7つの聖剣の持ち主について、語らせて貰いますか。(ルディーン)
俺の名はルディーン・ソナルデ。
ジュエリーショップ、ソナルデ商会の会長だ。
クロードの従兄で、第一魔国の魔族だ。
マディニア王国で、二番目に美男だと言われている。色気があると言われているのは腰まであるこの長髪のせいだろう。
一番は言うまでもない。美しさがこの世の奇跡と言われているローゼンシュリハルト・フォバッツア公爵だ。
今、ベットの上で素っ裸で寝転がっているんだが、
暇なので、聖剣持ち7人について、俺から見た印象をお話しよう。
あ、グリザス・サーロッドについても、話すのでご心配なく。
一応、この物語の主役だ(笑)
それじゃまず、話の出たグリザス・サーロッドからにしようか。
200年前に亡くなった黒騎士が、死霊となってマディニア王国の王宮に戻って来てから、
騎士団見習いを教える剣技の指導官になったらしいが…
あの男、流されやすいのではないか?
もし、迫ってキスでもしようなら、あっさりと出来そうな気がするんだが。
ちなみに、王宮のメイド達からの評判は、
グリザス様って、寡黙でかっこいいーーー。
騎士団見習い達からは、
グリザスさんって可愛いーーー。
俺から見ても、意外と動揺しやすく、可愛らしい性格に思える。
見かけは不気味な黒騎士の死霊だが。
グリザスの話が出たんで、クロード・ラッセルの話をしようと思う。
見かけは好青年。割とハンサムな方である。物語に出てくる爽やか系のヒーローを想像して貰えばいいだろう。
彼は俺の従弟で、幼い頃から知っていた。
幼い頃からアイリーンの婚約者扱いで、おとなしい印象の育ちのいい男だったのだが。
グリザスの可愛さに病んだのか??
まぁ、魔族なんてものは、支配欲が強い者が多い。
実は腹黒で、口先が達者、どSだという事が最近判明した。
騎士団見習いの間では、普通の青年の皮をかぶっているが。
俺から言わせてみれば、結構面白い男だと思う。
次はフローラ・フォルダン公爵令嬢について話そうか。
金髪で綺麗な紫の瞳の令嬢は、ともかく、おせっかいで、友達思いだ。
そして、我儘令嬢の名に恥じない通り、我儘らしい。
婚約破棄をフィリップ第二王子からされた後、マリアンヌ様から、ローゼン騎士団長を取り上げて、婚約したという。
だが、彼女も魔族だ。
ローゼン騎士団長を支配したいという気持ちが強いらしい。
あれだけの美しい男なら、余計支配したいだろう。俺は男色家だからよく気持ちが解る。
ローゼン騎士団長、この国で一番の美男と噂が高い男だ。
金髪碧眼、男の色気があるが、公爵なので、振る舞いに品がある。
プライドが高く、仕事も出来て、剣技も素晴らしく強い男だ。
騎士団の演習が王宮の庭で行われる時はファンの女性達が集まるらしい。
騎士団長として好かれているかと言えば、信頼はされているけれども、一線引かれているという感じだな。
しかし、最近、フローラにお願いされて、素っ裸をさらすという趣向に目覚めたらしい。
フォバッツア家にいる俺のスパイのメイドがそう言っていた。
まぁあのくらいの年頃の、可愛らしい女性から、お願いを囁かれればフラフラする気持ちが解らなくもないが、まぁ俺は男色家なんで…(笑)
27年間、童貞でありゃ、色々と拗らせるものもあるのだろう。気の毒な事だ。
次はアイリーン・フォルダン公爵令嬢。
黒髪の彼女はフローラと双子なのだが、あまり似ていない。
過激な性格の恐ろしい女だ。
前はクロードが婚約者という生贄になっていたが、クロードがグリザスに走ってから、ユリシーズが生贄になっているとの事。
転生者を大鎌で惨殺したり、色々とやり放題の彼女は、子供が出来て、今はおとなしくしている。
一生、おとなしくしていて欲しい物だ。
あの女はどうも苦手だ。
今、アイリーンの生贄になっているユリシーズは、30年前の伝説の勇者だ。
背も低く、雰囲気はジャガイモみたいにあか抜けないので、誰も勇者だと気が付かないかもしれない。しかし、顔は幼さが残るがハンサムな方だ。
アイリーンの婚約者という生贄になったらしいが、痛い事が快感になった変態になったらしい。
フォルダン公爵家に潜ませている俺のスパイのメイドが報告してくれた。
勇者が変態って…いや、ローゼン騎士団長も変態の道へ走っているようだし…
クロードはどSだし。大丈夫か?魔王討伐はと思う…。
ミリオン・ハウエル。
前魔王の息子らしい。
長い赤い髪をなびかせ、赤い瞳で、赤の大剣を背に背負い、黒い皮の上下を着た、
背の高い男だ。
自分は魔界に恋人が沢山いてモテモテなんだと豪語しているようだが、
その実、あまりモテない。
最近、ラリィーンという美女に振られたらしい。
どっちかというと、奴は男にモテる。
ディオン皇太子の寝室へ出入りを許可されているのは、ミリオンとスーティリア位だ。
魔界の野郎たちの友も多くて、そいつらと楽しく飲んだりしているらしい。
ちなみにミリオンの性的趣向は女性だ。
女性の誘いならホイホイとついて行く。
聖剣持ちは変態が多いので、変態に感化されなけりゃいいのだが。
そして、ディオン皇太子なのだが…
黒髪をなびかせた、破天荒の勇者で名高い。
胸と背に黒百合の勇者の紋章がある事も有名だ。
魔王討伐、アマルゼの呪い等、厄介ごとの責任者として奔走している。
他にも政治に参加しているので、忙しいのではないか?
こちらの商売に王家を絡ませろと言われて、まぁ…したたかな男だ。
夜這いをかけたら、首に聖剣を押し当てられ、隷属の契約なんぞ結ぶとは…
そんな契約はいつでも破棄できるんだが…
それでだが…
昨夜の夜…俺は、仮面をつけて薔薇の館へ出かけた。
薔薇の館って何かって?
仮面をつけて、淫らな事を楽しむ。そういう館でね…
出席者は男性ばかり…、だから胸に薔薇を着ける。
黒薔薇は、お前を抱きたい。
赤薔薇は お前に抱かれたい。
黄色い薔薇は どっちでもOK。ともかく淫らに楽しもう。
俺は魔族だから…どちらかというと、黒薔薇がいい…
胸に黒薔薇を着けて、仮面は銀の仮面。黒の貴族服に長い黒髪を垂らして、
30人位、今宵は集まった。
カクテルを片手に、物色すれば、壁際に立っている銀髪の背の高い黒の仮面の男がなかなかいい。
周りの黒薔薇の連中もその男に視線が集中している。
鍛えているのだろう。
ぴしっとした黒の貴族服を着ているのだが、その服の上からも筋肉が解って。
立ち姿も様になっていて、とても綺麗だ。
その男は俺の方を見ると、近づいてきて、赤薔薇を差し出してきた。
赤薔薇を受け取れば交渉成立。
勿論、こんな上玉、逃す手はない。
赤薔薇を受け取ると、個室へ共に向かう。
薄暗い部屋に入った途端、その男を俺はソファに押し倒した。
激しく舌を絡めるキス。
相手も熱く舌を絡めてくる。
上着を脱ぎ棄てると、俺は、その男の服に手をかけて…
後は本能の赴くままに貪った。
そして、あたりは明るくなりかけている頃。
ベットの隣にその男は毛布にくるまって寝ている。
あのキスに…何か覚えがあるのだが。
この館は、身元は詮索しないが暗黙のルール。
だから、互いに仮面は着けたまま、楽しみまくった。
相手は初物みたいだったが…
この男が…俺の思う男ならば、胸と背中に有名な印があるはず。
「謎は謎のままにしておいた方がいいんですかね…」
勇者の闇はとてつもなく深いのかもしれない。
聖剣の7人とグリザスの話も終えたので、そろそろ、帰るとしますか。
魔王討伐は俺なりに、地味に協力しますかね…
今日も朝日が眩しくて、気持ちがいいと思う、ルディーンであった。




