二十二話 「戦いの後の報酬」
宝箱のくだりを書きたかったので、今回は超絶短いです。申し訳ないです。
疲れて寝てしまった俺達が目を覚ましたのはだいぶ後だった。時間を調べることが出来ないので、曖昧だが、多分長く眠っていたと思う。
「ふぁ〜。眠いなぁ。結構寝た気がするんだけどなぁ」
地べたの上で寝たので、身体が痛い。もう一度寝転ぼうとしたら、俺の前方、いわゆるリッチが死んだ場所に宝箱が置いてあった。
「おっ!!これは……とりあえず見てみるか」
リンシアと響はまだ寝ているので、起こさないように俺は物音を立てずに宝箱に近づいた。
「よいしょっと」
宝箱の蓋は割と重かったが、俺1人でも開けることが出来た。
「おおっ!」
宝箱の中には、黄金に輝いていた。
「うるさいのぅ」
俺の声にリンシアは起きてしまい、俺の方に近づいてきた。リンシアを抱き枕にしていた響も一緒に起き上がり、俺の膝の上で2人とも二度寝した。
「おいおい。目の前に宝箱あるのに寝るんかい!」
「お兄ちゃん〜。響はまだ眠いんだよ〜。おやすみぃ……」
響にとって寝ることの方が大事らしい。一方響は、もう既に爆睡していた。
「はぁ、とりあえず中身は俺1人で見るか」
宝箱の中は、金貨と短剣が入っていた。短剣は金貨が覆いかぶさっていたこともあり、見えなかったので危うく自分の手に刺さる所だった。
「うーむ。金貨はとりあえず247枚あったな。多いのかな全然分からんが。そして、短剣の方はとりあえずカッコイイ見た目ということしか分からんな」
金貨は地面に並べて数えたので、合っているはずだ。短剣の方は、デザインがとてもカッコイイ。剣自体に紋章が入っており、全身黒光りしている。切れ味も凄そうだ。だが、肝心の能力が分からない。
「おーい。リンシア先輩。早く鑑定してくれませんかねぇ」
リンシアに呼びかけてみるが、全然起きてくれない。
誰も起きないこともあり、俺は寝ることにした。
「はよ起きるのじゃ!!」
「お兄ちゃん!!起きて!」
目が覚めたら一番にリンシアと響の顔があった。俺のことを起こしてくれていたらしい。
「おはよう。宝箱を調べた後に、結局俺も寝ちまってたわ」
俺も起きたことだし、後の問題は短剣の能力だけだ。金貨の方は既に俺のマジックバッグに仕舞ってある。
「我の鑑定でこの短剣を調べればいいのか?」
「おう。まかせたぞ。その短剣は俺の厨二心をくすぐるんだ。今すぐにでも能力が知りたいから頼んだぞ!」
まぁ、能力が弱くても絶対使うけどね。カッコイイってだけで俺は使うからな。
「んー。よく分からんが、調べてやろう」
リンシアが短剣を見つめている間、俺と響は出口がなく、魔法陣が一つあることに気付いた。
「短剣の能力が分かったんじゃが、お主ら何を見ているのじゃ?」
リンシアが話しかけてくるが、返答はない。すぐさま、リンシアは、俺と響が魔法陣を見ていることにリンシアが気付き説明してくれた。
「あれはな、転移魔法陣と言うんじゃぞ? お主たちも一回乗ったことがあるはずじゃ。あれと同じ原理じゃな」
あの時のやつか。ダンジョンのボス部屋にあるやつがここにあるなんて。
「ふむふむ。んでさ、短剣はどんな能力なんだ?」
魔法陣はさておき、能力を早く知りたい。
「えーと、確か投げたり、無くしたりしても自動的に手元に戻ってくる能力だったかのぅ。短剣に描かれている魔法陣の能力じゃと思う」
ふむ。投げたら戻ってくるとか割と強いな。やはりこれは、俺が持とう。なんてたってカッコイイ……
「よし!宝箱もしっかりと調べたし、外に出るか!!」
「うんうん。響も早くこんな暗い所から出たいもんね!」
「我はどっちでもいいがな」
俺達は、とりあえず転移魔法陣とやらに乗り、出口を目指した。
転移魔法陣は、上手く作動してくれて、俺達を洞窟の入口へと戻してくれた。
「ふぅぅぅぅ。やっと戻ったぁぁぁぁ」
俺は戦いが終わって、ちゃんと生還出来たことに感極まってしまい、大声を出してしまった。
「お兄さん。五月蝿いんだよね。早く黙ってくれないかなぁ?」
突如後ろから声が聞こえ、振り向いてみたら。
真っ黒のローブを纏った見知らぬ少年が立っていた。
少年キャラを出したくなってしまって書きました。次回は出来るだけ長く致します。




