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いつでも真面目ちゃん! ~VRMMOでハジケようとしたけど、結局マジメに強くなり過ぎました~  作者: 亜空間会話(以下略)
7章 月臨、花の降る

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305/337

305【大陸の支配者!?】魔王を決めるよ!【天変地異】(7)

 注目度ランキング11位ってなんです……?? 水着回とかお祭り回じゃない、通常回だよこれ!


 どうぞ。

 息を吸う音が、とても大きく聞こえる。装甲が燃えるように赤くなり、ガツンと打ち合わせた拳から、片方の籠手がスライドする。


「それ、双盾……!」

「ぶほほほほ! 奥の手は隠しておくもの。そして、対等な相手と互いに最強の切り札を使う、そのときのためのもの!」


 ヴァイロスさんは、強烈な熱を帯びた籠手を空に掲げる。それは、同心円状の力場を作り出しながら高速回転していた。


『なんか別のスーパーロボットになってきたぞw』『これ勇者シリーズなんでは……』『めっちゃ熱そう』『もしかして自傷と威力アップ両立?』『いろいろキメラやなぁ』『今までにないタイプの変形、期待』『ロボ系ジョブ限定の装備とかか』


「ブレイズぅうう……」


 ごうごうと回転する炎の竜巻は、相手の全身に炎を広げていく。紅の翼が広がり、それがだんだんと広がって、不死鳥になって一声啼いた。


「フェニッックス――」

「なら、私も」


 全身の装甲から鋭い部位が外れて宙を舞い、黒銀のアーチェリーが組み上がった。全身や足元から発生する黒い霧がすべて吸い込まれて、夜の中でも何より黒い矢じりが回転を始める。


「〈ダークネスムーン・ディスペアー〉!!」

「バァアあああストぉオオオオオッッッ!!!」


 ぐっと引き絞った拳に、業火の竜巻が収束する……そして、まっすぐに突き出された拳とともに、こちらに放出された。砂漠を真っ赤に焼く竜巻と、そら恐ろしいほど黒い闇のドリルが、衝突する。


「これが、これこそがッ……! オデの最後のパワーだど! 尽きぬ忠誠! 燃え盛る闘志! オデだけが残ったとしても……ドンの志は叶えてみせる!!」


『かっこいい』『超希望合体ミライザーグレートさん……』『漢やなぁ』『¥3000がんばれー!』『スパチャの送り先は敵やぞ(冷静)』『もうこいつ正義の味方だろ』『オデキャラではない気はするけど』『なんで悪の道に転んだんやろうな』


「ん、たしかに。ヴァイロスさんは、どうして悪の道に行ったの?」

「正義は……つねに手遅れなんだど。何もかもが終わったあとにやってきて、その後は何も起こらないだけなんだど」


 妙に冷静で、熱を感じない……口調以外は素で言っているような、そんな気配があった。


「その先に続く人生に、行くべき道を示すのは……! 必ずしも“光”だけではないのだど! 穏やかで暖かな闇が……突き刺さり攻め立てる光よりも、ずっと身近で嬉しく思えるものもいるのだど。そう……ここに、ひとり!!」

「そっか。光と、闇……そうだね」


 ごうごうと吹き荒れる熱と冷気は、拮抗しているように見えて、少しずつ押し込んでいた。


「小さい光を手に取って、包み込んでくれる人が……身近にいたから。ちゃんと、光を喜べる人間になれたんだと思う」


『ぶっちゃけ白バニーさんも闇サイドの人間っぽい』『わりとサイコ入ってるしな』『いろいろあったくさいのはそう』『怒ってるとこ見ない人の方が闇深いってそれ一番言われてるから』『お兄さんに感謝やね』『えっサフォレは?』『↑どっちもやろ』


 損傷していた腹部の装甲を、闇色のドリルが貫いた。


「ぐぅっ、ぬうぉう……!」

「最後に、何か言うことある?」

「ぶほほ……決まっておるど!」

「〈シャイニングソル・ブレイク〉!」


 光と闇を行き来する「月蝕の刻(エクリプス)」の力で、組み替えた双剣に太陽のエネルギーを集中させた。ガギャンッッ!!! と――通り過ぎた後ろで、重い上半身が先に落ち、下半身が遅れて倒れるのが聞こえる。


「秘密、結社……ワルイダー! ばんざぁあああいッ!!」


 体内で暴走したエネルギーが、大爆発を巻き起こし……


「秘密結社ワルイダー」は、全滅した。




 あちら側の崖の地下に造られた街は、アンナが解を使って地面を踏み壊したことで、崩落に巻き込まれて一般怪人ごと壊滅した。土砂とがれきに閉じ込められ、脱出が実質的に不可能になったから、ほぼ確定された死亡を受け入れることでセーブポイントに移動したらしい……「鮮血紅夜」の拠点も半分ほど壊れたので、その弁償はちょっと必要だった。


 峡谷の下で戦っていたレーネと「レディ・ウェイブ」、岩場で戦っていたとっこと「鬼蜘蛛」、その他の怪人たちを退けたシェリー・ルゥ、全員がきちんと勝っていた。いろいろとあったらしい「秘密結社ワルイダー」のたくらみは、これでいったん終結したようだった。

 執筆の合間に見てた『ガオガイガー』(なんかサンチャンがおすすめに挙がってきた)があまりにも面白くてカッコよすぎたので、ちょっと勇者ロボっぽい技を出してみました。収入できたら見たいものがひとつ増えましたね。

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