三十四話 「平凡な一日」
終わりがちょっと変かもですがよろしくです!
「ふぅ……今日もいい天気だな」
朝目覚めて、最初に俺は呟いた。トーナメントも、残り今日合わせて三日しかない。結構戦ってる気がしてるのに、強くなっている気がしないのはどうゆうことだろうか……ぐぬぬ……
「そうだねぇ。日本だとこんなにいい天気は続かなかったねぇ」
続けて起きてきた響が隣に座りながら言ってきた。日本か……なんか遠い過去のように感じる気がするな。
「お前ら、起きたのか、おはよう!」
ラースさんの声が聞こえたと思い、周りを見渡しても居ない。幻聴か? っと思った瞬間、宿屋の窓に張り付いているのを発見してしまった。
「ラースさん、何してるんですか!?」
驚きの余り、大きい声を出してしまい、アビスが寝ぼけた顔をしながら起きてしまった。
「むにゃむにゃ……うるさい!」
一言俺達に言った後、また二度寝しやがった。って、こいつより、ラースさんが優先だ。窓に張り付いてるのが謎過ぎるしな。
「ん? 何してるかって? 筋トレに決まってんだろ!」
すっごい笑顔で言っているが、こっちは若干引いてるよ。壁を握力で登るとか筋トレじゃない気がするよ。響もいつの間にか、出掛ける準備始めちゃってるし。
「カルマさんは何処にいるですか?」
未だ壁を登ろうとしているラースさんに聞いてみた。カルマさんがどこにも居ないから気になってしょうがないのだ。あの人フラフラとどっか行きそうだし……
「あ、カルマか? あいつなら、なんか闇の修行がなんちゃらとか言いながらモンスター狩りに行ったぞ。多分、そろそろ帰ってくると思うがな」
ラースさんはまたすぐに凄まじい速さで登り始め、すぐに頂上に着いてしまった。そこで俺は見るのを辞めて、アビスを起こした後、準備を始めた。
「ただいまぁ。遅くなったが、赦せ!」
なんかカルマさんがちょっとウザクなってきたぞ!どうしようか。
「カルマ!!!!遅いぞ馬鹿野郎!!!!」
カルマさんが入ってきた瞬間、ラースさんが、怒声をあげた。まぁ、怒るのも無理はない。俺が起きたのが、8時頃なのに対して、カルマさんが帰ってきたのは12時頃だからな。ちなみに、ラースさんは登りきってすぐに戻ってきたぞ。
「まぁいいや。こいつに構ってるのもめんどくせぇしな。んで、そこの坊主は大丈夫か? 目が開いてねえけど」
アビスのやつ、寝坊かおで準備だけしやがって、今も尚寝るとか有り得ねぇ。寝すぎだろ。
「起きろ!!!」
俺隣にちょこんと座っているアビスの耳に大きい声を放ってやった。これで、目覚まし代わりになるだろう。
「ほぇ? 僕寝てたか……ごめんごめん。んで、今日はどうするの? 僕としては、ずっと寝るのが有りだと思う」
何言ってんだこいつ。ずっと寝てた分際で。
「無いわバカ。今日もどっかで戦うに決まってんだろ。強くならなきゃいけねえんだよ!……んで、ラースさんどうします?」
俺には、どうしようもないからな。あまりに強い敵と戦うと普通に死ぬと思うし。
「あー。今日は分かれて戦うことにすっか!今日もギルドからメタルギアスコーピオン討伐の依頼を受けてきたからな。あ、一応言っとくが、メタルスコーピオンならお前らでも勝てるはずだが、デスメタルスコーピオンと出会ったら迷わず逃げろ。俺とカルマで勝てるかどうかだからな」
ラースさんの顔付きはとても真剣な表情だった。それほど危険な相手なのだろう。だが、未だ見たことない俺には見分けれるか不安だ。何か特徴は無いものだろうか。
「あの、デスメタルスコーピオンの特徴教えて貰って良いですか?」
万が一にも備えて聞いておいた方が良いからな。
「デスメタルスコーピオンの特徴? そんなの簡単だ。明らかに大きさが違うし、全身が棘に覆われてるから一目で分かるぞ。ってことで、よし!俺達は先に行くからな!日が暮れる頃に、門の前に集合で!!」
ラースさんはカルマさんのことを引っ張って足早に行ってしまった。カルマさんが引っ張られることによって、首が締まり、死にかけていたのは見なかったことにしよう。
「ラースさん達も行ったし、俺達も行くか!!」
宿に残された俺達も、ラースさんに続いて出発する事にした。
「メタルスコーピオンかぁ、めっちゃ強かったりしたらやだなぁ……ラースさんが言うには弱いっぽいけどさぁ」
愚痴を吐きつつ俺達は歩いていた。
「まぁまぁ、落ち着きなよお兄ちゃん。ラースさんを信じようではないか」
何故か、響はラースさんを物凄く信用しているようだ。まさか、ノースさんに重ねて見てるとか? 無いな。割と雰囲気とか違うし。
「お兄さんお兄さん。ちょっと聞いてもいい?」
俺の袖を引っ張ったアビスに尋ねられた。
「ん? なんだアビス。どうした?」
アビスの方を向き、アビスを見たら、なんとアビスが指差しているではないか。
「あれなんだと思う? 僕的にはメタルスコーピオンだと思うんだけどなぁ」
うん。俺もそれ思うよ。だって明らかに銀色だし、蠍の尻尾見たいのが、土から出てるし、完全にメタルスコーピオンですわ。
「お兄ちゃんメタルスコーピオンいっぱい居る!!」
全然気付かなかったが、周りには、たくさんのメタルスコーピオンが存在していた。
「来るぞ!!」
俺の合図と共に、何故かメタルスコーピオンが飛び出してきて、俺達に襲い掛かってきた。ミスリルソードで、切れるか心配だったが、割と簡単に倒す事が出来て、安心した。
それから、数は増えたが、一体一体が弱かったので、俺達だけでもなんとかなった。結構色んな所からメタルスコーピオンが飛んでくるので、回避術を覚えた気がする。やったぜ。
メタルスコーピオン達を狩ったその後、既に日は暮れていた。俺達は、門の下に帰り、ラースさんとカルマさんの帰りを待った。
「おー。お前ら早いな」
少し待ち、ようやく2人がやってきた。二人の話の限りだと今回は、デスメタルスコーピオンとは出会わなかったらしい。運が良かった。
こうして、俺達は、ギルドにメタルスコーピオン討伐の証を示し、報酬を貰った。俺達は、前と同じ宿屋に泊まり、至って普通に三日目を終えることが出来た。普通に終わりすぎて意外だったが、まぁ、良しとしよう。
今日も俺達は、ふかふかのベッドで休み、夜は更けていった。
次の話は4日目になります!よろしくお願いします!
ちなみに、土日は更新できるか分からないのでそこら辺ご了承下さい。




