表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空を翔ける調査員  作者: 雪野雫
第一章 浮蛇島編
7/12

エピローグ 夜の来訪者

 祭りが終わった日の深夜。太陽は島の真下に沈んだ。昼間の熱気は身を潜め、島はひんやりとした空気に包まれている。


 人の姿は見えない。皆が心地よい疲れを覚え、ぐっすり眠っている。


 そんなとき、祠の背後に広がる森の茂みががさがさと揺れる。


 ややあって、一匹の白蛇が顔を出した。


 白蛇はきょろきょろと茂みから顔を出した状態で辺りを見回すと、そろりそろりと祠へ向かう。


 そして祠の壁に開いた穴から祠に入った。石像の脇をするりと抜けて、奉納されている御神酒の入ったお猪口に顔を近づける。


 白蛇はお猪口に口をつけると、ためらいなく中の御神酒を飲み始めた。


 すぐに中身を飲み終わり、舌を数回覗かせる白蛇。


 足りなかったのか、祠から這い出て、舞台上に置かれた酒樽に向かっていく。


 そして酒樽の中を覗き、酒の匂いを確かめるようにまた数回舌を出すと、顔を酒樽に突っ込んで豪快に中身を飲み始めた。


 小さく喉を鳴らしながら全ての御神酒を飲み切って、白蛇は顔を上げた。その表情は、どこか満足そうだ。


 そしてまた祠に戻りかけたところで、白蛇は島を振り返った。祠の後ろに浮かぶ月が純白の鱗を照らし出す。その姿は畏ろしく、神秘的、そして神々しい。


 白蛇はしばらく島を眺めた後、祠の穴を通って、森の中へと消えていった。

お読み頂き、ありがとうございます。

この作品を『おもしろかった!』と思ってくださった方はブックマーク登録や↓の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』に評価して下さると嬉しいです。


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ