隠しがちな方の姉
寝不足なのか風邪だったのか。
暫く頭痛が酷くてパソコンの前で作業するのが難しかったです・・・
「蒼きゅんにメス堕ちさせられた感想は?」
「・・・」
「・・・おう。冗談に返事する余裕もない?」
「・・・ちゃ」
「ちゃ?」
「ちゃんと・・・男だった・・・」
「これがわからせか・・・」
「可愛かったよ」
「ばーか!!」
「IQ下がってない?脳細胞事やられてる??」
「おらお兄ちゃん邪魔だからアルチャさん運んで」
「おう」
「ようこそアルチャ・・・メス堕ち組へ・・・」
「嫌な組合出来てるね?」
「と言うかマナも何で横になってんの?」
「動けないからですけど???」
「こいつマジで化け物だったりする?」
「大魔神なので・・・」
えっほえっほ。運ばなきゃ。
「で?そんなこんなで二週間だけどどうなん千尋ちゃん?」
「この赤飯が答えだよ!」
「わお。マジで人体の限界を越えさせてきたかあいつ」
「まぁお兄ちゃんだし」
「デスヨネ―・・・じゃああのソファでボケッとしてるアルちゃんは?」
「本当に妊娠してると思ってなかったのに検査薬で陽性だったから放心状態になってる」
「のは見たら分かるんだけど」
「ああ。お兄ちゃんが隣に座ると面白い物見れるよ」
「成程?じゃあそっち見たいわ」
「・・・何の話してんだよお前らは」
「あ、蒼じゃんやっほー」
「おう。てかいつ来たんだよ」
「さっき。アルちゃんの服とか持ってきたの」
「ああそういう」
アルチャ氏・・・真由美と色々あった日から早二週間。
検査薬を用いた結果は見事陽性。
まぁ当たったなと直感が動いたので間違いないだろうなって思ってるけど万が一はある。
初めて知ったけど検査薬って確実にってわけじゃないのな。
ちなみにだが真由美呼びは実際にやってる時に許可は取ってる。
名前呼ぶと照れはしないんだけどぎゅっと抱きしめる腕に力が籠るのがイイネ。
「いやー。それにしてもマジで蒼がアルちゃんを抱くとは」
「そんなこと言いながらお前じゃん焚きつけたの」
「まねー・・・アルちゃん。割と本気で生涯独りでーとか考えてたみたいだし」
「聞いたよ。中々侮られたもんだなぁっと」
「それはどういう感想・・・?」
別に今の関係にならなくてもアルチャ氏とはずっと遊んでただろうしな。
離れてって言われても何だかんだ離れない自信がある。
今の関係になったから最早あり得ない未来だけどな!!
「ちなみに何でランちゃんと燎火ちゃんはアルちゃんの隣に?」
「お腹の中に子供がいるという人体の神秘に興味津々」
「あー。子供特有のあれね。お腹大きくなった時に触る的な」
「それそれ。でも、実際私も妊娠した身内見るの二人目くらいだから新鮮だよ」
「へー・・・ん?意外と少ないね?」
「ん?だってお姉ちゃん・・・あ」
「ん?・・・お?」
「お前今なんて言った???」
今千尋の言葉に違和感を覚えた。
千尋の言う、身内って範囲は俺の事をどうこう言えないくらいには狭い。
親戚連中なら親戚って言うしなこいつ。
と言うかその前に、お姉ちゃんって言ったな?
千尋がそう呼ぶのは一人しかいねぇよな。
ここで直感が発動。
最近あまり見ない奴の話でしかないのでは?と。
扇も違和感に気が付いたのだろう。
千尋の言う身内の範囲は知らないだろうが、姉と呼ぶ人物でマナじゃない方ってのに気が付いた。
「あ、いやでも今日出てくるはずだしセーフか・・・?」
「俺に隠してたのはアウトでは」
「えっ。蒼も知らない感じ?」
「心当たりはありまくるけどな・・・十二月か」
「うぇーい・・・ちょっとお姉ちゃんに確認とってきていい?」
「てかリアも呼べ」
「あーい」
可能性があるのは・・・リアしかいない。クリスマスの日だ。
あの時はリアと真昼で三人。
リアが一気に仕事を終わらせるために引きこもり始めたのは一月。
急だなぁとは思った。
偶にそう言うことをする時期が来るが、それは仕事が詰まった時で前兆がある。
それが妊娠したから元気なうちに仕事を終わらせておきたいって理由なら?
「真昼が何ともないから全然考えなかった・・・」
「えー?それはちょーっとどうなの?」
「そもそもまともに会って無いんだよ。この三ヶ月くらい」
「マジ?同じ家にいるのに?」
「リアが仕事でこもる時は俺も出来るだけそっち行かないようにするから・・・」
「あー。仕事に集中してもらう為?」
「昔からそうだし。前に半年とかあったから」
「なっが!?」
昔から習慣みたいなものだ。それが裏目に出た。
直感も何もない。
そもそも会わないとかってなると意識がそういう方向に向く事も無いし。
千尋が知ってたのは・・・流石に最低限教えておかないと万が一で対応できないからだろう。
「それは違うよ!」
「あら。扇さんもいたのね」
「心読むなって・・・ぉぉ」
「蒼が本気でキョドってる」
「流石のお兄ちゃんも直で見ると駄目か」
さらっと心を読まれたことなんてどうでも良くなった。
千尋の後ろから来たリア。
前に見た時と比べて随分と髪が伸びている。
だけどそれ以上に変化があるのは・・・やっぱりお腹だ。
大きくなってる。ぽっこりと。
思わず声が漏れる。
あそこに子供がいる。俺の子が。
「・・・」
「・・・」
「無言で摩り始めた」
「理由とかどうでも良くなってるね?」
「まぁ分からんでもないけど・・・実際、何で秘密にしてたの?」
「あー・・・この二人ってさ、何か妙にお互い遠慮するんだよね。変な所で」
「はい?」
「いや。お兄ちゃんこの間最強大会終わったじゃん?」
「終わったね・・・ん?待ち?もしかして」
「お姉ちゃん。そっちに集中してもらいたいって理由で妊娠隠してたって言う」
「・・・おバカ?」
「それはもう私が言ったよ。二か月前に」
俺の子・・・俺の子だなぁ・・・
「脳みそ死んでる顔してない?」
「してるね。思ってたより感動が大きい感じかな?」
「・・・リア、お腹大きい」
「お、ランちゃん。あっちも子供入ってるよー」
「!!」
「・・・ハッ。な、何か衝撃的な会話がされてたような!?」
「アルちゃんどうしたー?」
・・・マジかぁ
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