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《黒の毎日》  作者: 主s.s
92/123

夏休みとお見舞い

7月1日㈪異世界学園編

サキたちが通っている異世界学校は、今日から夏休みに入る。生徒たちは、迎えの馬車を教室で待っていた

「サキちゃんおはよう!」

「あ、ラベちゃんおはよう…」

「やっと夏休みだね。あれ?隣の…あの子は?」

「ハン兄は…まぁ、ちょっと」

「ふーん。サキちゃんは夏休みの間何するの?」

「何しよう…まだ考えてないんだ」

「私は実家に帰るんだけど、サキちゃんは帰らないの?」

「実家かぁ…迎えの馬車来るかどうか」

「そうなんだ。私平民だからさ、馬車って言っても、他の平民の子と同じ馬車なんだよね」

「そうなんだ」

「うん。とても窮屈だし、物によっては劣化してるし」

すると、ラベンダーの迎えの馬車が来たことを呼ばれた

「あ、じゃぁまたね」

「うん」

そして、ラベンダーは他の子達と教室を出ていった。教室には、サキだけが残った

「あ、サキまだいたのか。鍵閉めるから出ろよ」

「はーい」

先生に促され、サキは教室を出た。いつも騒がしい学校は、静寂に包まれていた。廊下にはサキの靴音しか響いていない

「…」

窓から外を見つめるサキ。学校の敷地内にある、ガゼボと言う屋外休憩スペースに来たサキ。サキは、学校の中を歩き回った。人の喋り声はなく、ただ時間が過ぎていく

「寮に戻ろ」

サキは自分の部屋に戻り、部屋にある全身鏡のスタンドミラーから人間界へ戻ってきた。この鏡は、ふたりが住んでいる一軒家の二階に置いてある。サキは肩にフクロウと鷹を乗せて、キッチンに来た

「…よし、作るか」

ペットを置いて、料理を始めたサキ。キッチンでは、包丁で切る音、換気扇が回っている音、サキの悲鳴が聞こえた

「うっ…目、目がァ!痛いよォ!このオニオン風情がァ!あぁぁ!」

何度もタオルで目を擦るサキ。目は少し赤くなってしまったようだ

「ふぅ…ふぅ…オムライス簡単だけど、玉ねぎの攻撃があるから苦手なんだよ」

そして、オムライスの具材を炒め始めた

「…炒めてる時も玉ねぎの成分が飛んできて、結構痛い!」

少々悶絶し、そして出来上がったオムライス。そのオムライスを持って二階に行き、鏡を通った。今日はお行事悪くベットで食べるようだ。部屋には、匂いと咀嚼音が広がる

「…ハン兄ごめんね。わしがタンクローリーの下敷きなんかにならなければ」

サキは昨日のことを後悔していた。自分のせいではないのに、自分が居たから、ハルト王子に被害が(こうむ)ってしまったことに

「宿題…しよう」

サキは早速配られていた宿題をした。だがしかし、やはり分からない!少々暑く、あまり頭が回らないようだ

「やめだ。こんな初日でやることじゃないよ」

サキは天井を眺めた

「(ハン兄のあの怪我…一、二ヶ月ぐらいか…なんか可哀想だな。毎日お見舞い行った方がいいかな…でも毎日だと疲れるし、あっちも迷惑だよね。どうすれば…)」

サキはお見舞いのことばかり気にしていた

「…見舞い品持っていくか」

サキは鞄を取り、どこかに行く準備をした。鏡を通り、自宅に戻って玄関へ来た。そして、玄関の扉を開けた

登場人物

サキ

ラベンダー

先生

鷹(たか郎)

フクロウ(ふく太)

天気:曇り時々雨

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