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をぐらのさうし 巻之弐十伍  作者: 小椋夏己
2025年  9月

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ガードが固すぎるクッキー

 今日はなんだか大変でした。決して大きい何かがあったんじゃないんですが、小さいことがことごとく二度手間になったり、いらないセールス電話がかかってきたり、その積み重ねでどっと疲れた感じです。


「そうや、あれ食べよう」


 お菓子入れからごそごそとある物を取り出しました。少し前に仏壇にお供えに買った動物の形をしたクッキーです。ご近所の産直スーパーで売ってたのをたまたま見つけて買ってお供えしてたんですが、次に妹が来た時に他のお菓子を置いてくれたおさがりです。


「日持ちするからまた後で食べよう」


 と思ってすっかり忘れてたんです。まだ賞味期限には日にちがありますが、かなり近くなってきてたし、かわいいクッキーで癒やされようと思って取り出しました。


 1枚はクマ、もう1枚はラッコです。日持ちがするようにびっちりビニールのような物で形のまま包まれていて、それが四角い袋にぽそっと入れられています。京都の会社が作ってました。


 まず外の袋をさっと破り、中のビニールをさっとやぶ、やぶ、や、や……


「やぶれない……」


 外の袋に、


「クッキーにぴったりくっついてる時ははさみで切ってください」


 と説明があったのではさみで切ろうと、切ろ、切ろ、切……


「切れない……」


 なんと言いますか、ビニールがピッタリ密着し、しかもはさみの先でわずかばかり隙間があるところを切っても粘りがあって固いのでそこから開かないのです。


「あまり力を入れるとクッキーが割れるな」

 

 気をつけて気をつけてハサミを入れていったんですが、クッキー自体はそこそこ柔らかいので割れてしまいました。


 まずクマの耳が折れました。そして足が胴体からはずれた。それでもビニールは密着してるのではさみで切っていくんですが、切っていくところから欠けていく感じ……


「誰がこんなにしっかり保護しろと言った!」


 最後の砦の癒やしと思っていたクッキー、見事に分解して一部粉砕という感じになってしまったあ!


 産直スーパーに行ったら今も見かけるから、今度もう一度買って雪辱してやりたい気持ちと、また同じことになりそうなのでやめたい気持ちの真ん中で、今、揺れています。

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