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余次元住まいのハザマ様!part4 短編  作者: 山桃


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めくれた者と『霊的現象に困っている人を助けるスレ』

私の周りを護って貰い、休憩を取るため自販機でカップコーヒーをふたつ買ってアトリエに戻ると、御影様が同級生たちと何やら話し込んでいた。


「で? 兄としては凄く気になるんだけど、月島っていう男と初音って、大学内でどうだった?」


(こらこらこらこら! なに調査しとるんやー! 口では過去に興味ないと言っておきながら、ゴリゴリに調査しとるやん!)


「お兄ちゃん! 過去なんて掘り返さないで!!」


「ちっ、戻ってきたのか……。なぁなぁ? 学校の七不思議的な感じで、月島の幽霊がこの学校の守り神的なものになってるんだと。笑えないよな。彫刻科のバールがなくなる不思議と連動してるのにな」

御影様はわざとらしく話を逸らし、誤魔化そうとする。


私はいたたまれなくなって叫んだ。

「なんで過去とか知りたがるのぉお!? 知ったって嫌な気持ちにしかならないでしょうぅぅう!」


すると御影様は、ふっと笑って言い返してきた。

「それは『情報の空白理論(Information Gap Theory)』といってだな。たくさん知っているからこそ、ぽっかりと抜けた部分が気になり、めちやくちゃ知りたくて埋めたくなるという心理状態だ。だから俺はおかしくない」


(なんか小難しい理論を持ち出して誤魔化されたー!)


「室生さん、お兄さんにそんなに大事に思われてるなんて羨ましい〜」


女子たちの的外れな歓声に、私は引きつった笑いを浮かべた。


「え? そ、そう?」

と言いながら、(こんな兄おったら、めっちゃ面倒くさいやん……)と思わずにはいられなかった。



*****


今日は室生家へ帰ってから、今後どうするべきかを自分で考えることにした。

とりあえずネットで情報を集めてみようと思い、私はオカルト板(いた)を開いて書き込んでみる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『霊的現象に困っている人を助けるスレ』


243:First sound:2026/09/26(土) 20:56:46.17 ID:irwfYo.

あの……このスレッドで、急に霊的に覚醒してしまって生活がままならない方っておられますか?

普通の生活に戻りたいのですが……何か元に戻る方法をご存じでしたら、ご教示いただけないでしょうか?


244:ほんとにあった怖い名無し:2026/09/26(土) 21:38:21.24 ID:9ghj5X500

>>243

大抵は戻らないよ

諦めな


245:ほんとにあった怖い名無し:2026/09/26(土) 22:11:15.43 ID:XRdsardit

>>243

またどうしてそんなことになったの


246:First sound:2026/09/27(日) 06:06:00.45 ID:7xsadvPufo (1/2)

霊能者集団の家に入ったら、どうやら能力が伝染してしまったようなんです


247:ほんとにあった怖い名無し:2026/09/27(日) 06:40:56.52 ID:OdsAgYe

ひえっ

自分で祓うようになるか、専門家に封印してもらえば?

自分で祓う方を選ぶと、一生霊的な世界と縁が切れなくなるけど



248:First sound:2026/09/27(日) 06:56:00.40 ID:7xsadvPufo (2/2)

>>247 封印なんて方法があるのですね?

お返事ありがとうございました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「封印」か……。

どうやら、私にもまだ普通の生活を取り戻す手段が残されているらしい。


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