第十八話 火神族長
あれから里の中央にある大きな城と言っても遜色のない場所…神殿へと連れてこられた。そこは謁見の間で、族長と会合などをするために使われている場所である。
先程まで族長と一緒にいた男以外は人払いをし、この場にいるのは男三人とルゥトの計四人だ。
「嬢ちゃん、急にこんなところに連れてきてすまんなぁ。
我は火神族長、ペティスだ。こっちは側近のアタゴ」
「えっと、ルゥトです。そのぉ……」
どうしたらいいかわからずチラリと男を見るが、頬を膨らませてぶすくれているようだった。その様子を見てペティスは再び大笑いする。
「どうも……」
「………あなたねぇ…」
アタゴが呆れた様子で何かを言おうとするが、ペティスはそれを制する。
アタゴはジトリと男を見るがそれを意にも介さずわざとらしく肘をついて、行儀が良いとは言えない態度を取っていた。
「嬢ちゃん。その男と暮らし始めてどのくらいだ」
「大体…二年くらい……」
「なんと! その二年間は何をしていたんだ??」
「えっと、喫茶店で…働いて…? 営んで…?」
男が口を開きそうにもないのでルゥトに焦点を当て始めると、面倒臭そうに男は視線を二人に向け始める。
「何か用があって来たんじゃないんですか?」
男はズバリとそう聞いてみると、少し間を開けた後にペティスは「ガハハ!」 と豪快に笑うと「違う違う!」 と否定をする。
「本当に偶々だったんだ。気に入りのネックレスが壊れたもんでな。近くの工房に立ち寄ったら昔なじみがいたもんだから、つい声をかけてしまったんだ。
して、貴様は息災であったか?」
「……まぁ…。はい……」
煮え切らない返事にアタゴは少し眉を釣り上げるが、ペティスは微塵も気にしていない様子だ。
男が今こうして呼び出されていることに警戒し、左手に鎖をいつでも出せるように構えているのに気づいているからだ。
「安心しろ。お主がここに来ていることを空神族に伝える気は毛頭ない」
目の前に置かれている葡萄を食べながらそう言うと、男の肩の力が降りるのがわかる。ペティスはアタゴにルゥトと共に、この部屋から出るように命じると、先日の族長会議について話し始めた。
「大武闘会での出来事は知っておるだろう? とうとう空神族は手段を考えなくなりつつある。
認識阻害を使ってここに匿うこともできなくもないが、そう長くも持つまい。それくらいなら世界を転々としたほうが賢明だ。
それから先日の族長会議にて、災禍の子の討伐が終えていないとの話が上がり始めた。
たまたま生き残った時神族…の族長がそれを伝えるためだけに態々会議に訪れてな」
驚きのあまりに目を見開いてしまう。あそこの族長が生きていたことにも驚きだが、態々災禍の子を陥れるためだけにそこに訪れるだなんて。
「…我の感が正しければあの子が災禍の子じゃないのか?」
男はどう返事をしたらいいのかわからず、ただ黙ってしまう。今ここで引き離されるべきではなかったのではないか。
(今ここで立ち上がって即座にこの里をあとにしようか。
いや、災禍の子が生きていて、自分が一緒にいることを知った目の前の族長は、どう思っているのだろうか。)
様々な考えが頭を過る。そして一番最悪な考えが、既にあの子に危害を加えられていることだ。
「安心しろ側付き殿。我ら火神族はこのことに関与するつもりは一切ない。臣下にもそう伝えてある。
ただ我は問いたい。あの子を匿って如何するつもりで、如何したいのか」
じっとこちらを見る瞳が嘘ではないと告げている。そうだ、この人は御伽話なんかに踊らされるような人ではなかった。
「…二年前、災禍の子を主人が殺したのは事実なんです。」
ペティスは「ふむ」と言いながらも続きを促す。
「災禍の子は双子だったんです」
「なんと。それは誠か?!」
「事実です。ルゥトはその姉で、事実を隠すために長年山奥にある御殿に隔離されていました。
あの混乱に乗じて出てきたは良かったものの、妹は目の前で殺され、村は焼き払われ、そしてたまたま近くにいた俺がいた。
それだけです。」
二年前の戦火を思い出す。何度か盗賊討伐なんかに派遣されたことはあったが、あれは戦争というよりは一方的な虐殺だ。
「……右に金の目。左に赤の目。それは災禍の子であり悪魔の子。左に金の目。右に赤の目。それは祝福の子であり天使の子。
昔、こんな言い伝えがありましたよね」
「ふむ。あったような気がしないでもないが…」
「俺、気に止めたこともなかったんですけどルゥトと過ごすようになって気になり始めたんです。
一体どちらの視点なのだろうかと。果たしてそれは子供の視点なのか、俺たち第三者視点なのかと。
どちらにしても都合よく、消すためだけの口実ではないのだろうかと……
そんな中、左右非対称の双子が生まれ、殺すのが怖くなっただけなのでは、と」
ルゥトと過ごし始めてから薄々思っていたことを吐露する。
王都にて過ごしている者たちは無神族で、おそらくこれを聞いても「あの子はあの子」と、朗らかに受け止めてくれるはずだ。
だが、偏見を持ってしまった男にはどうしても納得もできず、うまいこと飲み込むことができないでいた。
「…ふむ、我も考えたことがないな。なぜそう思った?」
「あの子の…ルゥトの妹にもあったことがあるんです。妹は右目が赤、左目が金でした。そしてルゥトは今は認識阻害でわからないですけど右目が金、左目が赤です。
…本当はどちらも殺したいけど、異なるものが生まれてしまったから、時神族は処理に困っていたから生かしておいた。
それを俺達は知らずに乗り込んだ。………そして一族を壊滅させた。そういうことなのかと、思うようになりました」
男はぐにゃりと項垂れながらそう話す。ペティスは現状何かを考えるのみで、ただじっと男の旋毛を見続ける。
「ペ、ペティス様!」
ダバダバと、人払いをしていたはずなのにアタゴ以外の下男が走り込んでくる。話を聞かれたか? と少し思ったと同時に最悪殺せばいいという考えが過ぎってしまいまた後悔が押し寄せてくる。
昔と何も変わらないじゃないかと。
「人払いの最中申し訳ございません、遠路はるばる空神族長が参られまして……。族長への謁見を申し出ており、如何したものかと。」
男もペティスも驚いて目を見開く。
「なに?! 我はそんなこと一言も聞いておらんぞ!」
「…はい、あちらも急な来訪をしてすまないとは仰っていたのですが……」
かーっ! とペティスは頭をガシガシとすると、大声でアタゴを呼びつける。
が、アタゴは現れず二人は嫌な予感がして、まず子供部屋に向かい、いないとわかると次いで中庭を見る。
そこにはアタゴとルゥト、黒曜石のような髪と瞳を持った男が二人の前に立っていた。真っ黒な外套に真っ黒な服。その腰には刀を携えており、どことなくピリピリとした雰囲気が漂っていた。
空神族の“影”だ。そう察した男は気持ちのままに飛び出そうとするが、その首根っこをむんずと捕まえ男を隠すと「ここは我に任せろ」とペティスは三人の前へと出た。
「ここで何をしておる。まだ入城の許可は出しておらん」
アタゴは主人が現れたことにホッと安心すると、ルゥトを二人の後ろへと隠す。
「……驚きですなぁ。アタゴ殿に子供がいたとは」
しっとりとした声が鼓膜に響く。その声が耳に届くやいなや、頭がボーッとして浮遊感に見舞われる。
だが、パキンっと音がして魔法は割れてしまった。
沈黙が流れる。特に精神操作に長けているわけでも、耐性があるわけでもないが、何故か助かったため、これを理由にアタゴとペティスは影を捕縛すると、魔封石を施した手錠を掛けてそのまま牢屋へと送り出す。
アタゴはそのままルゥトの手を取り、男のもとへと走り出すと
「こちらです、私とペティス様しか知らない隠し通路が御座います」
アタゴはそう言うと子供部屋に向かい、ソファを避けると隠し通路を出してこちらです。と先に中へと潜り込む。
ランプを手に取り中へと進むと、鍾乳洞のようで、そこに軽く歩きやすいように手を加えられただけの、簡易的なものだった。
「近々、城の重鎮の者だけでも教えようと思っていたのですが、まさか貴方方が先にここを通ることになるとは。運命とはわからんものですな」
アタゴは先程とは打って変わって小さく微笑みながら話す。
「……迷惑かけたな」
「いや、主人が無理やり貴方方を連れてきたのです。むしろ迷惑をかけているのはこちらです。
…というより、してやられたのかもしれません」
そう言いながらアタゴは懐から一つの紙を取り出し、昔を懐かしむかのように話し出す。
「貴方は運び屋という方を覚えていますか?」
「…確か前回の会議に来ていた…」
「ふふっ。かなり特殊な事例でしたからね。貴方も最初は随分と、あの子のことを警戒していたでしょう」
そう聞かれて思わずうっとなってしまう。男の足元でルゥトはよくわからないといった様子で首を傾げていた。
「私達の契約では“暗殺を目論むやつがいるからそれを阻止するために下につかせてほしい”というものでした。
その見返りとして、この場所を教えていただきました」
先程取り出した紙を男に手渡すと、そこには見取り図と設計図が書かれていた。
この鍾乳洞はかなり複雑なようで、一度通ったことがあるだけでは覚えられそうにもない上、足元を見る限り本来歩くことすらもままならないようである。
「こんな所にこの洞窟があるのを我々は知りませんでした。でもあの子はここの事を教えてくれ、運び屋の人員を割き、こうして足場まで組んでくれました。
この木も特殊な加工を施されていて、水では腐らないようになっています」
アタゴはそう言いながら橋をコンコンっと鳴らす。たしかに、木を叩くときと違って少し金属を叩いたときのような響く感じがある。
「…聞きたかったんだが、なぜあの子は火神族に下ったんだ?
正直、神代の毒を解毒できるほどの実力がある時点でどこに…特に当時なら勢力のあった空神族に下っても良さそうだが」
「私も最初はそれが疑問でした。それに主人も。ですが、それは先程はっきりとわかりました。
ですが貴方に教えることはできません。これも契約なので」
「契約……」
アタゴは一つ頷くとランプを上にかざす。
そこには子供のような絵が描かれており、どうやら神代から伝わるもののようで意味はよくわからなかった。ただそこには隠れる男女とその先には一人の子供。それを追う人々。といった構図だけがわかる。
神代のものだとわかる理由は描かれている魔力が現代とは違うからだ。
「これが何なのかも教えてもらいました。
なんでも、災禍の子ができた時の状況だそうです」
アタゴはそう言いながら人々よりさらに後ろを照らすと、そこには数多の黒い影と手が人々を追いかけていた。
男女を追っているように見えた人々は追いかけていたのではなくこの何かから逃げていたのだ。
「この黒い影は神と悪魔を描いているそうで、当時の人にはこう見えていたと。
男女は悪魔と神で、その間に生まれた子供が災禍の子。神々が事実を隠すために消したはずのものが輪廻の輪に乗り、現世に時々現れるようになった」
そう言いながらランプを再び足元を照らすために下に向ける。ルゥトはやはりよくわからないといった様子であたりをキョロキョロと見渡していた。
「……俺達の事をあのお方に伝えるのか?」
「まっさか! 我々火神族は二年前の事をやり過ぎだと糾弾している側です。
貴方が愛想を尽かすのもわかりますし、その子を引き取る理由もわかります。
そしてそれらが全て巡り巡って、我々のもとに来ていることも」
「巡り巡って…?」
不審な者を見る目でアタゴを見ると、失言してしまったとばかりにんっん! と咳払いをして「そろそろですよ!」 と謎にテンションを上げる。
「側付き殿、忘れないでください。貴方は貴方が思っている以上に周りに、人に恵まれているのです。そして自由だ。それは貴方の元主人が喉から手が出るほどに欲しているのに掴めないもの。
わからなくなったら周囲を頼りなさい。不安になったら我々のもとに来なさい。怖くなったらその幼子の手を取りなさい。貴方が思っている以上に、その子は強い」
今日見てきた中で一番の良い笑顔だ。おそらく互いにそう思ったであろう。
暗かった洞窟に光が差し込み始める。眩しくて思わず目を細めつつ外に出ると、里の外に繋がっており、乾いた風が湿った体には丁度よかった。
「私はこのまま買い物をしに行っていたふりをして神殿に帰ります。ではお二人ともお元気で」
そう言ってアタゴは商店街へと向かい、そのまま人混みの中へと消えてしまった。
ホテルを出たのは昼前だったはずなのに、今はもう月が登り始めている。
「お兄さん。私お腹すいちゃった…」
ルゥトの腹に飼っている虫が大きく泣き始める。その音を聞いて自分も何も食べていないなと思い出し、昔寄った美味しい店を記憶だよりに探し出して夕飯にありついた。
急な神殿内。
ペティスの向かいには元側付きと同じ年頃の男、空神族長が向かい合って食事をしていた。豪華な料理がテーブルの上に所狭しと並べられていたが、男はどれにも手を付けずに己で持ってきた水筒を飲んでいた。
「食わんのか」
口をモゴモゴとさせながらそう問いかけてみると、男は「遠慮しておきます」とだけ返して再度水筒に手を付ける。
乾燥したこの地域が肌に合わないのだろう。
「ははっ、昔の暗殺計画を思い出してしまうか族長殿」
からっと笑いながらそう放つと、男の背後からハッキリとした殺気が向けられる。それに怒りを覚えたアタゴはその発信源に炎魔法を使い、まる焦げにしてしまう。
「すまんなぁ、アタゴはこれでも頭に血が上りやすい。貴様らも気をつけ給え」
これっぽっちも悪いと思ってなさそうどころか、むしろ清々とした様子で笑うと、丸焦げにされた男はそのまま運ばれていってしまった。
生きているかはわからない。
元側付きが武闘系で最強だとしたらアタゴは魔法系で各一族の中で最強の一角であった。
元来火は水に弱く、また土にも物質的に負け、風にも吹かれて消されてしまうと言われていたが、それらの偏見を打ち破ったのがアタゴだ。
水は勢いで蒸発させ、土は一点に集中させることで貫通させ、風はそれらを覆うことでハリケーンを起こした。
「いえ、こちらこそ失礼をしました。それで質問なのですが」
「なにかね」
「ここに、俺の側付きが来ませんでしたか」
その問いに黙ったまま食事を続ける。そして次々と空になった皿を引いては新しいものを出し、空神族側は胸焼けを覚える。
「ふぅ、すまんな。お主に側付きなぞおったのか?」
その言葉に眉がピクリと動く。
「…どういう意味でしょうか」
「おぉ言葉の通りだ。今の貴様に側付きはおらんだろう?」
言い返すことができず、押し黙る。世間には公表していなかったが、側付きはきっちり辞表を出し、有給を消化して里を出ていったのだ。
あれからずっと手がかりを探しているが見つからず、アレのことを慕っていた部下たちも日に日に不満が募る一方であった。だが。
「…最近、やつの魔力の痕跡が発見された。そして目撃情報も。場所は王都で大武闘会から数日後。」
ふむ。とペティスは言いながらチキンを口いっぱいに頬張る。次いで火神族特有のスープを飲み、魚を食い、最後に酒を一気に煽る。
「我は知らんな。彼奴は一人になりたいと里を出ていったのだろう? ならその思いを重んじるのも主君の勤めではないのか?」
諭すようにそう問いかけると男はグッと唇を噛みしめる。周りにいる従者たちは苦虫をすり潰したような顔をしており、本人の気持ちよりも連れ戻したい気持ちの方が急いているようだった。
(我も約束した身だ。悪く思うな)
「すまんが、我に何を聞かれても今は知らんし今後何か進展があったとしても今後お主に力を貸すことはなかろう」
「なっ…何故?!」
「以前、約束したからだ」
ハグッと大きな海老を一口で食べきり、今度は酒ではなく水で喉を潤す。
「我々には背後に“運び屋”がいる。
お主も族長となった今なら知っておろう?以前、族長会議に参加させる条件として三つほど条件を提示された。
一つ目は、一族に何かあった際の避難場所を作ること。
二つ目は、知り得る限りの情報を提供すること。
三つ目はもし、この里が戦争に巻き込まれたら運び屋も参加することを条件とした。」
運び屋。ありとあらゆる世界に現れては世界を修復し、それらが終われば去って行くというどの世界にも存在しない組織。
いや、逆にどの世界にも存在しているとも言える。
曰く、一国を三日で壊滅させるほどの戦闘力を誇り。
曰く、世界を破滅させるほどの魔力を持ち。
曰く、世界のありとあらゆる“声”を聞くことができるという。
死をただ待つだけの人間を超回復させ、未踏破と言われているダンジョン等を把握し、千里眼同様過去、現在、未来を見通す優れた機械があるとも。
「なんでそんな組織が…」
前回の族長会議のときはその組織の実態を知らなかったが今はそうではない。
「主を救ったあの子供だ。
あの子供は“暗殺を防がねばならない”と我に頭を垂れた。そしてこの三つの条件をあちらから提示し、我はそれを飲んだ。
だが族長会議に入れるだけでそれだけの条件は利がありすぎると思ってな、他に欲はないのかと聞いたら“側付き殿のことを守って欲しい”と言われてな」
これはアタゴも初めて聞く話であった。驚きを表情に出すことはなかったが、内心は少しバクバクである。
「……だが運び屋があいつを助けてなんになる。
……あいつの力に目をつけているのか?」
「さぁな。そこまでは聞いておらん。だが運び屋に引き入れるというよりはもっと……いや、無粋な詮索はやめにしよう」
ペティスは最後に葡萄を摘みながらチラリと男を見る。あぁ、二人は黙っているがやはりそっくりだ。
「だから我々火神族は元側付き殿の事は何を聞かれても知らぬ存ぜぬを通すし、もし無理やり何かを仕掛けようものなら最終手段も厭わん。
今夜は一泊して明日からまた探し始める事だな。寝床は準備しておこう」
ペティスはそう言うと、テーブルの上にある料理を片付けと部屋の準備をするようにと命じ、己は自室へと戻る。
アタゴもそれについて行くが途中で肩越しに男を見てみると、えらく悔しそうな顔で唇を噛み締めていた。
「よかったのでしょうか」
ペティスの部屋で、着替えを手伝いながらそう問いかけてみる。アタゴはただあの2人が心配だったのだ。
「あぁ構わんさ。今後、奴がどう動こうと我らにできることは限られてくる。ましてや“未来を変えるか変えないかは本人次第”とまで言われたのだからな。
…取りあえずはこの里に影響がなければ一旦は話を隅っこに追いやってもよかろう。
だが、元側付き殿が助けを乞うてきたのなら少し考えねばな」
腕を組み、里を見下ろしながらそう呟く。おそらくそんな日は来ないだろうと思う半分、そう来たらあの運び屋の娘を呼んで少しゆっくりと話をさせるのも悪くないなと、飲み直しとばかりに新しい酒の瓶を開け始めた。




