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いつでも真面目ちゃん! ~VRMMOでハジケようとしたけど、結局マジメに強くなり過ぎました~  作者: 亜空間会話(以下略)
7章 月臨、花の降る

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302【大陸の支配者!?】魔王を決めるよ!【天変地異】(4)

 どうぞ。

 白と黒の手套はまだ外れていないけど、さっきの能力はまだ使えない。


「ぶほほほ! 木刀でオデと戦える戦士がいるとは、世の中広いものだど! きっとドンも喜んでおるどぉ!」

「どうしてなんですか!?」

「ドンは、何よりも……「巨悪」になりたがっているんだど。巨大な力を持ち、暗躍し、そして……最期は美しく散り大爆発! これぞ悪役なのだど!!」


『4ぬこと計算に入れてる悪役初めて見たわ』『満足して散りたい勢か……』『目的が自〇なのだいぶ狂ってる』『悪いことが目的ってわけじゃないのがタチ悪い』『逆にめんどくさいだろこれ』『幹部なのも分かる理解の深さ』


 とうとう変身が解けてレオタードがバニースーツに戻るけど、もう一度変身する隙は与えてもらえないように思える。


「しかし……ただ暴れたいだけの女、相手を裏切る瞬間のために所属した気狂い、ドンは何度も裏切られているのだど。オデは!! 決してドンを裏切らんのだどォーっ!!」

「うわわ、けっこう攻撃の密度すごい……!」


 ミサイルとビームと火球と弾丸が、嵐のように降り注ぐ。持っている武器の種類が多いから攻撃技はあるけど、防御系の技はけっこう少ない。どうにか飾剣やボールで防ぐけど、けっこう〈アクセルトリガー〉で避けていた。


「道化師よ、お前はどうして仲間に付いていく? 見たところ、仲間たちとはタイプも違う、遊び方も、ログイン時間も違うど。お前たちは、普通なら離れ離れになるはずなのだど……」

「ん、確かにそうかもね。リアルで会ったことあるとか、よそで知り合ったとか、そういう関係じゃなかったら、続いてないかも」

「むぬ……素晴らしい絆だど。一生を決めるような友達は、大事にするんだど!」

「もちろんだよ!」


『何の話だよw』『悪の幹部とは思えないほど真っ当な言葉で草』『正論オブ正論』『どうした急に』『こいつ悪役なんだよな?w』『光り輝いてるやんけ』『純真無垢やね』『構文にアッハイとしか返せない日が来るとは……』『これはミライザーグレート』『たしかに』『超希望合体ミライザーグレートの名に恥じてないのが逆に笑える』『なんやこいつw』


「しかぁーしッ!」


 ヴァイロスさんは、全身を大の字に開いた。


「お前たち「水銀同盟」の絆が固いように! オデとドンたちの絆もまた! 断ち切れんほど固く結ばれているのだど! 悪を柱として、そこに集う仲間たちと……もっとも深い闇を築き上げるのだど!!」


『あっ悪っぽいこと言い出した』『これ傘になってあげようとしてるだけでは』『悪いかなぁこれ……』『やさしい』『悪には悪のカリスマが必要って名言思い出した』『そら仲間もできるわこいつ』『めっちゃいい人で草バエル』『↑仲間が一人もついて来なかったやつの悪口はヤメルンダ!』『あれ権威信じてたの本人だけだし……』


 コメント欄の流れはよく分からなかったけど、私もきちんと返す。


「今ここにいなかったとしても、私はみんなを信じるよー。だって、それが友達だし!」


『この人がまともなこと言うと混乱する』『一人で強くても友達いるって不思議やんね』『ただの固定パかと思ってた』『コンビできるタイプじゃないしな……』『我が強いぶん逆に共鳴してる説』『アクが強いのはこっちだろ』『だれうま』


 ようやく生まれた隙に、次のカードを取り出して、見せる。未来都市の月夜に吼える、真っ黒い狼……毛並みに銀色が入っていて、とても美しかった。


「ぶほほほほ……使うがいいど。オデもドンも、弱い敵には興味がないんだど……最強の、究極の強さを越えてこそ、真の巨悪なのだど!」

「行くよ! 【おもてさかさま情転図(ローリング・ロール)六道一巡(ろくどうめぐり)】!」


 本当ならまる一日のクールタイムがあるはずだった技だけど、進化してその制限がなくなった……というより、枠にセットすれば変身し放題になった。このカードも、こうして取り出してみせてはいるけど、きちんと枠には収まっている……アイテムがなくなり次第枠から一時的に消えてしまうから、そのへんはけっこうシビアだけど。


「夜にあって闇の力を使うとは! うぉっ……!?」


 ものすごい音がして、峡谷の向こう側……アンナたちがいた側の崖が、めちゃくちゃになって崩落していった。地面が下がっていって、環境破壊というよりは天変地異みたいなありさまだ。


 そして――私の体に、濃い闇がまとわりつく。スマートなのに巨大な爪が収納された籠手、全身タイツとおそらくフェイスペイント、ブースター付きのロングブーツ。そして、ぴょこっと動いた頭上の耳。


「メガゾードっ! ダークウルフ!!」


『うおおおおお!!!11!!!!』『けもみみ! けもみみ!』『みみだああああ』『ぴっちりスーツ初めてでは』『シンプルに決まっててカッコいい』『いちばんカッコよくね?』『めっちゃ普通だけどそれがいいって感じやね』『これは強いんやろか』『期待』


 最強の技を使うため、私は空にある月を仰いだ。

 幹部に裏切られまくっているだけで、ドンのもとに集っている戦闘員~怪人ランクのギルドメンバーはけっこう共鳴している人が多いです。「鬼蜘蛛さん以外呼ぶのヤダ」って言ってた彼らも同じ。彼らの顛末はえっと……書けるんかこれ? 時系列的にその……

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