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《黒の毎日》  作者: 主s.s
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口裂け女に巻き込まれて

7月4日㈭人間界編

夕方、暴連高校から自宅へ帰っているサキ。住宅街で不気味な女に出会った。こんな真夏に真っ赤なコートに身を包み、マスクをつけた女性

「あ、え?あ…ん?あ、ね」

「私、綺麗?」

「え?なっ、え?」

「私、綺麗?」

「え、まぁ綺麗だと思いますけどね。マスクつけてますから知りませんよ」

「そう…なら、これでもォ!」

そう言って、彼女はマスクを外した。外したマスクの下から、耳まで裂けている大きな口が出てきた

「わぁ!…び、ビビらせやがって。び、ビビってなんかいねえからな…心臓に悪いな」

「…私、綺麗?」

「綺麗?綺麗かどうかは自分で決めるものでしょ。他人任せだなんて…」

女は急に包丁を取り出し、サキに襲いかかってきた

「私はあなたに聞いてるの!綺麗なのかってね!」

「えぇ!それはわしの好みの問題…」

女性はサキを追いかけながら何度も質問した

「ねぇ!どうなのォ!教えなさいよ!」

「知らないよ!人によって好みは別れるんだから!わしの場合は未亡人しか興味無いんだよ!」

「そういう問題じゃないわよ!あんたの性癖なんて興味無いわよ!顔が綺麗かどうか聞いてるのよォ!」

「(どうにか、かわさないと!)」

サキは気づいていなかった。逃げている方向が自宅とは反対方向のことを

「(あ!男みっけ!あいつに擦り付けよ!)ヘーイ!そこのお兄ちゃん!」

目の前に歩いていた男性は振り向いた

「うわぁぁ!!なんだこれェ!」

「(フッ!やったぜ!これで…)」

その男性は逃げた。サキと同じ方向に!

「(いやなんでぇ!なんで同じ方向なんだよ!ふざけんな!)」

「な、なんなんだよあれ!昔付き合った元カノみたいじゃないか!」

「ヘェ!お前の元カノあんな感じなんだ!」

「そうだよ!でも、あれは俺の元カノじゃないから!」

「あっそ!人の好みなんて興味無いわ!」

目の前には信号機があった。歩行者側の方はまだ赤のようだ。男は止まり、サキは地面を蹴り上げ、信号機よりも高くジャンプをした

「な、何を!」

追いかけてきた女は来ていたトラックに気づかず、跳ね飛ばされた。サキは反対側の歩道に着地した

「にひぃ!どうよ!」

女は立ち上がった。サキは少し驚いた

「…絶対に、殺す…」

女は周りを見た。周りに人だかりができていた。野次馬はスマホを持って撮影していた。こんなところでは目立つと考えた女は、その場を離れて行った。信号が青に変わり、さっきの男性が近づいてきた

「なんだったんだよ。お前のせいで散々な日だ!」

「あはは、すまんすまん。(だがしかし、あの女はなんだったのかァ…人間ではない何か…)」

「おい!聞いてんのかァ!」

「あははは…本当にすみませッ…」

何かが飛んできた。そう!包丁である。その包丁は、サキの頭に刺さったのである

「うわぁぁぁぁ!!!!」

登場人物

サキ

口裂け女

巻き込まれた男

天気:晴れ時々曇り

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