騎士団長とフローラが喧嘩をしたようだが…
とある日の朝早く、何故かフローラからクロードに、ローゼン騎士団長の自宅へ行って様子を見て来てほしいという依頼があった。
フォルダン公爵家の転移鏡がローゼンの屋敷へ繋がっているので、それをクロードの転移鏡に繋いで貰えば行けるらしい。
グリザスもついてきて欲しいというので、共にローゼンの屋敷に転移鏡で転移した。
ローゼンの部屋は隣だと聞いていたので、ノックをする。
「騎士団長。クロードです。入りますよ。」
クロードと共に中に入れば、ベットでローゼンが青い顔をして寝ていた。
グリザスはクロードに向かって。
「大丈夫だろうか…凄く具合悪そうな顔色に見えるが…」
クロードがローゼンの肩に手をかけて。
「騎士団長。生きてますか?いや、息はしているけど…。気分はどうですか?」
ローゼンは瞼を開けて。
「何故、お前達が…ここにいる?」
「フローラに様子を見て来てくれと頼まれたんですよ。」
「フローラっ。」
ローゼンは身を起こそうとして、辛そうに眉を寄せて。
「フローラに会いにいかなければ、きっと泣いている…。
私をフローラの所へ連れていってくれ。」
クロードは困ったように。
「多分、学園に登校したと思います。それに騎士団長、具合悪いんだったら無理はしては駄目ですよ。誰か使用人を呼んできましょうか?」
ローゼンは首を振って。
「もう少し、眠りたい。すまないが、騎士団事務所に今日は休むと伝えてくれないか。」
「解りました。」
こういう時に俺はどういう風に声をかけたらいいんだろう。
グリザスは悩んだ。意を決して聞いてみる。
「何があったのか…俺は騎士団長の力になりたい。フローラにも世話になった。
何か俺に出来る事はないか?」
「それならグリザス頼めるか?フローラが学園から帰ってきたら、私の所へ会いに来るように言付けを…。グリザスは転移鏡は使えないか…クロード。頼む…。」
「解りました。」
「それから私は怒っていない…。フローラの事を愛している。と伝えてくれないか。」
グリザスはローゼンに向かって。
「必ず伝えよう。二人が仲違いしているのを見るのは俺は辛い。早く仲直りしてほしい。」
「有難う。グリザス…。」
クロードと共にローゼンの屋敷から騎士団寮へ戻って来た。
事務所にローゼンが今日休むという事を伝えた後に、クロードがポツリと。
「愛しているんだな…フローラの事。何があったのか俺、なんとなく解るけど。
魔族ってさ。触手持っているんだよね…。」
「そうなのか?そういえば、アイリーンが触手で攻撃してきたな。」
「嫉妬でもしたのかな。フローラ。余程、ショックな事でもあったんだろうけど。」
グリザスは恐る恐る聞いてみる。
「そういえば、クロードも触手を持っているのか?」
「え?それって、使ってほしいっていうリクエスト?」
「違うっ。興味本位で聞いただけだ。」
クロードはニンマリ笑って。
「秘密。お楽しみって事にしておこうかな。さてと、もう授業の時間だ。俺、朝ごはん食べそびれたよ。しんどいなー。」
そう明るくクロードは言うと、王宮の庭へ歩き出した。
グリザスも後に続く。
ローゼン達の事は心配だけど、早く仲直りしてほしいと思うグリザスであった。
2人は仲直りをフローラの41話でしています。




