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ムレスズメ  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
売れない作家のリトライ
10/43

第九話「ヒワさん」



 とりあえず主人公の名前は出来たが、細かい設定はまだ後でいいか。


 次は『トゥルース・キーラー』の相棒役を考えよう。



「まずは……どんな役割を持たせるかだよなぁ〜」



 そう、役割が重要だ。


 これが恋愛ものだったら、『ヒロイン』という役割で済むのだが……。


 ミステリとなると、やはり助手的な立ち位置になるか…


 そうなると、主人公のキャラ立てと被らないように作らないといけない。

 全く同じ口調や見た目、性格や雰囲気だと──


 つまらないし、必要ないからな。


 主人公『キーラー』の口調は冷酷な感じがいいか。

 裏の顔は連続殺人犯だしな。


 普段からクールでミステリアスな雰囲気の方が、妙な怖さも伝わりやすいだろうし。

 となると、対照的な明るい性格の方が良さそうではあるな〜



 ただし、"リアリティ"を忘れてはいけない



 リアクションがオーバーすぎると、キャラがキャラを演じてるみたいに思われてしまう。


 まあ、漫画やラノベなら多少その世界観として受けいられやすいが……あくまでミステリだしな。


 でも、堅苦しいのは苦手だから、ある程度ラノベ寄りの作品にする予定だ。


 それを踏まえて……陽気な少年とか…?



「いや、まてよ……」


 三枚目のパートナーと書かれた用紙に、オレは素早く書き出した。



「これなら!

 めっちゃ良いじゃないか!!」



 その時、"ピコンっ"とスマホに通知が送られてきた。



「ん?」


「ヒワさんから?」



─────────────────────────



 ──ヒワさん。


 彼は『ツブヤキっター!!』で知り合った内の一人だ。


 アイコンは無地で、名前は『鶸』とプロフィールに書かれてあった。

 初めはなんて読むのか分からなかったけど、『鶸』って漢字の隣に、『ヒワ』って読み方が書いてあったからすぐに読むことが出来た。


 その後に、調べてみると『鶸色《ひわいろ》』『マヒワ』と出てきた。

 マヒワはスズメ科の小型の鳥だった。

 色は鶸色と言い、黄緑色が入った黄色っぽい色らしい。


 そう、彼のアイコンは無地だけど鶸色だった


 そんな彼と話し始めたのは、オレの小説をネットで投稿してしばらく経った後だった。


 初めて感想を書いてくれた人だ。


 今でも忘れない。


「辛い時に、この作品を読みました。

 涙がポロポロと溢れてきて、胸が苦しくなったけど……また明日からも頑張ろうと思いました。」


 その感想を見て、誰かの背中を押すことが出来たと思うと、凄く嬉しかった。



 それから、リンク先にあった『ツブヤキっター!!』からオレのことをフォローしてくれてたから、オレもフォローを返した。


 それからは、作品について話し合ったり、日常的な会話もしたりもした。

 波長が合うみたいで、話しやすかったし、ほぼ毎日話す仲になっていた。


 まあ、そんな多く話すってわけじゃなくて、二、三文メッセージを返し合うくらいのものだ。


 そんなヒワさんからメッセージか。

 内容は……



「えっ?」



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