三十話 「似ている人」
新年初の投稿です!!
やばいです。話の進みが遅いです!まぁ、マイペースでもイイですよね!
では、よろしくお願いします!
王都に向かう途中の俺は、不意にリンシアのことを思い出してしまった。
「はぁ。リンシアが居ればなぁ」
俺は未だ、未練たらしく、リンシアを求めている。もう居ないと分かっているのに求めてしまっている。多分、俺は相当リンシアが好きだったのだろう。まぁ、この世界に来て、最初からいた仲間だしな。
「お兄ちゃん……響もね、早くリンシアちゃんに会いたいからさ、強くなってトーナメントに勝てるようになるよ。だからさ、お兄ちゃんも心をしっかりと持って強くなろうよ!」
響が隣に立ち、手を握ってくれている。俺を慰めようとしてくれているのだ。妹の響でも、こんなに耐えているのに、兄の俺が耐えれてないなんて、俺はなんてダメなんだ。
「ごめんな。俺もちゃんと心を鍛えて乗り越えられるように頑張るよ。だからさ、響とアビス。俺のことを支えてくれたら嬉しいな」
俺の弱々しい声に、響とアビスはビックリしたような顔をした後、しっかりと答えてくれた。
「お兄ちゃん!響も頑張るよ!!一緒に頑張ろうね!」
えへへっと、響が少し俯きながら言っている。自分で言って恥ずかしいのか。その事に少し俺は笑ってしまった。
「まぁまぁ、お兄さん。僕が居れば大丈夫でしょ。安心してよ」
アビスはやっぱり安心するな。この中で一番強いし、頼りになる。
こんな事を話していたら、俺は元気になった。そして、その瞬間に、王都に着いた。
「ほぇー。やっぱり、王都は賑わってるなぁ」
トーナメントの影響もあってか、妙に装備を固めた人たちがたくさん居る。何人かほんとにやばそうな人達が居るのが目に付く。明らかにおかしい剣を背負ったり、すごく真っ白な鎧を纏った人達も居る。
「お兄ちゃんお兄ちゃん!!なんか王都楽しそうだね!!いっ一ーーぱい人が居るしさ、東京みたいだね!!」
響は、はしゃぎまくっている。アビスは東京という単語にハテナマークを浮かべている。まぁ、分かるわけないよな。
「おいおい、響。はしゃぐのは良いけどよ、人にぶつからないようにな」
まるで子供みたいに走り回っている響は、すぐにでも人にぶつかりそうだった。
「あっ。お兄さん」
アビスの声がした瞬間、響はぶつかってしまった。
「痛っ!……ごめんなさい」
響はぶつかってしまった人に謝っている。とゆうか、如何にもヤバそうな人にぶつかってしまったもんだ。なんか溢れ出るオーラがノースさんに似ているけど。
「ん、お嬢ちゃん気を付けなきゃ駄目だぞ? 俺にぶつかったからまだ良いけど、ぶつかっただけで殺してくる奴とかこの世には居るからな、気を付けるんだそ?」
ぶつかった人は普通に優しかった。顔は強面だが、やはり人は見かけによらないな。てか、やっぱりノースさんに似ている。ちょっと気になってきたぞ
「あのー。恐縮ですが、名前とか伺っても宜しいですか?」
ついに名前を聞いてしまった。これで怒られたらどうしよう……っていつの間にかアビス居ないし!!どこ行ったあいつ!!
「ん、あぁ。別に大丈夫だぞ。んじゃ、自己紹介しますか!俺の名前は、ラース。気軽にラースと呼んでくれ。一応冒険者だ。今回は、王都のトーナメントを聞いてやって来た訳さ。よろしくな」
しっかりと自己紹介もしてくれた。やっぱりこの人は安心出来ると思う。ここは、俺達も名前くらい言っとくか。
「俺は、匠。普通の一般人かな? まぁいいか。ラースさん、よろしく。んで、隣に居るのが、俺の妹、響だ。あと、一応もう一人居るんだが、人見知りなのか知らんけど、どっか行っちまったから今説明する必要はないよな」
「響です!よろしくお願いします。さっきはぶつかってごめんなさい!」
深々とお辞儀をしている響を見て、俺は笑ってしまった。あまりにも頭が下がりすぎて、長い髪の毛が前髪を覆い尽くしていたからだ。
「おう。兄ちゃん達よろしくな。ところでだ、一つ聞いてもいいか?」
急にラースさんが真剣な表情をし始めた。
「あ、はい。大丈夫ですけど……」
これから何を聞かれるのか分からない俺は、ビクビクしていた。
「ノースってやつを知らないか? ギルドマスターをやっていた俺の兄貴なんだが、行方不明らしいんだ。今回のトーナメントも兄貴を探しに来たんだが、今の所見てないし、兄ちゃん達は知ってたりするか?」
まじかよ。ほんとにノースさんと関係ある人来ちゃったよ。まさか弟さんが居るなんて驚きだ。って、こんな事より、どうするべだろうか。正直に言った方が良いのだろうか。うーん……
「ノースさん……か。俺達はな、ラースさんのお兄さん。いわゆるノースさんと旅をしていたんだ」
俺は覚悟の末、言うことにした。これで殴られても文句は言わない。全部俺のせいだからな。
「それで、旅をしている時にな。俺が誤って魔王を召喚してしまって……ノースさんは洗脳されてしまった。それからは、エルフの森で、1回出会ったが、まだ洗脳されていたままだった。これが、俺の知っているノースさんの情報だ」
ラースさんは、やはり真剣な表情で聞いてくれた。話終わったあと、俺は殴られると思ったが、何も起きなかった。そして、ラースさんが喋り始めた。
「兄ちゃん達、兄貴と旅してたのか。兄貴と仲良くしてくれてありがとな。とゆうか、兄貴は魔王と出会ったのかぁ。よくそれで生きてたなぁ。まだ死んでなくて、洗脳だけなら助けれるはず。こんな貴重な情報をありがとな兄ちゃん。感謝するぜ!!」
そう言って、ラースさんは何処かに走り去ってしまった。
「ふーん。ノースさんに弟なんて居たんだ。僕は元々モンスターだから兄弟とかよく分からんないけどね」
突然後ろから声が聴こえてびっくりした。まぁ聞き覚えのある声だったからすぐに分かったがな。
「お前!!どこ行ってたんだよ。全く。急に消えるなよ、ビビるだろうが」
とにかく、アビスが見つかって良かった。これで、俺達もトーナメントにエントリー出来る。
「お兄ちゃん。ラースさん優しかったね。ちょっとノースさんに似ている所もあってさ、少しノースさんのこと思い出しちゃったよ……」
また響は悲しげな顔をしていた。でも、すぐにいつもの顔に戻り、走り出した。
「ほら早く!エントリーするんでしょ!」
響は走って先に行ってしまったので、俺達も後を追いかけることにした。
そして、俺達は王都の中心にあるトーナメント会場に辿り着いたのだった。
多分これからも話の進み遅いと思いますがよろしくお願いします!
皆様、今年もどうかよろしくお願いします!




