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電脳狂戦士 現代ダンジョンに挑む  作者: saikasyuu
電脳狂戦士 見つける
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一周回って?

そろそろ週一投稿くらいにペースを戻せそうな気がします。

予想外に仕事が増えなければですが

寸前まで迫った刃は消え、暗闇になった。

嫌な予感を感じて機器を外す。

するとそこは見慣れた俺の部屋。

そして隣にこちらを不安そうに窺う扇。


「おっふ・・・マジでござったかぁ」

「・・・」

「あー分かってると思うけど。ハードの方がイかれちゃいました☆ミ」

「・・・お互い?」

「お互い。配信だとアーサーも落ちてる」

「・・・」

「・・・」

「・・・いるのがマナじゃなくてよかったよマジで」

「千尋ちゃんに感謝しな」

「ああ」


・・・そっかぁ



















戦いが終わった後は、毎回満ち足りた気分でいる。

だけど今回はそうじゃない。

それでも決して不満とかがあるわけでもない。


「あれ。お兄ちゃん思ってたよりキレてないね」

「・・・何か一周回って冷静だわ」

「ああ。これ本人が自覚できてないパターンだわ」

「これ私が近づいてたらどうなってます?」

「そのままベッドイン」

「おっふ・・・乱暴にされる・・・」

「イライラを恋人で解消するのは最低だよお兄ちゃん」

「まだやってない事で怒られるのは理不尽だろ」


確かに扇じゃなくてマナだったらそのままやってた可能性あるけどさぁ。


俺とアーサーの戦いで何が起きたかは最早言うまでもない。

ゲームの方が俺達についてこれなかったわけだ。


しかもアークオリンピアが、じゃなくてハードの方。

フルダイブの機器がダメになった。


原因は俺が感じていた・・・恐らくアーサーの方も感じていただろう、あの世界が遅くなる感覚。あれが原因だ。

どうも脳みその回転速度が速くなりすぎてしまったらしい。

本来想定されている人間の能力を超えた状態が連続した事で機器にかかる負荷が増大。

しかもずっと続くんじゃなくて、間を置いて連続した事で更に負荷アップ。


結果、壊れた。

俺とアーサーはそのせいで強制的にログアウト扱いになったわけだ。


だがこの終わり方は運営としては想定外。

流石の俺達でも超えないだろうと思われてたわけだ。

これ自体は割と心外だが、とにかく運営としては想定外。

片方が落ちただけとかなら不戦勝扱いで残った方の勝ちなのだが、今回は両方消えてる。

タイミングも完全に同時。原因も俺達じゃなくてハード側の問題。

そうなると試合の結果をどうするかで問題になる。


再戦するのは望むところだが、やった所でまた落ちる可能性がある。


最終的に決勝戦の結果は・・・引き分け扱いで、二人とも優勝と言う扱いになった。


正直に言おう。めっちゃ不服である。


だがこれに対して文句を言った所で意味がない。

アークオリンピアの運営は、今回の原因であるハードを売ってる会社じゃない。

文句を言うならそちらだろうと。


「というか、今俺そんなにやばそうか」

「いや巡さんをずっと抱きしめてるから」

「・・・これは良くない?」

「私はOK!」

「あの巡さん?あんまり蒼を甘やかすのは・・・ね?」

「えー?でも宗次君可哀想だし」

「ま、まぁ今回は蒼悪くないしなぁ・・・」

「アルチャさんも一緒に慰めてあげようよ」

「えっ。な、ど、どうやって?」

「頭撫でてあげたり?」

「わ、分かった」

「やるんだ」「やるんですね」

「やらないって選択肢はない当たりアルちゃんはもうダメだね」


まぁとりあえずハードの開発元には文句を入れるとして。


さてこれからどうするか・・・。

一回変な終わり方をしてしまったからか、何か冷めてしまった感じがする。

千尋から見たらそうでもなさそうみたいだが、俺の自覚としては冷めてる。

今からもう一戦ってのは・・・気乗りしない。


これを言った所、滅茶苦茶心配された。

前に巡さん。後から追加で、背中側からはアルチャ氏。

すっげぇ甘やかされてる。


「そういや。アーサーの方は?」

「荒れてるってー」

「へぇ?珍しい・・・事もねぇか」

「まぁ今回は事が事ですし」

「カレンちゃんがメッセージ送ってきてる。大惨事ですわーって」

「余裕ありそうだな」


アーサーの事だ、荒れてると言っても他人に当たるような事はしてないだろう。

代わりに我慢出来てない圧が周りにまき散らされてるんだろうが。

可愛そうなカレン嬢。あれの圧を普通の人間が受けたら気絶するぞ。


言うて俺もそうなってたかもしれないんだけどな。

やはり巡さんは良い匂い。


「いつもより呼吸が深い」

「それだけ荒れ気味なんでしょ・・・しっかしどうするかなぁ」

「どうするとは?」

「いやさ。最近のお兄ちゃんってダンジョンでも何か満足できてない・・・と言うか、ダンジョンは完全に暇潰しにしかなってないじゃん?」

「強くなりすぎてますからね」

「だからまたアークがメインになってたんだけど・・・これじゃん?」

「あーですねぇ?どうします?」

「とりあえず新しいのは買うとして。全力出せる新しいハードがいるかなぁ」

「えっ。まさかその口ぶりは」

「お爺ちゃん経由で進めてたあれをプッシュしないと駄目かぁ」

「まさかハード破損を想定してました?」

「いつかやるとは思ってた」


そう言えばアルチャ氏に撫でられるのは何年ぶりだろうか。

昔は事あるごとに撫でられてた気がする。


切っ掛けは何だったか。

確か俺から接触許可を出したはずだが・・・。


「扇。俺って最初にアルチャ氏に撫でられたのいつ?」

「ん?出会って三日目の時くらい」

「・・・ああ。アルチャ氏が手を伸ばして来たから許可したんだっけ」

「傷心中だったアルちゃんの癒しだった時期ね」

「余計な事言わない扇!」

「えー?」


何をした時かはさっぱり覚えてないが、アルチャ氏が頭に手を伸ばしてきたんだ。

害意は無かったから取り合えず何も抵抗もしなかったのだが、ゲームの仕様でそのままだと触れない。

透明な壁に阻まれるわけなのだが、その壁に触れた時にアルチャ氏が悲しそうな顔したんだよなぁ。


その時は何となく、あっこの人触りたいんだって思って普通に許可を出した。

ついでに頭も前に出したから撫でやすかったことだろう。


「・・・その後で不用心に接触許可出しちゃダメって怒られたな。俺が」

「そ、そうだっけ?」

「だからまた拒否しようとしたけどアルチャ氏が泣きそうな顔するからそのままにしてたけど」

「そんな顔してない・・・はず・・・」

「してたよ」

「てかアルちゃん。私は良いけどって自分の事棚に上げてたよ」

「!?」

「何かあっちで衝撃の事実が話されてません?」

「真由美さんが大変な時期にお兄ちゃん(ショタの姿)に出会ってしまったのが運の尽き・・・」

「まぁちっさいころの蒼はそれはもう素直でかわいかったですしね」

「今も素直ではあるんだよ。大人になっちゃっただけで」

「変態になりましたね!!!」

「誰のせいって話は割とあるよね」

「・・・そこはまぁ扇のせいですし」

「ひっでぇ風評被害が!?」

「割と妥当だからねあんた」

「うっさいぞアルちゃん。今日抱かれる女なくせにー!」

「ちょ!?」


・・・なるほど?思ってたほど自分がキレてないのはそれがあったからか。


「せ、せっかく忘れてそうだったのに」

「何、嫌な感じ?蒼の事嫌い?」

「き、キライではないけど・・・」

「なら諦めメロン。本気で嫌がってないと蒼も離れてくれないだろうし?」

「ううぅぅ・・・」

「マナもだな」

「!?」

「流れ弾来た」

「真由美に関してはあれだけど、お前は自分から誘ってきただろ」

「い、いやまぁ?私はアルチャと違ってもう既に恋人ですからいいですけど!!??」

「動揺が凄い。いつまで馬鹿ップルしてるんだろうか」

「多分一生このままだよこの二人は」

「うーん・・・よく考えてみると。お父さんたちもそうだしこれは血かぁ」


とりあえず落ち着いてきたしそろそろ巡さんを解放・・・したくないなぁ。

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