辛き一刀の過去
一刀の過去があきらかになります
大陸に攻めてきた五胡を襲撃するため王・武将・軍師そして忍達は空飛ぶ船で五胡へと向かっていった。
だが五胡へ向かう途中、一刀の様子がおかしいと察した蓮華が話を聞いてみると
一刀「周りは俺を『生まれつきの天才』『五遁全てを使える者』として評価しているが俺はそんな人間なんかじゃない!何故なら俺は元は忍の中でも最低最悪な人間だったからだ 」
珍しく自分を批判する一刀であった。
蓮華「どういうことなんだ? 」
更に蓮華が聞いてみると
一刀「そういえばまだ誰にも話したことがなかったっけ、いい機会だから話しておくよ 」
珍しく自分の過去について話す一刀
ここで話は一刀が産まれる数十年前に遡る。
忍として生まれる子は生まれた時から会得している気、もしくは将来会得する気がわかるようになっている。
例えば…
オギャーッ!!
医師「氷堂さん、女の子が生まれましたよ 」
冬彦「なにっ!女の子だと!! 」
葵の父・氷堂冬彦
冬彦「こりゃかわいい赤ちゃんだ!葵ちゃん、パパでちゅよ〜♪ 」
医師「それでこの子の持つ気なんですが、やはり氷の気を持っていましたよ 」
冬彦「当たり前だバカ野郎!!氷堂家に生まれたものが他の気なんて持つか!!よちよち葵ちゃん、怒鳴っちゃってごめんなちゃいね〜♪ 」
医師「はぁ…!? 」
というようにどんな子であっても親が気の持ち主であるかぎり、気を持つのであった。
だが一刀の場合は…
剣「ドキドキっ!? 」
一刀の父・北郷剣
ガチャッ!
医師「北郷さん、男の子が生まれましたよ 」
剣「男の子ですか!?やった!俺に息子ができたんだ!それで先生、息子の気は何ですか?自慢じゃありませんが私と父は火遁が使えるんですよ! 」
生まれる子供の気は様々であり、親や一族の気を受け継ぐ場合もあれば血液型のように違う場合もある。
だが一刀の場合は…
医師「残念ですが北郷さん、息子さんの気は… 」
そして医師の口からとんでもないことが放たれた。
医師「何もないんです 」
剣「へっ? 」
生まれる子が気を持っていない。
普通の家庭ならば問題ないが気を使う忍にとっては大問題である。
剣「そんな先生!?気は代々受け継がれていくもんでしょ!?現に私は父と同じ火遁を受け継いでるんですよ!? 」
医師「残念ですが息子さんは将来的にも気が芽生えることはありません 」
剣「そ…そんな!? 」
せっかく忍として生まれた息子が気を持っていないことにショックを受ける剣であった。
何故受け継がれてきた火遁が一刀に受け継がれなかったのか、この時はその理由はわからなかったが後にその理由がわかるようになる。
その原因は一刀の父と祖父にあった。
この二人、新星に選ばれず勝手に主君探しの旅に出掛けたのだ。
それだけなら零奈だってそれに値するのだが
この二人は零奈と違い、主君は同性でも構わないのに異性を求めた結果、見事に撃沈し帰参した。
それにより二人は忍としては最低と見なされ、気がどんどん廃れていき、一刀に気が受け継がれなかったのだった。
それから三年後
幼い一刀「きゃはっ♪ 」
幼い一刀は自分の運命を呪うことなく、すくすくと育っていった。
剣もそんな一刀を暖かい目で見守っていたのだが
剣「一刀、大きくなったら何になりたい?サラリーマン?それとも公務員? 」
剣が一刀に対してこの質問をした瞬間
幼い一刀「しんせー(新星)!僕、しんせーになるんだ 」
新星はいわば忍の中の頂点に立つ存在であり、先祖が初代新星のリーダーであることに一刀は誇りを感じていた。
自分もそんな人間になりたいと感じていたのだった。
剣「何だって!?一刀、新星だけはやめなさい 」
当時一刀の先祖であり、初代新星のリーダーであった北郷真刀は忍にとって最悪の罪である主君殺しの罪を着せられており、それゆえに北郷家で新星という言葉は禁句であった。
だが
幼い一刀「やだ!僕は新星になるんだもん! 」
幼い子供特有のわがままもあってなのか、一刀は新星になることを拒否しなかった。
剣「新星以外なら別に悪人や怪獣になっても構わないからさ!! 」
幼い子供に悪人や怪獣になれという親って…
幼い一刀「いやだーっ!! 」
いくら父が言っても新星になることを拒否らない一刀
もちろんこれには剣だけでなく親戚一同も反対するだろう。
そしてついに
剣「そんなわがまま言う子は一族からついほ… 」
剣が一刀を一族から追放だ!と叫ぼうとしたその時
ぐいっ!!
剣「ぐほっ!? 」
幼い一刀「お母さん! 」
バンッ!!
剣の後ろから妻であり、一刀の母である北郷刹那が現れた。
そして刹那は一刀に近づくと
刹那「一刀、そんなに新星になりたいの? 」
幼い一刀「うん! 」
刹那「その気持ちに嘘はない? 」
幼い一刀「うんうん! 」
一刀に少し質問すると
刹那「なら一刀、あなたの好きなようにしなさい 」
幼い一刀「はぁい! 」
何と!?拒否るどころか応援した。
剣「ちょっと母さん、何勝手なことを!? 」
剣は妻の行動を咎めようとすると
刹那「あら、一刀は誰かさんと違って目標をしっかり持っている子だから大丈夫よ 」
剣「うっ!? 」
その誰かさんとはもちろん剣のことである。
刹那「いいから一刀の教育は私に任せなさい 」
ちなみに刹那は忍ではなく一般市民なのだが、その実力は忍である夫より高かった。
その後、一刀は母である刹那の指導の元で多くの鍛練を行った。
当時はこんなことが忍に関係あるのか?と疑っていた一刀も後に母に感謝したという。
それから三年後
新星決定戦の時がやって来た。
刹那「一刀、精一杯やってきなさい 」
幼い一刀「はい! 」
この時、一刀は六歳であったが実力は大人の忍と互角程度に成長していた。
それほど刹那の鍛練が厳しい証拠である。
そして一刀が向かったあと
剣「あ〜ぁ、応援したってどうせ一回戦負けは目に見えてるしな 」
そんなことをいう剣に
刹那「あなた、何でしたら賭けをしませんか? 」
剣「賭け? 」
刹那「えぇ、もし一刀が新星にならなかったらあなたのお小遣いを月十万円にしてあげます 」
剣「じゅ…十万円!? 」
ちなみに剣のお小遣いは月三万円である。
刹那「でも一刀が新星に選ばれたら月三千円。賭けますか? 」
剣「賭けた! 」
後に剣は自分が間違った選択をしたと後悔することになる。
更にその後の賭けで
一刀が新星の頂点になれなかったら再び月十万円だがなれたら月三百円という賭けにのってしまい。
結果的に一刀が新星の頂点になったため
剣は五年もの間、ひもじい生活を送るのだった。
その後、一刀は自力で五遁を習得し、いまでは立派な忍となった。
つまり世間では『生まれつきの天才』『五遁全てを使える者』と呼ばれる一刀の実態は『努力の天才』であった。
一刀「忍としては気を持って生まれなかった俺にとって新星というのは名誉のものだが、それは反面憎む忍もいるのかもしれないな 」
確かに新星を目指して鍛練したのに予選落ちというのはよくある話だ。
だが中には新星になれなくても忍としては一流という人だっている。
全てを話した一刀は
一刀「ありがとう蓮華、確かに人に話したらすっきりしたよ 」
蓮華「一刀 」
一刀「さて、暗い話はここまでにして俺達も宴会に参加しますか 」
蓮華「そうだな 」
そして一刀達は宴会に参加するのだった。
一方その頃、五胡では
バタンッ!!
?「ほぉ、五胡の実力を試すために五胡の六人と封忍達を戦わせたわけだが 」
バァンッ!!
そこに倒れているのは五人の五胡戦士
そして
?「まさか封忍を倒す奴がこの世界にいただなんてな 」
バンッ!!
一人の封忍であった。
宴会場にて
一刀「では俺も一つ芸を披露しようかな 」
ぐいっ!!
と言いながら水を飲む一刀であったが
葵「ちょっと一刀!?それは水じゃなくてお酒よ!? 」
蓮華「えっ!? 」
この小説を熟知している読者ならば知っているであろう。
一刀は酒を飲むと…
一刀「おっほー!!べっぴんさんが仰山いますなぁ♪/// 」
女ならば誰でも襲いかかる源治以上の変態と化するのだ。
一刀「それでは暑いことですし、皆さん服を脱ぎましょう♪/// 」
シュシュッ!!
一刀は印を結ぶと
一刀「風遁・衣類破壊のじゅ… 」
風遁・衣類破壊の術
自分を含めた周囲の人間の衣類のみを破壊する術である。
そして一刀が術を繰り出そうとしたその時
ドカンッ!!☆ミ
一刀「ぎゃふんっ!?/// 」
バタンッ!!
蓮華「か〜ず〜と〜、あっちに行きましょうね 」
ずるずるっ!!
蓮華に殴られ、気絶した一刀は蓮華に引きずられるのだった。
ジュン「おしいっ!! 」
源治「・・・折角の全裸祭りがーっ!? 」
そんな二人には
玲「このエロ野郎共が!!♯ 」
理央「げ〜ん〜じ〜さ〜ん!!♯ 」
ジュン・源治『ぎゃーっ!? 』
ドガバキンッ!!☆ミ
それから少しの間
一刀は蓮華に説教を食らい
ジュンと源治はボコられたという




