タンクローリーに押しつぶされて
6月30日㈰人間界編
一昨日の夜からの入院。そして、今日サキは退院をした
「いやー、本当に一日で退院出来るとは…すごいなあの財団」
「だな」
ふたりは退院祝いに、噴水がある公園に来ていた。空は曇りの影響で暗く、ジメッとした空気だった。公園には、風と鳥とふたりの足音しかしない。気配がして、サキは後ろを振り向いた。男が立っていた
「…やはり、来たかァ」
サキは体を後ろに向けたわ
「何のことだッ…」
いつの間にかサキの胸に、大きな切り傷があった。大量の血が吹き出した
「いつの間に…」
ハルト王子は先に歩いていたみたいで、サキは追いかけるようにハルト王子に近づいた。だが、今度は太もも辺りに傷ができた
「…!(今度は足ィ!何がどうなっているのだ!)」
そして、顔を地面に打ち付けるように倒れた
「…ゔっ(なんなんだ。攻撃をされていないのに、傷ができる…なんなんだこれわァ!)」
そして、サキは驚いた
「(な、なにィ!タンクローリーだとォ!)」
気づいた時にはもうタンクローリーの下敷きになっていたのだ。タンクローリーのタイヤが、サキの顔面にめり込んで行く
「うっ…(ま、また入院する羽目になるゥ!)」
サキは下から拳で、タンクローリーを真っ二つにして、脱出をした。その際に、タンクローリーに入っていたガソリンを浴びてしまった
「フッ!こんなことで…なんだ、今カチッと…」
そう!サキは地雷を踏んだのだ
「な、なぜこんなところにぃっ!」
そして、吹っ飛ばされた。吹っ飛ばされた先は、あの男の足元に
「お、お前は一体…」
「君の力を試させてもらったよ。でも、君の実力はこんなものではないだろう?」
そいつは帽子を被っていて、顔も髪も見えなかった
「顔を…見せろ」
「今は、まだその時じゃないから」
「くっ!」
「そうだ、君にプレゼントをしよう」
「へ?プレゼントッ…!」
そいつはサキの口の中に大きめの石ころを入れていた
「ほら、歯で砕いてみろよ。とても硬いぞ。歯がへし折るほどな」
サキはその石を砕いた。口の中は血だらけになった
「うっ…ペッ!」
そいつがニヤリと笑った時、鐘の音がした。次の瞬間、そいつの帽子が外れていた。その帽子はサキの手の中にあった
「なっ!ピンで固定してあるはず!貴様まさかァ!」
「そうさ、時を止めてお前の帽子をひっぺがしたのさッ!さぁ、こっちを向きなァ!ヘコタレ!」
「それはいい。私はまだやらねばならんことがあるからな」
そいつは振り向きもせず、公園を出ていった。そいつは薔薇のように、綺麗な赤色の髪をした人物であった
「…チッ!なんだよもう!せっかくのおニューの服がボロボロ。なんだか腹も減ったし、どっか食べに行こうぜハン兄!…ハン兄?」
実はハルト王子、タンクローリーに一緒に押しつぶされていたのだ。その後、今度はハルト王子が入院する羽目になったのだった
To Be Continued…
登場人物
サキ
ハルト王子
男???
天気:曇りのち一時雨




