二十九話 「新たな目的」
久しぶりの更新です!
今回は、章の始まりなので短いですが、よろしくお願いします。
門から出て、少し経った俺達は、悩んでいた。
なぜなら、街を出たのは良いのだが、行く宛が全くもってないからだ。
「うーむ。響。どうするべきだと思う? 俺的には、王都に向かうのが良いと思うんだけど」
俺の考えはこうだ。
まず、王都に向かい、武器や魔術書を買う。その後、しっかりと修行して強くなる。これが魔王討伐の一番の近道だと思う。
「響はねー。とりあえず、もう一度リンシアちゃんに会いたいなぁ……」
遠くを見つめながら、少し寂しそうな顔をするリンシアは、俺に呟いた。多分、心の中では無理だと分かっているだろう。
「まぁ、人を復活させるアイテムなら僕知ってるけどね」
横から突然アビスが言ってきた。とゆうか、聞き捨てならない言葉が聞こえた気がする。
「ちょっ、待っ、待て。アビス。今さ、お前、復活させるアイテムあるって言った!?」
そんなアイテムがあるなら是非欲しいものだ。だが、とりあえす俺は、詳しく知りたいので、アビスに問いかけた。
「うーん。まぁ僕も噂程度しか聴いてないけどね。確か、聖なる雫ってアイテムが死んだ人間を復活させることが出来るらしいよ?」
ふむ。噂程度なのか。でも試す価値はありそうだな。まずは何処にあるか知っておかないと。
「そのアイテムが何処にあるか、アビスは分かるか?」
多分、分からないだろう。でも、奇跡的な確率を信じて聞いてみた。が、やはり、俺の予想通りだった。
「ごめん。流石にそれは僕もわからない。この世界でもあまり見つからないらしいからね」
アビスの言葉に俺は、少し絶望してしまった。見つからないなんて、一体何処を探せばいいんだ。
と、ここで、辺りに突風が巻き起こった。
「うわっ!……痛っ」
風に紛れて、俺の顔に何かの紙が当たった。
「なんだよこれ……」
ぴったし張り付いてるそれを、響がすかさず取ってくれた。優しい奴め。
「お兄ちゃん!大丈夫? って……なにこれ。お兄ちゃん!この紙ちょっと見て!!」
響が叫んでいるので、俺は紙を見ることにした。ついでにアビスが横から覗きみているが気にしないでおこう。
「どれどれ……マジかよ!」
俺も驚いてしまったが、紙にはこう書いてあった。
近日、王都にてトーナメントを開く。強き者は集まれ。優勝した者には、聖なる雫と賞金を与える。
「お兄ちゃん!これ参加しよ!!」
響は凄く喜んでいるが、まだ早い。俺がよくよく紙を見てみると、下の方に小さく何かが書いてあった。
「うーんと、参加は自由だが、命は危険に晒される。全ては自己責任だ。ってマジか!!やべぇ。こんな俺たちみたいな最弱が行ったら死んじまうわ!!……響、諦めるしか……すまん」
リンシアとノースが居なくなってしまった今、俺達は最弱のパーティーになってしまった。唯一戦えるのが、アビスくらいだしな。
「うわっ。なにその目。お兄さんどうしたの?」
おっと。ついついアビスのことを見ていたらしい。
「いや、なんでもない。でだ、アビス的には、このトーナメントどうするべきだと思う?」
一番戦えるやつに意見を聞くのが良いはずだ。まずアビスが参加してくれなかったら終わりだしな。
「うーん。参加したいけど、勝てるかなぁ。でも、聖なる雫は欲しいしなぁ」
意外とアビスもリンシアのことが大事だったのか。やっぱり仲間ってのは良いもんだな。ってアビスでも勝てないかもしれないのか、そんなの俺達には一切無理やん。
「ま、とりあえす王都に向かってみるか!そこで、いつトーナメント開催するのか聞こう。開催まで長そうだったら、少し旅に出て強くなるしかないな」
俺は、話をまとめて、リンシアとアビスに聞いてみることにした。
「それで大丈夫だよ!」
響は快く了承してくれたか、後はアビスだな。
「まぁ、僕も強くなりたいし良いよ」
こいつ強くなりたかったのか。初知りだ。ま、アビスも了承も取れたことだし、行きますか!!
こうして、行く宛のなかった俺達は、新たに目的を定め、ようやく旅を進めたのだった。
今回が、今年最後の更新ですね。今まで読んでくれてありがとうございます。来年もどうぞよろしくお願いします!
もしかしたら、明日は更新出来ないかもですが、ご了承下さい。




