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無表情な彼女

「じゃあ、この問題を――桐渓、解いてみろ」

数学の時間。先生に指名された桐渓さんは、黒板の前に立って迷い無く問題を解いた。

「――よし、正解だ」

何も言わずに席に戻る桐渓さん。

クールなところも素敵だ。



「畠中~」

移動教室のとき、荷物を持って移動をしようとすると、男子達に呼び止められた。

「俺らトイレ行くからさ~、代わりに荷物持っていっておいてくれよ」

そう言われ、五人分の荷物を渡された。

が、持ちきれず落としてしまう。

「じゃあよろしくな~」

そう言って笑いながら男子達は逆方向へ歩いて行った。

僕が荷物を拾おうとしてると――


「手伝おうか?」


――桐渓さんが声をかけてくれた。

「えっ、で、でも……」

「いいから。一人じゃ持てないでしょ?」

相変わらずの無表情で桐渓さんは言った。

でも、すごく優しさが伝わってくる。


「半分持ってあげる」

荷物を拾い終わると、桐渓さんは男子達の荷物を持って言った。

「あ、ありがとう……」

そのまま、沈黙で移動教室へ向かった。

「……桐渓さんって、いつも無表情だよね……?」

沈黙に耐え切れず、適当な話題をふってみる。

「……悪い?」

桐渓さんは表情を少し険しくして言った。

「い、いや……、ごめん……」


気に障るようなことを訊いてしまったようで、桐渓さんはそれ以上何も言わなかった。


本当、僕ってダメだなぁ……。

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