↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣と魔術の異世界で科学革命!  作者: 相場 方便
第1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/17

1.4

※危険ですから、絶対に真似しないでくださいね!!!

 さて、いよいよニトロセルロース作りだ。

 前世では高校化学の定番なので、学校で実験したことがある人も多いはずだ。

 濃硫酸と濃硝酸を3:1の割合で混ぜた硫硝混酸に、セルロースを投入してエステル化する。

 名前こそニトロセルロースだが、実際にはニトロ化ではなくエステル化だと参考書に書いてあった記憶がある。

 反応が終わったら混酸を取り除くために水洗いする。


 この後の工程はミリオタでもあまり知らない話だが、非常に重要だ。火薬が燃える速度を決めたり、安全性を高めたりする後処理を行うのだ。

 ニトロセルロースが出来たので、摩擦や衝撃による爆発を抑えるためエタノールを染み込ませる。

 次は裁断して粒状にする。

 そのあと燃焼速度を抑えるためトルエンをニトロ化したジニトロトルエンで表面をコーティングする。

 最後に静電気などによる自然発火を防ぐため、黒鉛の粉をまぶして、ようやく完成した。


 雷管はジアゾジニトロフェノール(DDNP)を用いる。

 薪から出た木酢液のフェノールを魔術で抽出してニトロ化してピクリン酸を生成し、ジアゾ化した。


 前世でこれだけの化学反応を起こすなら巨大な設備が必要になるところだ。

 だが魔術があれば、簡単に化学物質を作り出せる。

 とはいえ一日中ずっと危険物を扱ったので、本当に気疲れした……。


 無煙火薬の製造という難所を突破したので、銃と弾を作るここからの工程は難しくない。

 薬莢は真鍮、つまり銅と亜鉛の合金を用いる。本来なら何回かプレスして深絞り成型を行うのだが、今は魔術で一瞬で作れる。


 弾頭は椎の実型の鉛に銅を被せるのが一般的だ。

 だが今回は有害な鉛を避けて、銅の塊を削り出した弾を使う。

 前世では弾を食べた鳥の鉛中毒が問題になり、鉛弾は規制の動きがあった。

 それに鉛弾は柔らかいため近距離で撃つと、鉛の破片が肉や内蔵に飛び散ることがある。

 食べたら有害な上に、獲物に致死ダメージを与えられず半矢になるリスクさえある。

 硬い銅弾なら、そんな心配は無用。

 子供のこの体で鉛を摂取したくないのだ。

 俺は環境に配慮するSDGsな男だから銅弾を使うのだ、なんてことはない。


 前世で使っていたバー○ズ社の銅弾を真似て、純銅を魔術で椎の実型に成形する。

 銃身が銅で汚れるのを防ぐため、横に数本の溝を掘る。


 薬莢に火薬と雷管を詰め、弾頭を押し込む。

 こうして銃弾が完成した。






 弾が出来たので銃を作る。

 まずは米軍でお馴染みのM16にした。

 前世で某国に住んでいた頃は害獣駆除のためにAR-15を持っていたので、作りは細部まで把握している。


 ボーキサイトからのアルミ精錬は、ボーキサイトを苛性ソーダに溶かしてアルミン酸ナトリウムを作る。

 これを冷やして水酸化アルミニウムを取り出し、高温で焼成するとアルミナになる。

 アルミナからアルミの精錬では、アルミン酸ナトリウムとフッ化水素酸を反応させたヘキサフルオロアルミン酸ナトリウム(Na3AlF6)や、水酸化アルミニウムとフッ化水素を反応させたフッ化アルミニウムなどを混ぜて融点を約1000℃まで下げる。

 これを電気分解すると、アルミナは酸素とアルミニウムに分解される。


 このアルミの塊を削り出してレシーバーやハンドガードを作製した。


 銃身は鉄に13%のクロムを混ぜたステンレス鋼を削り出して作製した。


 試射の際に銃を載せるガンレストも併せて製作した。

 銃を載せてレバーを動かすと銃口が精密に上下左右する、ベンチレスト射撃競技で使われているような代物だ。


 これで全ての準備は整った。

※危険ですから、絶対に真似しないでくださいね!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。