表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつでも真面目ちゃん! ~VRMMOでハジケようとしたけど、結局マジメに強くなり過ぎました~  作者: 亜空間会話(以下略)
7章 月臨、花の降る

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

303/337

303【大陸の支配者!?】魔王を決めるよ!【天変地異】(5)

 どうぞ。

「わおーんっ!」


 狼の群れを呼ぶ〈コーリング・ダークロアー〉……遠吠えを使った。使ったけど、声がちょっと小さくて、夜の砂漠に吹く風に押し流されてしまう。


『下手ぁ!』『腹から声出せ』『手メガホンすこ』『声ちっさ』『ぜんぜん響いてない……』『峡谷の向こうにすら届いてないやろこれ』『もうちょっと頑張ってもろて』『声量がない(直球)』『声のパフォーマンスはあんまし上手くないんでは……』『歌も微妙やったしな』


「……と、遠吠えで味方を呼ぼうと、無駄だど!」

「わぅーん……」


『鳴き声で返事すんなしw』『犬やんけ!w』『ちゃんと拾ってくれるミライザーグレートさんマジミライザーグレート』『来たオオカミに同情されてて草』『おおかみさん優しいね……』『慰めてくれてるな』『やさしい』『砂漠に来てくれただけでも優しいのに耳付いてるだけの人間に同情してくれるとか神か??』『今日は聖人多いっスね』『演出に参加してくれる超希望合体ミライザーグレートさんで涙を禁じえない』


 来た闇のオオカミは四体、ちょっとへこんでいるのに同情してか、ほっぺたをペロペロなめてくれている。ちゃんと技の説明を読んでいなかったので、元から成功率で数の変動があるのかないのか、そこはちょっと不明だ。


「よしっ、行くよ! この爪も……あと、ブースターも!」

「来るがいいどぉ!」


 この〈メガゾード・ダークウルフ〉は、珍しくはないけどあんまり強くない、従者といっしょに戦うタイプのサモナーのようだった。でも……どんなジョブでも、使う人の使い方やレベル、ほかのジョブとの組み合わせで、大きく変化する。


「くぬんッ……!」

「スピードだけなら強い方ですよー、私」


 私の蹴りを防いだ腕の装甲が、ガァンッと絶叫のように鳴った。キック系の特技は、けっこう敏捷に依存して威力が決まるものが多い。そのまま加速して押し込んでみるけど、掴みに来た腕をかわすために、逆の方向に〈アクセルトリガー〉を吹かす。


「パワーはオデの方が上だど。強くとも……悪はすべてを覆い尽くすのだど!」

「わっ、また……!?」


 一斉掃射が襲ってきて、できる限りの速度で逃げる。オオカミたちは盾になってくれるけど、一体、また一体と消えていった。すこしは受けられるようになっているはずだけど、まともな威力ではない。


「はあっ!」

「ぶほほほほ……! 付け焼き刃の欠点が出ているど? そのブーツが、さっきからひび割れていると、気付いておらんよう……だのう!」


『ちょっと語尾迷ってたくね?』『まあこのキャラ作るの大変そうだし……』『やっぱメガゾードの装甲って壊れるんやな』『白バニーさんを真正面から上回るやつがいるとはさすがに思ってなかった』『ガチで強くないか超希望合体ミライザーグレートさん』『あといくつで合体条件満たせるかによるな』『もう「ちょ」までで変換候補入ったわwww』『さすが超希望合体ミライザーグレートさん、この五分で有名人になっちまったぜ!』


 ビシッ、とひび割れていた右側のブーツが砕けた。当然、ブースターと〈アクセルトリガー〉の加速度はぜんぜん違うから、ブーツはもう蹴り一発にしか使えない。


 最高出力で一回だけ吹かして、ドッッ!! と接近した。迎え撃つ掃射を最後のオオカミでなんとか防いで、低くした姿勢から、ぐっと伸ばした体すべてを使う。両方の加速を使った最後のキックをお腹に叩き込むと、相手は空中に吹っ飛んだ。


「ぐむっ……! この威力、すべてを引き換えにするだけのことはあるど……!」

「壊れちゃったかー……」


 着地した相手を見ると、お腹のところの装甲に、思いっきり足跡がついていた。そこから亀裂が広がっているけど、さすがに全身に広がっていくようなことはない。ジョブが解除された瞬間に、アナウンスが流れた。



[メガゾードの合体条件を満たしました。ただちに転職できます]



「合体条件、満たせたんだ!」

「オデたち「秘密結社ワルイダー」が勝つか、それとも「水銀同盟」が勝つか。それを決めるためには、同じ土俵で競う必要があるど。この亀裂を……! 負けに傾く可能性を残して勝つことこそ! オデたちの勝利を彩る、最後の絵筆となるのだど!!」


『フェアプレー精神だいすき』『っぱ超希望合体ミライザーグレートさんだわ』『超希望合体ミライザーグレートさんしか勝たん』『どっちが勝っても負けてもオモロそうな配信ってあんまりなかったよな』『ひたすら真っ当な悪の幹部という逆に濃いキャラ』『誰よりも真面目だろこいつ』


 コメント欄の流れに、思わず笑いが漏れてしまうけど……抹茶パフェを模した衣装、両方の腰に木刀を差したスタイルのまま、できるだけカッコいいポーズで空に手をかざした。そして、叫ぶ。


「【おもてさかさま情転図(ローリング・ロール)六道一巡(ろくどうめぐり)】っ!!」


 月の光が、消えた。

 もとはキラーオーみたいな二体合体なのでブレイドシャーク→ダークウルフで合体できるんですが、間にエクリプスオルカ(単体で人型に変形できる+三体合体の基礎にもなる)を挟んだので、無駄に複雑化してしまったという流れ。まあ貴重すぎて誰も検証してなかったのと、結果だけしかわかんないから合体後のやつがどういう手順で合体するかも不明なんですよねー。そもそもからして、「架空の合体ロボの構成パーツとなるメカを並べて、何体合体なのか・どの手順で合体するか推理する」ってまあ無理やし……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ