言っとくけど、ラースさん若いからね? 口調がちょっとおっさんなだけで、歳は23歳だから。しかも、普通に俺よりイケメンだしなぁ……
「あっ!響ね!お買い物したい〜」
唐突に何かを思い出したように言い出した響にビックリした。てか、買い物かぁ。ラースさん達がどう言うかだよなぁ。
「お、ちょうど俺も買いたい物があったんだ。薬が切れてしまったからな」
ふむふむ。ラースさんもちょうど行きたいと……ってことは、カルマさんも相対的に付いてくる。これで、完璧。
「やったぁぁぁ!買い物楽しみ~えへへ」
響がニマニマと笑っている。それにしても可愛い妹だ。
「おはよぅ……」
ここでようやく、あくびをしながらアビスが起きてきた。なんてむかつく野郎だ。俺だってもっと寝たいのに……ぐぬぬ
「わぁーーーー!人がたくさん!!」
響がまたもはしゃいでいる。なんと微笑ましい。こんな可愛い妹を持てておれは幸せだな。って、これじゃ俺がシスコンみたいじゃねえか!
「お兄さん、なんで1人で怒ったりしてるの? 周りから見たら完全に変人だよ?」
「ほんとだよ!全く匠は変人なんだから!」
あれ? なんか聞き覚えのある声がするぞ
「おい、兄ちゃんよ、あの嬢ちゃんは誰だ? 見た感じお前の知り合いみたいだが」
ラースさんが話しているのは一体誰の話なんだ? 梨花がここに居るなんて無いと思うが。
「って、居たーーーーー!!!!」
後ろを振り向き、俺の前に立っていたのは、梨花だった。まさか、王都に来ているなんて驚きだよ。
「なにさ、人のことを幽霊みたいに扱うなんて!ひどい!!」
梨花が少し頬を膨らませている。
「あ、やっぱ知り合いだったか、んじゃ、俺達は席を外すぜ。俺達は、勝手に色々買ってから、適当に狩りでもしてくるから、夜にでも、また宿屋で会おうや」
そう言って、ラースさんは手を振りながら歩き出した。きっと、こうゆうのを空気の読めるイケメンと言うのだろう。俺には到底無理だ。
こうして、この場に残ったのは、俺と響、後はアビスだった。アビスは逃げたそうにしてたが、それは俺が許さない。
「ねぇねぇ、匠ってさ、どれくらい強くなったな」
上目遣いで聞いてくるとはなんともせこい奴。上目遣いに勝てる男なんて居ねえよ!!とか思いながら、俺は梨花と話すことにした。
「あー。俺は、くっそ弱いよ。多分、このチビにも負けるレベル」
そう言って俺は、アビスの頭をポンポンと叩いていた。アビスは、ウザそうにしてたが、まぁいいや。
「ふーん。そうなんだ!ならさ、私と模擬戦闘やってみない? おうとのなかにさ、王都から出て、少し歩いたところに、いい草原があるんだよ。そこで、戦ってみようよ!」
すっごい自信満々な梨花だが、果たして俺に勝てるのか? あいつも、この世界のことあんまわからなそうだし、実は超弱いとか……うーむ。まぁでも強さ知りたいしいっか!
「おう、良いぞ。んじゃ、そこまで行こうか」
響とアビスのことを忘れて俺は梨花と喋っていた。歩き出してもまだ、梨花と喋っていたので、響が怒ったのも無理はない。まぁ、アビスは全然気にしてなさそうだったが。
「お兄ちゃんばっか梨花ちゃんと喋りすぎ!!」
怒られてもまだ喋っている俺に未だ注意してくる妹。その光景を梨花は微笑ましく見ていた。
「だって!日本の奴と喋る機会無いんだもん!!今くらい良いじゃんか!!」
子供のように言い訳をする俺を見て、皆が少し距離を取った時は悲しかったな……
そこからは、響と梨花が2人で喋っていて、俺とアビスは蚊帳の外状態になってしまった。挙句の果てに、アビスは寝ながら歩き出すしさ。
「よし、着いたっと!!」
梨花に教えてもらった場所は、本当に辺り一面草原だった。動物たちも居なく、モンスターも出ない。なんていい場所なんだ。
「それじゃ、まずは誰が私と戦う?」
振り向きながら、梨花が尋ねてきた。俺達は、話し合いの末、アビスを一番最初にした。アビスがこの中で一番強いから、強さを図りたかったしね。
「んじゃ、よろしくお願いします」
ぎこちないお辞儀で梨花に挨拶をした。そして、二人は所定の位置に立った。
「手加減無しでいくからね!」
梨花の声を合図に、二人は模擬戦闘を始めたのだった。
次の話も4日目の話になると思います。よろしくです!




