三十三話 「意外と強い人」
今回は、二日目になります!次回は、三日目の話になるので、よろしくお願いします!
明らかに大きいモンスターに俺達は唖然としていた。今までの奴らとは出てる殺気が違う。響が殺気にやられて辛そうだ。
「クソッ!なんで初日から死にかけなきゃいけねえんだよ」
明らかに勝てなさそうな相手に俺は絶望していた。
「なんで諦めてんだよ!初めから諦めてたら勝てるもんも勝てなくなるぞ!!」
ラースさんが俺達に怒声をあげた。その言葉に俺は力を貰った気がする。
「よし、サーヴァントよ。この私が仕留める。魔法を溜めるから、時間だけは稼げよ?」
カルマさんがラースさんに向かって時間稼ぎを任せたようだった。それなら俺達も手伝うしかない。
「よっしゃ!俺達も手伝いますか!」
なんだが、力が湧いてきた俺達は、モンスターに向かって攻撃を開始した。
そこからは、相手の攻撃が当たりそうになる度に、アビスが援護してくれたり、ラースさんが俺のことを引っ張って前に出てくれて攻撃をガードしてくれたりで上手い具合に戦うことが出来た。
「オッケー。時間稼ぎ良くやった。褒美に私の最強の魔法を見せてやろう。虚無のゲートを開き、敵を飲み込みたまえ!ゼロ・グラビティ!」
ようやくカルマさんの詠唱が終わった。そして、魔法が始まった途端、俺達の前方に漆黒の門が現れた。
「この人凄いなぁ。まさか、闇魔法と重力魔法を組み合わせるなんて……」
アビスも感心している。って、凄い威力だな。周りの物を全て引き寄せて吸い込んでるんだけど。
魔法が終わり、俺達の前には何も無かった。草も木も、全て吸い込まれ、残ったのは無残な道無き道だけだった。
「うぉぉ!すげぇ!!カルマさんってつよいんっすね!」
この威力はリンシアに匹敵する。素直に感心してしまった。敵じゃなくて良かった……
「カルマさんカッコイイ!!!」
響も近くにより、上目遣いで褒めている。カルマさんも少し避けながら喜んでいる。って、避けなくても良いと思うんだけどなぁ。
「うーん。どうやったらあんなに上手く闇魔法使えるんだろうか……」
アビスは唸りながら、悩んでいるようだ。モンスターの癖に悩むとは……まぁ、今は人間だけど。
「よし、とりあえず、ここら辺で野宿でもすっか!カルマの魔法のお陰でモンスターの気配なくなったしな!」
こうして、俺達はラースさんたちのテントを借りて、野宿をした。結界魔法とかが無いのが少し不安だが、多分大丈夫だろう。不安で寝れないと思ったが、余裕で皆寝て、普通に次の朝はやってきた。これが、二日目の始まりだ。
「くぁ〜。やっぱり大丈夫だったかぁ」
あくびしながら、俺は敵が居ないか確認した。響も一緒に起きてきて、あくびしている。今日の目的はどうしようか迷っていた所で、ラースさん達も起きてきた。
「よぉ。今日もいい朝だな。とりあえず、今日はゴブリンを狩りに行くぞ。ギルドでクエストを受けといたんだ」
なんと、ラースさんは先にギルドからクエストを取っていてくれた。なんて出来る人なんだ。でもゴブリンか……ふむ。
「具体的にどこに行くんだ?」
「一応この道をまっすぐ進んでいくとゴブリンの集落があるはずだ」
ふむふむ。昨日の旅は今日の為もあったのか。
「ふぁ〜。みんな早いねぇ」
ようやくアビスとカルマさんが起きてきた。まさか俺より遅起きの人が居るなんて驚きだ。
「よっしゃ!起きてきたばっかの人も居るけど、時間が惜しいしいくか!!」
アビスたちの意見も聞かず、準備の完了している俺と響と、ラースさんは意気揚々に歩き出した。
「ってか、何も無いな。まさかここまで魔法の範囲があるなんて、もしかして、ゴブリン全員死んだんじゃね?」
結構歩いたはずだが、昨日の魔法の影響でずっと草木もない。凄い威力だ。
「それなら楽で良いんだがなぁ。まぁ、とりあえずは警戒だけしておけ」
ラースさん忠告には従っておこう。安全第一だからな。
「お兄ちゃんお兄ちゃん!!あそこに村みたいのがあるよ!!」
響の指差した方には、確かに村があった。こんな所に村があるなんて、ちょっと怪しいけどな。
「お、まさか村があるとは。私は歩き疲れた。サーヴァント寄るぞ」
カルマさんが偉そうに歩き出した。まぁ、ちょうど村に行って確認したかったし良いか。
「ふぁ〜。僕も休みたかったしちょうど良いや〜」
こいつまだあくびしてやがる。どんだけアビスは寝たいんだよ。やべぇなこいつ。
「おい、村に着いたのは良いけどよ、誰も居ねえじゃねえか!!」
俺が怒声をあげたのが悪かったのか、前から何かが突っ込んできた。
「アレ? アノトキノニンゲンジャナイカ。コノムラハオワリダカラニゲタホウガイイゾ」
昔出会ったゴブリンが、俺らに危険を知らせてくれた。その後、すぐに逃げていったのは言うまでもない。
「グォォォオオオ!!ゴブリンコロス。ジャマコロス」
地響きと共に、何かが現れた。凄くでかい。ラースさんの5倍ありそうなくらいでかい。有り得ねぇ。
「ふむ。あれは、オークソルジャーだな。あんまり強くないと思うが、今回の依頼のモンスターよりは強いはずだ。幸い、こいつのおかげで、依頼を完遂してるし、オークソルジャーを討伐して素材を見せれば報奨金が貰えるはずだ」
ラースさんが冷静に分析して教えてくれた。って、依頼が済んでるってことは、ゴブリン殺されたのかぁ。ふむ。ちょっと悲しいが、これが自然の掟だよなぁ。
「俺とカルマなら、オークソルジャーくらい余裕で殺したことあるし、任せておけ。逆に人数が多すぎても邪魔だしな」
そう言って、2人はオークソルジャーに向かっていった。
激しい戦闘が繰り広げられてる中、俺達はぼーっと見ているだけだった。見始めて、10分後くらいでオークソルジャーは雄叫びをあげて絶命した。
「ふぅ。おわったぞ。いやぁ戦わすことが出来なくてすまんな。報奨金はちゃんと分けるから許してくれ」
ラースさんが笑いながら話してきた。まぁ、俺的には戦っても戦わなくても良かったけどな。
「お疲れです!ラースさんカッコよかった!!」
その言葉にの後に、まさかお兄ちゃんよりカッコよかったと言われるとは思わなかった。ちょっとショック受けたがまぁしょうがないよな。俺弱いし……
その後、俺達は王都まで戻った。
王都につく頃には、すでに夜だったが、ギルドはちゃんと営業していたので、報告することにした。しっかりと事情を説明し、オークソルジャーの素材を見せたことにより、報奨金を貰うことが出来た。そして、俺達はご飯食べることにした。もちろん報奨金でな。
「飯も食った、寝るか!」
響は俺におんぶされて寝ている。アビス達も眠そうだ。まぁ、歩き疲れただろうしな。こうして、俺達は宿屋に向かって歩いていった。
報奨金のおかげで、宿屋はちょっと良い所になり、俺達全員、ふかふかのベッドで眠りについてしまった。
こうして、俺たちの二日目は終わったのであった。
カルマをなんとなく厨二病キャラにしたいんですよねぇ。でも難しいので、ちょっと良くわからないキャラになってしまいました!ごめんなさい!!




