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詩帖拾遺  作者: 坂本梧朗
2000年代

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133/296

その30 素人のど自慢・オーバー60


六十歳以上を対象にした

のど自慢大会

その参加者募集のポスター


ほう、面白いな

応募手続きも簡単だ

エントリー料も無料とある


歌は好きだった

歌うことはもちろん

聴くことも

ほんのちょっぴりだが

奏でることも

そして 自信を持っていた

歌唱力に 密かに


夢がフッとふくらんだ

ひとつ試してみるか

育てることもできず

朽ちていくままにしてきた

己のなかの一つの可能性に

この年になって 一度くらいは

まともに向き合ってやっても

罰はあたるまい


いそいそと

応募要項を書き写し始めて

気がついた

応募資格がないことに

まだ六十になってなかった


六十歳はいつも頭にある

定年の年齢だ

苦役から解放される年齢だ

歌と向き合う心の弾みが

意識を一気に

解放の年齢に押し上げてしまった


苦笑しながら

ペンをしまいこむ


夢は凋んだ

あと何年の辛抱か

いや 今日日(きょうび)の状況では

六十になっても

開くかどうか





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