第99話 汝は愛馬
side テーレ
マスターと別行動を取る決心をした。
一つの事件の終わり、マスターから見れば唐突だったかもしれないけれど、一応前々から選択肢としては考えていたことだ。
魔法をまともに使えない私が教えられる魔法技術には限度がある。
ましてや、『魔法が必ず暴走状態で発動する』なんて効果の称号を持つマスターが相手だと、万が一の場合に回復手段がなければ最悪自爆で自滅する。
そして、私自身の『周りを不幸にする』という性質もその暴走によるデメリットを悪化させる可能性を高める。正直に言って、私とマスターの魔法修得という行為の相性は最悪だ。
これまでは、最初期は私一人で全部やるつもりだったから力を持たせたくなかったのもあるけど、ラタの事件からは敵襲のリスクから目を離したくなくて、魔法をまともに修得させることもできなかった。
けれど、今回の件で私たちは『研究施設』という組織……転生者が関わってる可能性の高い組織と深く関わりすぎてしまった。
器用貧乏の私だと、マスターを護りながら戦い抜くのは厳しい。
それに……私の事前調査では、アンナやアーリンみたいな飛び抜けた戦力を持った人間は、そう簡単に遭遇するほど活発化していなかった。
いや、そういう英雄的な存在はいないわけではなかったけれど、それらは大概有名で動きがわかりやすかった。避けようと思えば避けられるはずだった。
この世界で、この国で、何かが起きようとしているのか。
『研究施設』も含め、今まで潜伏していた高レベルな脅威が動き出し始めている気がする。最初の予定のように、できるだけ目立たずに妨害を避けながら偉業を重ねて聖地の創建にこじつけるという方針は今となっては難しい。
今の私では、今のマスターをこれからの戦場で護りきれない。
マスターが死んだら私も天界に強制帰還だから、マスターの戦力を上げなければどうにもならない。
もちろん、私もそのままでいるつもりはない。
私の転生特典としての『万能従者』は一定のスキルレベルを発揮することはできても、それを使い続けたところでその技術を熟練していくことはできない。けれど、やりようはある。
素材と時間さえあれば、私はマジックアイテムだろうがオーダーメイドの武具防具だろうが、あるいは爆弾や薬品だろうが好きに作ることができる。
素材を買い集める資金は私が昔から現世にコツコツ隠してきたアジトの金品をいくつか巡って集めればそれなりにまとまった額は手に入るし、私一人なら変装や諜報のスキルを使い放題だから敵襲とかの警戒はほとんど必要ないから時間は確保できる。
それなりに時間のかかる情報収集や根回しの傍ら、隠れることを優先していたコインズの時よりも本格的に準備を重ねれば装備やアイテムで戦力を一気に増強することもできる。
ルビアが学院に帰り私たちの情報が『研究施設』に伝われば、追っ手がかかる可能性もある。準備に時間を使うとしたら、今しかない。
観光都市レグザルは旅の足取りを途切れさせるのには最適な場所だ。時間の惜しい今、次の乗合馬車からレグザルへ行き、そこで互いに違うルートから目的地を目指す。それが最適解だ。
「なるほど、理解しました……テーレさんの覚悟、しかと受け取りましたよ。その提案に賛同しましょう」
ちなみに、マスターに一人旅をさせるのは常識とかトラブルメーカー的な意味で不安だから、今回の事件で無事だったシロヤナギという元冒険者に修道院の近くまでの案内を頼んだ。
彼も修道院近くに知り合いがいるらしく、久しぶりに顔を見に行くついでならということで協力してもらえた。マスターが事件中に交友を深めていたことも有利に働いたのかもしれない。
ココアの仮説を信じるのなら、私とはできるだけ因果的に離れた状態で新しい魔法を習得していくべきだ。
修道院はここよりもさらに深くて辺鄙な山奥にある。
そこまで行ってしまえば、マスターがどんな状況かも容易には知ることができなくなるけれど……その分、因果的にも距離的にも私から大きく離れることになる。
そうでなければ、意味がない。
それに、他の転生者からも見つかりにくくなるのだから私の護衛もいらなくなるはずだ。
だから、心配する必要はない。
心配なんて……
「で……それでも不安だから、私のところに来たわけね。テーレは本当に……可愛いわね。天使様なのに、全然子供なんだから」
「うるさいわね! ココア! あんたも自分の命を預けた相手が手の届かない山奥に修行に行くシチュエーション想像してみなさい!」
「人間は、親になれば子供より先に死ぬものよ。子供の独り立ちくらいでそんなソワソワしないわ……っていうか、彼には幸運の加護があるんだからそうそう死にはしないでしょ。あなたと一緒にいるときよりもシンプルに運がよくなるんだから」
「そりゃそうだけどさー」
馬車はもうすぐ来る。
あれから、倒れた村人を運んで寝かせて、思念波の混乱がなくなってある程度回復したココアが職員から魔法で回復させていってなんとかスープを運ばせて栄養失調の治療を初めてとか忙しかったけど、アンナ達が思いの外早くレグザルに手紙を届けてくれたらしくて早馬で乗合馬車とそう変わらない時間に救援が来るって知らせが来たから少し落ち着いたところだ。
ココアには仕事の片手間でだけど、ルビアのしてしまったこと、本当はしたかったこと、そして罪を問わずに学院に返したいことを話した。
やっぱり何があったのか見当は付いていたのか、ココアはそれほど驚かなかった。むしろ、今以上の罰も与えず、学院に帰らせてほしいという部分に驚いたらしい。
「ルビアは一応、しばらくうちで療養させることにするわ。彼に触れて受けた影響もあるし、他にも話すべきかどうか悩むこともある。まあ、この状況だからあの子も他の村のみんなと一緒に毒で倒れたってことにしておきましょうか……救援の知らせをしてくれた人の話だと、村の近くに『怪獣』に襲われて全滅していた傭兵団がいたらしいし、彼らのせいになるんじゃないかしらね」
「都合よく全滅していた傭兵団、ね……もしかしたら、それこそ『研究施設』の関係者だったりしてね。もしもの時、村ごと証拠隠滅を図るつもりだったとか……もしそうなら、ルビアが故郷の村を実験場にするとは思えないし、思ったよりも信用されてないかもね」
「……最悪、学院に戻ったら帰ってこないかもしれないわね。ルビアを学院に行かせようと思ったのは私。そこで変な友達を作っちゃったなら……私のせいだわ」
「それを言うんなら、私が昔、何も考えず本を持ってきたせいでもあるでしょ。ルビアは……きっと、まだ『研究施設』の闇をちゃんと知らないわ。コインズの街で調べた限りでは、『研究施設』は低層民を買い集めて……たぶん、人体実験とかもやってる。あの能力からすると、ルビアはただ手を引くだけじゃ済まない位置にいる可能性が高いでしょうね。『記憶を消す』って簡単に言ってたし、本来は危険なそれを確実性には不安のない声音で言えるってことは、きっと『研究施設』の情報を外部に対して操作する役割を担ってる。だから、実験一つが『不可抗力』で失敗したところで即消されるってことはないと思うけど……ここに匿うってのは無理な話。ルビアの安全を考えても、あの子には学院に戻ってもらうのが一番いい」
「テーレ、あなたにとっては自分たちの情報が洩れるのは良くないんじゃないの? ルビアが実験失敗の原因を正確に話したら……」
「まず第一に、そうなる可能性はかなり低い。ルビア自身にとってもあの研究自体が失敗したってよりも、外部の妨害で実験自体が潰されたって方が研究を続けやすいし……マスターの判断では、『まだ完全に敵対したわけじゃないのだから、接触の足掛かりを残しておくメリットの方が大きい』ってことらしいわ。確かに、今の所は遭遇した事態に対処しているだけだし……後々、敵対することになったとして、謎の秘密組織よりは居場所のわかる知り合いの所属する秘密組織の方がやりやすい」
リスキーな賭けではある。
けれど、マスターはそれでもルビアをそのまま帰らせると決めた。
情報が洩れたとしても、戦力に関してなら『これから修行を始めるのですから、今の古い情報での対策を取られるだけなら大した問題にはならない』とのことらしい。
容姿、性格、名前、その他の不利になる情報は確かに相手に渡るかもしれない。
けれどそれと同時にこちらの戦力を過小評価させることができる。
むしろ、ある程度情報を渡しておくことで本格的な敵対自体を遅らせることもできるかもしれない。
……確かに、そういう考え方もある。
ルビアが私たちの情報を組織に話すかはわからないし、その結果組織の上がどんな決断をするかわからない。けれど、現状こちらが『偶発的に目の前で起きた事件を解決した』というだけで、しかも自分たちの情報を持つルビアを生きて返していることを考慮すれば『敵対意思はない』というメッセージとも解釈できる。
あるいは、あちらから『研究』に関わらないかという勧誘という形で接触を持たれる可能性もないとは言い切れない。少なくとも、ルビアが最後にやろうとしたことを考えれば、ルビアの意思で情報が渡されるときにはその提案がされるだろう。
ルビアを仲介者代わりにして、可能な限り穏当な形での接触を図るというわけだ。
「……本当にひどいわね、私たちは。長年の友達の娘を、情報戦の駒に使おうとしてるんだから」
「そんなことはないわ。元はといえば、友達選びを間違えたうちの娘の自己責任……これだけのことをしてしまったのに、殺されることもなく、政府に突き出されることもなく、ただで返してもらえるなんて……見逃してもらえるなんて、普通はないわ」
「甘い……とは、言い切れないか。貴族コミュニティに関わるような秘密組織の仕事に失敗したという結果を持ち帰らせるんだから。下手をすれば、死ぬよりも酷い結末もあるかもね……ルビアがそれを切り抜けられるかどうか、その試練が罰ってことかもね」
「そうね……もしかしたら、こっちもとばっちりで殺されちゃったりしてね。ふふっ」
「笑いながら言うことじゃないっての……勝手に死ぬんじゃないわよ。あんたは」
「……ごめんなさいね。前も、その前も……勝手に死んじゃってたものね。でも……もう、ティアに後は託したわ。私はもう、覚悟も準備もできてるのよ。後はあの子の問題……今度は、あの子を『私』だと思って接してあげてね。まだ若いけど、ティアもいい『癒し手』になるから」
「まったく……これだから人間は」
何度、その荷を下ろしてホッとしたような笑顔を見せられてきたか。
記憶を受け継いでいても……ここにいるあんたは、四十年前に私の腕の中で産声を上げてた赤ん坊は、ココア・ショコラティエただ一人だけでしょうが。
もっと長生きしなさいよ、どいつもこいつも。
side 狂信者
村の方々に謝ってきました。
もちろん、ゼットさんのことです。
まあ、詳細は説明できなかったので何のことかわからない様子の方ばかりでしたし、まだ眠っている方も多かったのですが。
本当は起きているときにするべき謝罪でしたが、私が【赤熱石】を打ちこんだ方々には私自身の謝罪もありましたし、出立前に一方的にでも済ませてしまうことにしました。
そして、乗合馬車の待合所で荷物を確認していると……
「……お母さんから聞いた。狂信者さん、転生者だったんだね」
ティアさんが、緊張の面持ちで備え付けのベンチに腰掛けていました。
荷物を見ていて気付かなかったというのもありますが……また、気配を消して自然にそこに座ったのでしょうね。
思えば、そういった『自然に触れる』能力はティアさんの方が高いのかもしれませんね。ルビアさんがこれだけ自然に接近できていたら、あんな戦闘行為は必要ありませんでしたし。
「はい、隠していたわけではありませんが、一応用心として聞かれるまでは言わないことにしています。何分、転生者というのは神々の使者とされる反面で災害のように恐れられ、恨みを買っていることもあるようなので」
「そうだね……お姉ちゃんのこと、見逃してくれてありがとうね。他の転生者だったら、きっとお姉ちゃんのこと殺しちゃってた」
「どうでしょうねえ。人それぞれだと思いますが……」
「お姉ちゃんをあんな状態にできる人、他にいないでしょ。何したの? 何も食べてくれないっていうか、食べ物を見ると吐きそうになるらしいんだけど」
「それについては本当に申し訳ありません。何も食べない状態が続くようなら……『ガリの実なら大丈夫なはずです』とお伝えください。あれはなにか、他の食べ物と何か根底的に違うものですから」
「……うん、わかった。それが罰なら、仕方ないかな」
身内のしでかしてしまったこと、そしてそれに対する仕打ち。それらが釣り合っているか否かを真剣に悩んだ末に、ここに来たのでしょうね。
私としては、一発くらいグーパンチをノーガードで受ける覚悟もあったのですが。
「……意外と平気そうに見える?」
「ええまあ、以前より落ち着いていると言いますか」
「記憶を受け継いだばっかりだからね。ちょっと混乱してるのもあるけど……まあ、テーレの顔を立ててお姉ちゃんにわりと酷い仕打ちをしたのは大目に見てあげるかなって気分になっちゃったことにしておこうかな。記憶を継ぐ前の私なら、テーレのことはお姉ちゃんのライバルとしか思えなかったからそんな風には考えなかっただろうけど。今の私は……テーレがせっかくいいパートナーを見つけたんなら、そっちを応援してあげたいから」
「いいパートナーなどと。私はただの……」
「そう……じゃあ、こういうことしてもいいんだ?」
またも、不自然さを感じさせない動きでの接近。
しかし、妙に顔が近付いているようにも……?
「こらー!! 何やってんの! ティア・ショコラティエ!」
side テーレ
ココアから『継承がちゃんとできているか確認しておいて』と言われて来てみれば、マスターとティアが今にも唇が触れ合いそうなほど顔を近付けていた。
その態勢を見るに、ティアから迫ってるみたいだけど……あんたも抵抗しなさいよ!
「まったくもう、全然そんな素振りなかったでしょうが! ティア、あんたそんな子じゃないと思ってたのに!」
「あはは、ごめんなさーい。でも、私も次への『引き継ぎ』は必要だし、別にいいでしょ?」
「良くないわよ! 男なんて別のところで見繕いなさい! こいつはダメ! ダメだから! てかなんでいきなり!?」
「ふふ、実はお母さんも『もうちょっと若かったら手を出しちゃってもいいかなー』なんて思ってたりしてー」
「ココアのやつマジでこいつそんな目で見てたの!? 噓でしょ!?」
「さあ、どうかなー。でも……なんでダメなのかなー? 別にいけない理由はないでしょ? 彼が同意したらだけど……そのために誘惑するのは、私の自由じゃない?」
ぐぬぬっ……ココア、記憶と一緒に何を引き継いだ。
確かに子供を残すのは大事だけど、ティアはまだそこまで焦る年齢でもないはずなのに。それか……
「あの、ティアさん。そういったアプローチをする相手はよく考えた方が……」
「狂信者さんは黙ってて。じゃないと黙らせちゃうから」
「…………」
「よろしい。テーレ……別行動するなら、今の内にちゃんとハッキリさせておいた方がいいよ。男なんて、放し飼いにしておいたらどこで若い娘と『仲良く』なるかわからないんだから」
ティアはマスターから離れて、私とすれ違いざまに私にしか聞こえない小さな声で囁いた。
「『私たち』はあなたのこと、応援してるんだよ。『最初の私』と同じ思いはさせたくないからさ」
ティアは振り返ることもなく去っていく。
結局のところ、ティアはマスターに魅力を感じたわけじゃないのだろう。感情を隠すのが得意な『癒し手』からしてみれば、気がなくとも惚れ込んでしまったように振る舞う程度のことは朝飯前だ。
ただ、ハッキリさせたかっただけ。
今回はルビアが黒幕で有耶無耶になったけど、もしも本当にこいつが誰かを好きになってしまったら……私が、どんな感情を持つのか。
ああ……もう!
代替わりしてもそういうところ変わんないんだから!
「マスター! こういうことがあったらちゃんと防ぎなさい! あんたは私の……」
私の……あれ、なんて言えばいいのかわからない。
私の主人だっていうんなら、誰とキスしようが何しようが私に口出しする権限はない。
かといって、私とこいつの関係の中で『他の女と仲良くするな』なんて言える表現は……表現は……
『私はテーレさんを女神ディーレ様とは別のベクトルで愛しているようです』
『私を愛しているなら』?
……それを引き合いに出すのは、ココアとティアの思う壺だ。愛を求めるということは、その愛を受け入れるということだ。
それは……
「……おっと、テーレさん。馬車が来たようですし、このお話はまた後日……」
「そう馬! あんたは私の……馬みたいなものだから!」
「……はい?」
「とんだ暴れ馬だけど私がこの世界で旅をするのにはあんたが必要だしルビアがやってたみたいに武器にもなるしとにかくまだまだ一緒に走ってもらうんだから勝手に種馬になって大人しくなっちゃダメだから! あんたはディーレ様のための仕事に必要なんだから、私から離れても怪我とか病気とかせずにちゃんと戻ってきてよ!」
……ごめん、それはまだ無理だわ。
生憎と、私はこいつの向けてくる愛に対して、それが性的な意味を含んでいてもそうでなくても、人間が人間にするように対等に釣り合う愛を返すことはできない。
けれど……まあ、これだけは認めてあげる。
「私は……暴れ馬でも、あんたのこと、それなりに気に入ってるから。勝手に逃げちゃダメだから」
人間はすぐに死ぬから嫌い。
対等に思っていても、先に死んじゃうから、その度に寂しくなるから嫌い。
だけど……短い付き合いでも、荷物を任せて一緒の旅路を歩く馬くらいになら、愛着を持ってあげてもいい。今の私にできるのは、そんな愛し方が限界だ。
「この旅の最後まで、一緒に歩いてもらわなきゃ困るんだからね」
この世界に、刹那の時を生きる人間と悠久の時を生きる天使が結ばれた物語はない。
私たちの関係も、ゴールを目指して歩くだけの、目的地は遠くても終わりの見えている刹那の物語。成功しても失敗しても、きっとずっと未来の私にとっては過去の一瞬の情景に過ぎない。
だから……
「ええ、わかっています。私はあなたの愛馬であり名馬となれるよう、努力しましょう。旅を終えたテーレさんがこの旅を思い返す度、よい旅路であったと思えるように」
私には、全てを等しく愛するなんてできないけれど、今この時だけは、唯一無二のパートナーだと思わせて欲しい。
こっちはいくらでも時間があるのに、種族として対等になんて思っていないのに、我が儘なのはわかってるけど……私の悪性まで受け入れてくれたあなたには、私だけのものでいてほしい。
ああ……本当に、私は悪い子だ。
「忘れないでよ……全ては、ディーレ様のために。『聖地』創建のために。これは、そのための旅なんだから」
きっと、ディーレ様は彼の人間としての幸福を祈っているはずなのに。
ディーレ様の愛を、そして彼自身の愛を自分のために利用してしまう悪い子な私を、どうかもう少しだけお許しください。




