第4話 仮面の下のsos
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雨模様です!
私の諸事情により更新は不定期になってしまいます。(すみません涙)
それでも頑張って書きますので応援よろしくお願いします。
「お下がりなさい。全員です」
明明様の冷厳な声が響くと、怯えた様子の先輩侍女たちは深々と頭を下げ、蜘蛛の子を散らすように去っていった。
静まり返った物置部屋に残されたのは、皇后候補である明明様と、農民出身の私——文の二人だけ。
(さて、どう出る……?)
私が身構え、美しい明明様を見つめ返したその瞬間だった。
重厚で優雅だった彼女の雰囲気が、ガラガラと崩れ去った。
「——文!! 頼むから助けてちょうだし!!」
「……はい?」
先ほどまでの威厳はどこへやら。明明様は私の両手をがっしりと掴むと、今にも泣き出しそうな顔で縋りついてきたのだ。
「私、もう限界なの! 皇后になんてなりたくないのよ! 毎日毎日、お仕着せの重い服を着せられて、腹の探り合いばかりで胃がちぎれそうなの!」
(……えええっ!?)
予期せぬ超絶ギャップに、私は目を丸くした。
話を聞けば、明明様は実家の政治的都合で無理やり皇后候補として後宮に送り込まれたらしい。しかも彼女には、地元に将来を誓い合った「本命の幼馴染」がいるのだという。
「私は皇帝陛下の愛なんていらないわ! 私が欲しいのは、静かで平穏な暮らしと、大好きな彼との未来だけなの!」
「……明明様、声が大きいです」
「文、噂で聞いたわ! あなたは村で疫病を抑え、飢饉を救った奇跡の頭脳を持っているのでしょう? お願い、私の参謀になって! 私をこのドロドロした後宮から無事に脱出させて!」
必死な瞳で私を見つめる明明様。
その切実な叫びは、どこか前世で過労死するまで働き詰めていた自分の姿と重なった。
(なんだ……この人、高慢ちきな姫様どころか、ただの苦労人じゃないの)
「……いいでしょう」
私は小さく息を吐き、口元を緩めた。
「ただし条件があります。私を助けて無事に後宮から出してくれたら、私も田舎でのスローライフに戻れるよう取り計らってください」
「本当!? もちろんだわ! 約束する!」
明明様はぱあっと顔を輝かせ、私と固い握手を交わした。
後宮で一番の権力を持つ皇后候補と、最下層の農民侍女。まさかの「秘密の同盟」が結ばれた瞬間だった。
「よし、決まりですね。で、最初の問題は何ですか?」
私が尋ねると、明明様は急に青ざめた顔で声を潜めた。
「……明日、他の皇后候補たちとの『お茶会』があるの。でも、ライバルの橘の姫が、私の顔を害するために何か仕組んでいるらしいのよ……」
「なるほど」
私は腕を組み、冷ややかな笑みを浮かべた。
「女の嫌がらせですか。元看護師の知識、存分に活用させていただきますね」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからも書いていきますのでまた見ていただけたら嬉しいです。




