315 たそがれの来る時刻
7章終わり。
どうぞ。
ハーダルヴィードは、モンスターによる往路の寸断が起きやすいため、街ごとに伝承が食い違うことが多い。吟遊詩人の所属するキャラバンが数週間以上も足止めを食らい、再演するうちに話の内容を変えたものや、同じ名称で呼ばれるものがまったく違うものであることもある。
そんな中でもっとも有名なのは、「聖剣の伝説は、場所によって別のものが“聖剣”とされている」というトリビアだろう。
曰く、精霊の力を束ねた木剣である、と。
曰く、自律して動き悪を裁く装置である、と。
曰く、あまたの龍を斬る血濡れた剣である、と。
曰く、握るものによって姿の変わる変幻の剣である、と。
曰く、薄く揺らぐ無重の形状、外なる世界の鍵である、と。
どれが本物なのか、そもそも本物が存在するのか、神話にある「原初の剣」とは何が違うのか……各地に支部を派遣している正教会は、何も語らず沈黙を保っていた。
かれらは各地の伝承にはさして興味がなく、いにしえの教えを、現代に合わせてゆっくりと変形させつつ、広めることを至上命題としている。ゆえに、土地に根付いた伝承や、実際に起きた事件を題材とした叙事詩のたぐいは、あまり重視していない。しかしながら、今回ばかりはすこし事情が違う。人の時代が訪れたのちに生まれたもののうち、正教会が信仰を寄せる「もっとも旧き巫女」の神像が、人の世の動く兆しとして言葉を告げたのだ。
――新たな勇者が生まれます。聖剣を佩き、魔を断つ力を持つものが。
――しかし、ひとつ懸念があります。本当の聖剣は、ふたつある。
――ふたつを合一せねば、試練を超えることはできません。しかし……
――偽物が。勇者を名乗り、聖剣を騙るものがあります。
――旅人の力を借り、真なる勇者を擁立しなさい。
預言と時を同じくして、いくつかの街で「次代の勇者」を名乗るものが現れ始めた。男、女、人でないもの、魔に近いもの――そして、そもそも聖剣を持たぬもの。
次なる世界の変革のため、正教会はすでに動き始めていた。
◇
■イベント「剣を掲げよ、次なる黎明へ」開幕!
外なる世界のひとつ「魔界」への扉が、タウルヴァンス大陸に開かれてしまいました。次々に押し寄せる悪魔、そして外なるものたちの脅威に立ち向かうべく、世界を救う勇者がいっぱい立ち上がる――あれっ、これっていったい何人いるの!? ギルドでイベントに参加し、あなたたちが選んだ「本物の勇者」を支援して、世界の命運を定める戦いを始めましょう!
※イベント成功の可否にかかわらず、シナリオの分岐ルートはありません。
■リアルサイド物販「ストーミング・アイズ リアルストア」ふたたび開店!
各ストアの『ストーミング・アイズ』ブース設置の大好評を受けまして、各種グッズを取りそろえたリアルストアの開店を決定いたしました! ぬいぐるみやアクリルスタンド、ラバーストラップなどの本気な品揃えから、缶バッジやシールなどの普段使いできるものまで、幅広く扱っております。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください!
秋葉原店
■■■-■■■■(TEL:■■■-■■■-■■■■)
大阪店
■■■-■■■■(TEL:■■■-■■■-■■■■)
話の内容はできたんだけど、章タイトルがちょっと思いつかない……




