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いつでも真面目ちゃん! ~VRMMOでハジケようとしたけど、結局マジメに強くなり過ぎました~  作者: 亜空間会話(以下略)
7章 月臨、花の降る

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306 祭りのあとはすごく静か

 どうぞ。

 イベント期間が終わってみれば、街づくりイベントの方はほぼ失敗で、「わたモフしっぽ」集めは成功だった……けど、最後に出てきたらしい「ふわっふわの偽神」は、TTとBPB本隊の連合軍でオーバーキルされていたそうだ。


「うーむ、街づくり失敗とはまた……。珍しい事態ですぞ」

「いちばん成績良かったのが「シルヴィーシルフ」って、ちょっとびっくりだね、シェリー?」

「なんで私の功績みたいになってるのよ……私何もしてないわ」

「隠れ家の喫茶店のようでしたが、完成度はトップでした」


 すっごく前に一度だけ見た、風の妖精(シルフ)ではなくて鍛冶の小人(ドワーフ)の職人ばっかりが集まった集団だ。前はパウンドケーキがよく焼けたから、とおすそ分けを持ってきていた。シェリーも、「毎回くれるなら材料くらいあげないと」と言って、「聖女」として受け取ったNPCのみんながくれた食材をほぼすべて渡していた。横流ししている、と怒られるかと思いきや「料理人を抱えていて、美味しく調理してから毒見も済ませて渡してくれる」とへんな形で評価されているらしい。


「変身ラッシュに悪役ムーブ、ちゃんとわかってたねぇ。スパチャもえらい勢いで飛んでたから、私の方でナイスパ言っといたよ」

「あっごめん、お礼言うんだったよね」

「戦闘中はある程度、仕方ありませんぞー。読めていればできるだけ、ですな」

「配信してる主は私だから、責任はこっちで持つよぉ」


 やっぱり私には配信難しいかな、とちょっと凹みつつ、成果を振り返る。


「それで、ワルイダーは壊滅したんだよね?」

「いったんは、ね。ただ、もっと力を付けてリベンジする宣言をしてたから、派手に負けたから大人しくする、って意味だと思うよぉ」

「そっかー。まあ、別に死んでないもんね」


 ふつう壊滅とか全滅とかいうと「全員死んだ」という意味になるけど、ゲームで一回負けてもキャラクターデータが消えたりはしない。一回死亡したから、逆に超希望合体ミライザーグレートこと「ヴァイロス」は、壊れた装甲を完全再生させてフルパワーで戦えるようになっているだろう。


「と、いうわけで! 新大陸は、プレイヤーのものにはなりませんでした……ということになりますなー。どうやら環境改変や流通ルートの確保まで、さまざまに組み上げられるシステムがあったようなのですがー……」

「ワルイダーだけが原因、とは言い切れないんだよねぇ。私たち「アマルガム陣営」は完全放置だったし、勝手に進めてたうえに隠れてたのがあそこくらいだった、とぉ……」


 私は忙しかったからと放置していたし、配信でやっても盛り上がる作業じゃないから、ということでとくに取り上げられなかった。


「私は、近くのデパートでやる演目終わったら、しばらくログイン長めにできるかなー。冬のにごフェスに白バニーさんが呼ばれるわけないし!」

「にごフェスのコスプレブースは、冬でもああいった恰好をしておりますぞ……」

「ヴぇっ」

「さすがに次はXRスペースでやると思うよぉ」


 イベントはふたつ終わって、イベントトークンの交換もほぼ終わった。


「ん? そういえば……器臓盗んでいったワルイダーって、誰に使わせてたんだろ?」

「ああ、たぶんドンだと思うよぉ。壊しちゃったけど」

「こっ……や、使っちゃったら出せないんだっけ。まあいいや」

「億単位でも割り切れるのですなー……ま、このくらいはよくあることと思うほかありませんな」


 ジョブを増やす機能がある、宝石を削り出して作った人工心臓は、けっきょく壊れてしまったようだった。別に後悔してはいないけど、儲けが出る前に盗まれたうえに壊されたので、スキルレベルの経験値になった以外は大損だ。


「いったんは、これでおしまいですね……また次の配信企画があれば、わたくしも呼んでください。では、失礼します」

「おつかれさま、レーネ!」「おつかーれー」「おやすみなさい」「ありがとうございましたぞー!」


 レーネがログアウトしたので、寝るのが早い順番にログアウトしていく。


「それじゃ、私も失礼するわね。またいつでも呼んで、盛り上がりに貢献できたら嬉しいわ」

「おやすみー。じゃ、とっこにサフォレ、私もログアウトするね」

「ええ、お疲れさまですぞ」

「ゆっくりしてね、フィエル」


 いつもの二人を残して、私はログアウトした。

 一章に出てきた人たち、名前だけ再登場。ナレ死してるドンは……次回でちゃんと触れようかな。

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