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魔法の世界へ転移招来!   作者: ねぎとろ
一章 『魔法の強さ』
17/50

十七話 「平和な1日……?」

よろしくお願いします!

 リンシアの詠唱が始まり、ゴブリン達は困惑していた。


「天の雷鳴よ、星降る雷よ、万雷の力を持ってして、敵を塵へと還すがいい」

 リンシアはついに詠唱を終えて、あとは発動するだけのようだ。俺と響は、見ているだけなのでよく分からないが、多分相当強い。


「ヤバイ、アイツノコウゲキ」


「オレタチシンジャウ」


「コロサナキャ」


「イマナラヤレルカモ」

 ゴブリン達は一斉にリンシアに飛びかかった。

 ……だが、もう遅かった。激しい落雷が辺りに落ち始め、ゴブリン達は一斉に塵へと還されていた。


「グギャァァァァァァ!シニタクナイィィィィ」

 ゴブリン達が消える時の断末魔が聞こえて、俺達は思わず耳を塞いでしまった。


 落雷が止まり、辺りには静けさだけが残った。


「お主ら、もう出てきて良いぞ? ゴブリンはあらかた倒したからの」

 リンシアの言葉と共に、俺と響は岩の影から姿を出した。と、その時、俺の隣に雷が落ちてきた。

「あ、危なかった」

 俺は一瞬死の覚悟をしてしまった。

「すまんすまん。まさかまだ発動してるとは思わなかったのじゃ。まぁでも今のがラストだから安心せぃ」


「スマンで済むかバカ!! 」

 俺はリンシアのお陰で、ゴブリン達を倒せたので、頭にチョップだけ食らわしといた。

「イタッ! 何するのじゃ!」

 リンシアは俺に対して、涙目で訴えてきた。

「今のはリンシアちゃんが悪いよ!」

 響もリンシアのことを叱っていた。まさか、響が怒るとは……意外なものだ。


「むぅ……まぁ今回は我が悪かった」

 響に怒られたリンシアは俺に対して謝ってきた。

「まぁでも今回は、お前に助けられたし許してやるよ」

 俺は、リンシアの頭をポンポン叩いた後、残ったゴブリンの所へ行った。


 残ったゴブリンは2体、リンシアは言ったことを忠実に守ったようだった。

「なぁ、このゴブリンどうする?」

 俺は2人に聞いてみようと思ったが、ここでゴブリンが俺に対して震えた声で喋りかけてきたので聞くことにした。

「タノム、コロサナイデ」

 ゴブリンは頭を地面に擦りながら、俺に懇願してきた。だが、俺もそんなにお人好しではない。自分を殺そうとしてきたやつを助けるわけがない。


「すまんな。お前は多分殺すぞ」

 俺の声にゴブリンはビビってしまい、声も出せなくなったようだ。と、ここで響とリンシアが来た。

「お主は、こやつをどうするんじゃ? 我としては魔法の実験台にしたいんじゃが……」

 リンシアは意外と残虐な性格をしていたらしい。

「ダメだよ!かわいそうだもん!!」

 響だけは、ゴブリンのことを殺さないらしい。

「響、お前は優しすぎるんだよ。あいつは俺たちを殺そうとしたんだぞ? なら殺されてもしょうがないじゃないか」

 俺は響を説得しようとしたが、無意味だった。

「そんなの知らないよ!だってゴブリンさんは、こんなに震えててさ、私達に頭まで下げたんだよ!? 逃がしてあげようよ……」

 響の言葉が、俺とリンシアはグサッと刺さり、逃がすことにした。だが、2度と襲わないという約束を結んでからだ。


「よし、ゴブリン。お前のことは逃がしてやる」


「ホ、ホントカ!?」

 ゴブリンの顔がたちまち笑顔になり、こっちを向いてきた。

「あぁ、だが、約束してもらう。これから何があっても俺たちを襲わないこと。これは、違うゴブリンにも伝えておけ。あとは、もしも俺達がピンチの時に、お前らが居たら俺達を助けること。これを守るなら逃がしてあげるぞ」

 この約束なら、俺たちにはどう転んでもプラスになる。あとは、ゴブリンの返答を待つだけだった。


「オレタチ、オマエラタスケル。コロサナイデアリガトウ。ナカマニモツタエテオク」

 ゴブリンは俺たちに言ってから、足早に逃げていった。


「うーむ。俺達は、どうやって魔法を練習しようか」

 俺は、リンシアに聞いてみた。

「その辺に打ってみればええじゃろ。初期魔法だとそんなに威力ないしの」

 リンシアが言うには、初期魔法の威力だと、さっきのゴブリンが倒せるレベルらしい。


「んじゃ、とりあえず今日は寝よう」

 辺りもだいぶ暗くなってきたので、俺達はとりあえず寝ることにした。

「お兄ちゃん!響もテント作るの手伝うよ!!」

 響は俺が一人でやってるのを見て、手伝いにきてくれた。なんて優しい子なんだ。

「ありがとな響。でも、リンシアが一人になっちゃうから、2人で遊んできな」

 リンシアは一人で、敵が来ないか見張っててくれたのだ。喋り相手も居ないなんて、流石にかわいそうだから、俺は響をリンシアの隣へ行かせたのだ。


「はーい。んじゃ、お兄ちゃん頑張ってね!」

 響はリンシアの方に走っていった。

「よし、俺も頑張るか!」


 それから数十分後、テントは完成した。リンシアと響は2人で仲良く話してたようで良かった。


「んじゃ、飯にするか。って言っても、俺は料理出来ないから、響に任せるけど……」

 食材を魔法で焼いたりするのが、この世界の料理法らしい。それを響にやってもらおうと思ったのだ。魔法は、リンシアに頼んであるから、とりあえず俺は待つだけだ。


「んーーー。お兄ちゃん。出来なくても文句言わないでね?」

 響はあんまり自信がないようだった。まぁ妹の作ったものなら俺はなんでも食べるから大丈夫だな。



 俺が一人で、しりとりをしていると、

「お兄ちゃん!できたよ!!」

 響の声が聞こえてきた。とりあえず行ってみたら、普通に野菜炒めが出来ていた。

「お前、すげえな! リンシアもありがとな。お前らのお陰で生きていけそうだよ」

 俺は、リンシアと響に抱きついた。2人が顔を赤くしていたが、多分暑かったのだろう。


「ま、まぁ、食ってみるよ良いのじゃ」


「お兄ちゃん!はい、あーん」

 妹から半強制的に食べさせられた。

「うまいな!いやー、この世界に来て、日本のものが食べれるなんて、ほんとにありがとな」


 結構量があったが、皆でちゃんと食べきった。食材などは、王都に売っていた、マジックバッグという物に入れておいた。マジックバッグは不思議な力で、入れたものの時間を止めるらしいので、食材を入れるのに凄く便利だ。容量も一番大きいのを買ったしな。


「ふぅ……寝るか」

 俺は横になり、寝る体勢を作った。すると、

「お兄ちゃんの隣で寝る〜」


「我もじゃー!!」

 2人が俺の隣で寝始めたのだ。ちなみに、魔物などはリンシアが貼ってくれた結界によって、寄ってこないようになっている。まぁ、あまりにも強いモンスターだと入れるらしいが、この辺りだと大丈夫だろう。

 俺は、考えているうちに寝てしまっていた。



 次の日の朝、俺は最後に目が覚めた。


 起きてきて、2人に挨拶しようとしたら、思いがけない物が飛んできて俺はびっくりしてしまい、倒れてしまったのだった。

リンシアと響可愛い……と自分が思ってしまいます。

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