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片想い
「あ、あれ、桐渓 藍蘭じゃね?」
「やっぱ美人だよな~」
「彼氏とかいるのかな?」
廊下を歩くだけで、桐渓さんは色んな男子達に注目されていた。
僕のクラスの男子達は、桐渓さんが僕に関わることで嫌っているが。
「桐渓さんって、彼氏いるんですか?」
「いないけど」
「じゃ、じゃあ、俺と付き合って下さい!」
「悪いけど興味無い」
いつの間にか、桐渓さんの周りには男子が集っていた。
聞いていると、桐渓さんは恋愛に興味が無いようだ。
(僕と付き合うのも無理なのかな~……)
なんて考える自分がいた。
馬鹿だな僕。僕に桐渓さんと付き合っていい資格なんて無い。
こんな【汚い】自分が、桐渓さんと釣り合う訳が無いし、僕には勿体無い。
この恋は、片想いで終わらせよう――。




