↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣と魔術の異世界で科学革命!  作者: 相場 方便
第1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/17

1.12 解体場にて

「「テメェやりやがったな!!!」」


 モヒカンと違って床に転がっていない、残りの二人が叫んだ。


「いや先に手を出してきたのはそっちだろ」


 すると、どこからか大男がやってきた。


「おい何があった。ネイ説明しろ」


「冒険者さんがコケただけですよマスター」


 受付嬢が俺にだけ分かるようにウィンクする。

 あの大男はギルドマスターらしい。

 俺のためなのか、あるいはモヒカン男の名誉のためか、俺の所業については秘密にしておいてくれるらしい。

 冒険者が子供にやられたなんて、メンツが丸潰れだもんな。


「人騒がせな奴らだな。気をつけろよ」「気をつけろよ」


 ギルドマスターの発言に乗っかって、俺も注意を促した。

 周囲はお前が言うなとでも言いたげな視線を浴びせてくるが、俺は間違ってないぞ。

 うんうんそだそだ、うんうんそだそだ。






「解体をお願いしたいのですが」


 俺はギルドが契約している解体場に向かった。


「おう、何を倒してきた?」


「えーっとワイバーン56体、飛竜47体、オークキング2体、オークジェネラル6体、オークナイト15体、オーク337体です」


 解体場にいた男の顔色が変わる。


「子供だからって嘘は良くねぇぞ! 飛竜やオークを狩れる冒険者なら、契約してる商会に持っていくのが普通だろうが!」


 契約してる商会って、どういうこと?


「契約って何ですか?」


「お前みたいなガキに教えてやる義理はねぇよ。悔しかったら素材を持ってくるんだな!」


「はいどうぞ」


 周りにいた数人がザワつく。


「「「「「オークキングだ!」」」」」


「あのガキ、アイテムボックスを使ってなかったぞ?」


「空間魔術だよな? ガキなのに?」


 ガヤがうるさいが男は無視して話を続ける。


「どうやって倒した? 傷ひとつないぞ?」


「礫《つぶて》を飛ばしてるんです」


 銃について説明するのは面倒なので、礫を飛ばしたと言えば勝手に魔術だと勘違いしてくれるだろう。

 少なくとも嘘ではない。


「そんなやり方で……一人で倒したのか?」


「そうですよ」


「一人で大山脈南側に行くのは危険……いや、オークキングを倒せるなら問題ないか」


 こうして解体場でのひと悶着は終わ……らなかった。


「どこから盗んできた!?」


 突如現れたギルドマスターらしき大男は俺が盗んできたと勘違いしているようで、俺を捕まえようとする。

 だが俺は避ける。


「いや僕が倒しましたから」


 だが7〜8回に渡って大男の手を避けるが、諦めようとしない。

 面倒なので、俺は避けるのを諦めた。


「ふっ!」


 大男は右手で俺の胸ぐらをつかんだ。


 本来なら顎に掌底を食らわせたいところが、9歳児のこの身体では腕が大男には届きそうもない。

 だが前世の社員研修で警備会社から来た講師から、ちょうどいい護身術を習ったことを思い出した。

 大男の服の前腕の外側を両手で掴んだまま、自分の体をぐるぐると右回転させる。


「あがぁ! 腕が折れるぅーーーー!」


 大男は叫び声を上げて俺の周りを半周し、最後には仰向けに倒れた。


 俺は馬乗りになり、大男の喉仏に拳を突きつける。


「言いがかりをつけた上に、胸ぐらをつかむなんて酷いじゃないですか」


 まだ手加減しているが、俺は拳で大男の喉仏を突くこともできる。

 そのことを理解したのか、大男は体の力を抜いた。


「分かった……。勘弁してくれ……」


 大男は両手を上げて観念した。

 前世なら胸ぐらをつかむのは暴行罪なので、警察を呼んで身柄を引き渡すべきだろう。

 だがこの世界の法律が権力者に有利だったりしたら困るので、揉め事を避けるため、俺は大男から降りた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。