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いつでも真面目ちゃん! ~VRMMOでハジケようとしたけど、結局マジメに強くなり過ぎました~  作者: 亜空間会話(以下略)
8章 百剣抄

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239 あなたがまとう風はいつも、

 ひさびさの百合お風呂回。


 どうぞ。

 今日はアンナとお風呂に入る日だ。ちょっとずつ気温が下がってきて、あんまり気温に気を遣わなくていい服装ができる時期だから……お互い、着替えを選びながら「これ着ようよ」とかわちゃわちゃしている。


 脱衣所に入るなり、アンナは後ろからぴとっとくっついてきた。


「今日はすぐ着替えなかったね」

「そりゃーもう、いっぱいかわいいって言ってもらうのが女の子の栄養なんだもん。あの人にも言ってもらったけど、アンナにも言ってほしいし!」

「脱ぐときも堪能してやるぜぇー。まずはスカートめくりから」

「んもー。あんまりやっちゃダメだよ?」


 今日は海色の上下だった。波しぶきに見立てたレースがちょっとふんわり気味で、見えてしまっても水着っぽい印象でギリギリまでごまかせる。スリットが大きなスカートを何着も持っているのと、寝間着できわっきわを攻めたいときなんかにも使えるから、ふだん買う店とは違うところで買ってあったものだ。


「あ。アンナも、前買ったやつ着けてくれてるんだ?」

「アカネがいつもえっちだから、私もえっちにならなきゃねぇ」


 形はふつうだけど、全面レース仕立てのすっごくきれいなランジェリーだった。色はメロン、ストーンにオレンジ色が使われていて、安直に金色じゃなくて銀色にしたアクセっぽくはめ込んであるのがじつにニクい。


 するっとショーツを脱いで、洗濯機に放り込んだ。


「ぬぉう、そうなんだ……ガーターベルトってパンツの下に付けてるんだよね」

「そうだよー。ノーパンでこれって性癖の人もいるらしいよね」

「ちょっと分かっちゃう気がするぅ……」

「鼻息かかってるー。やめーい」


 至近距離でガン見されていると、さすがにちょっと変な気分になる。直接触るような無遠慮な子ではないけど、いずれこの子は誰かとそういうこともするんだろうな、と……これまでの距離感の近さはともかく、そう思った。


 ブラもガーターベルトも外して、ニーハイソックスも脱ぐ。残念そうな顔をしているけど、毎日のように全裸を見たり抱きついたりしているんだから、そっちで補給してほしいところだ。同じようにするっと抜いたブラを、ガーターベルトと私のといっしょに洗濯ネットに入れて、お風呂の扉を開けたアンナに続いた。


「今日は髪どうしよっかぁ」

「やるー。アンナがやってくれるとめっちゃ気持ちいいし」


 お母さんも上手いし美容師さんがいちばんすごいとは思っているけど、アンナは的確に心地よいリズムを知っている感じがして、手つきも優しい。お風呂に持ち込めるゴムは湯船の端っこに置いて、かけ湯で髪の毛をおばけにしてから、シャンプーをつけて洗い始めた。


「はひゅう……アンナって生活力ないなって感じること多いけど、同居力高いんだよね」

「なにそれ、聞いたことないよぅ。ヒモぢからとかじゃないの」

「アンナは思いっきり稼ぐ側でしょー。悪い女の子に引っかかっちゃだめだよ?」

「私の方が悪いからねぇ。いいもん、問題ないもん」


 髪の毛を洗い、首や肩に回り込む手が繊細にタオルでこすり、前の方に回り込んでおっぱいを持ち上げる。にゅろり、もにゅんと谷間から先っぽまで洗って、アンナは体ごと後ろからハグしてきた。髪を前の方にどかしたかと思うとうなじに顔を埋めて、すこし匂いを嗅いでいる。


「おぉ。今日はフェロモンの匂いがしてるねぇ」

「人間ってフェロモン出てないんじゃなかったっけ?」

「男の人の、わきの匂いがフェロモンの名残だって説だよねぇ。でも私、匂いで分かるから……」

「やっぱり私、あの人大好きってこと?」


 ぬりゅんとお腹に回り込んで洗い、太ももに置いた手が落ち着いた。


「抱いてほしいくらい大好きって匂い。お母さんが、お父さんが早めに帰ってきたとき、ちょっとお風呂に長めに入ってたときと同じの」

「生々しいよー……」


 両親の夜の生活は、お母さんが攻めっぽい、くらいしか知らない。お父さんが激務で疲れているから、その分だけお母さんが頑張っているのかといえば……お父さんが家にいる時間が長かったころから、噛み痕と湿布の記憶があった。


 渡されたタオルで足とお尻を洗って、私もアンナの体を洗う。昔、向かい合った足があそこににゅるっと入っていって、くにゅりと固い感触がしたことを思い出した。こういう子だから、と流したけど、あんまり変わってはいない気がする。


「いつもは「友達と楽しかった!」って匂いしかしないのにねぇ。ふしぎ」

「腰抱き寄せられたりとか、したからかなー」


 この手が、と――思ってしまった。前に肩を掴まれたときは怖いなと思ったのに、好意を表すしぐさに素直に応えてくれたそれが……これからも私を包み続けて、いろんな機会に触れ続けてくれる。そんな先の人生のことではなくて、とても近い未来、訪れるであろうそのときのこと。この手の力が、感触が、一瞬でも忘れられないそれが、その後の永遠の思い出になる、その日の長い時間のことを。


「アカネも私のおっぱい揉めばいいのに。ほら!」

「私そういうの下手くそっぽいよ? えいっ、持ち上げてやるー」

「わ、ちょっとずつ滑り落ちてる。ほんとにへたくそ」

「なにぃー? じゃあどこ持てって言うのさ、このぉ!」


 その日もふざけ合いながら――お互いの匂いがほとんど同じに混じるまで、洗いっこをしていた。

 本作随一の人気キャラことお母さんのお風呂アンナ視点もやりたいんですけれども、なんかねっとりしすぎてアカン気がするのと、私は人とお風呂入るのは死んでもイヤな人なので、あんまし想像できないんですよね……。やってほしい人は「やれ」と言ってください、死力を尽くしますので。

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