第八話「主人公の名前」
次は、設定だ。
細かなプロットは、事件だから、正直後回しでいい。
それに必要な欠片は、設定だからな!
(設定か。)
今度は、白い用紙を新しく二枚用意し机の上に置いた。
さて、まずは名前か。
主人公の名前を考えますかね。
「うーん。」
「とりあえず、設定練るのは好きだからなぁ〜」
独り言も捗るね。うん。
そうだな……。
まずはコンセプトを決めるか。
題材となるテーマかワードを決めて、名前の案を決めていこう。
オレのやり方はこうだ。
①モチーフとなる主人公のテーマを決める
②テーマに関連すること(ワードやそれに近いことなど)を調べる
③オリジナリティを混ぜて、組み合わせる
④関連性を意識し、再確認する
大まかに説明するとこんな感じだ。
一つずつ説明しよう。
まず、① モチーフとなる主人公のテーマを決める。だ。
これは、"主人公の行う行動"から連想する。
今回なら、主人公は探偵だろ?
『探偵』という[ワード]を意識する。
なら、探偵は漢字で書くと、『探偵』のままだ。
読み方は『たんてい』だ。
ここまでで、安直につけるなら……『タンテイ』
とかにするだろうな。
でも、それじゃあ普通だ。
そこで②だ。テーマに関連すること(ワードやそれに近いことなど)を調べる。
そこで、探偵の英語の読み方はどうだ?
『Detective』読み方は『ディテクティブ』だ。
でも、そのまま読むと名前っぽくないよな?
だから、③ オリジナリティを混ぜて、組み合わせる。
今回は、短くしたり、付け加えたりする。
例えば───『ディク』とか。『ディティーブ』『ティーブ』とかだな。
これだけで、もう名前みたいじゃないか?
こんな感じで、元の意味とは違くなっても、なんとなくニュアンスとか名残が残るんだ。
そこを読者がどれだけ気付くかは、ソイツの熱量や考察次第だけどな。
まあ、今回は主人公が連続殺人犯だから、伏線としてもう一捻り加えたい。
ここでまた、②テーマに関連すること(ワードやそれに近いことなど)を調べる。に戻る。
『殺人犯』というワードの英語での読み方を調べる。
すると…… 『murderer』『マーダラー』または『killer』『キラー』と検索に出てくる。
そこから、組み合わせや、切り取り。
別の言葉とやってみてもいいな。
「そうだなぁ……。」
用紙に書いたワードを見つめながら、ペンをクルクルと回す。
『ダラ』とか、『キーマ』『キラ』『マダラ』とか、いろいろできそうだな。
ただ、なんかしっくりこない。
なら、『探偵』も組み合わせてみるか!
『ディテクティブ』『マーダラー』『キラー』
『真実』とかも、組み合わせても良さそうだな。
「えーっと、真実は英語でなんだ?」
「『トゥルース』か! 結構響きとかいいじゃん!」
『トゥルース』っと、用紙に書き込んだ。
「──キュッ」
トゥルース……トゥルースはそのままがカッコイイな。意味も真実だし、探偵なら真実を暴くだろ?
真実を暴く探偵と……探偵の真実の姿。
"ダブルミーニング"か!
『トゥルース・キーラ』か『トゥルース・ディーラー』とか良さそうだな!
あー……ディーラーの意味ってなんだっけ?
イメージあるのはカジノとかの支配人だよな。
「どれどれ。」
「えっ!? なんかいろいろあんな…」
「販売業者、特約店、自動車、カジノのディーラーか。 フムフム。」
まあ、あんまり関連性はないか。
強いて言うなら……唯一、カジノのディーラーなら、コインやトランプをモチーフにキャラデザとか考えた時にカッコ良さそうだよなぁ。
それに合う名前ではあるし。
あとは、略称で書く時だな。
キャラ同士や読者が呼びやすい名前の方がいい。
普通のキャラが呼ぶなら、『トゥルース』か?
パートナーのキャラなら、愛称とか欲しいな。
『キーラ』。『ディーラー』。うーん。
この二つなら、まだ『キーラ』の方が呼びやすいし、違和感なさそうかな?
あ、呼ぶなら語尾を伸ばした方が発音的に良さそうか。
よし、主人公の名前は……『トゥルース・キーラー』だッ!!
頼むぜぇ!面白い物語にしてくれよ!
トゥルース・キーラーッ!!!




